コンテンツにスキップ

東川賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

東川賞(ひがしかわしょう)とは、1985年から「写真の町」北海道東川町が開催している写真家への賞である。海外作家賞と国内作家賞を受賞した写真家には50万円が、新人作家賞と特別賞には30万円が授与される。第26回(2010年)より、新たに飛弾野数右衛門賞が増設され、賞金も海外作家賞と国内作家賞100万円、新人賞と特別賞と飛弾野賞が50万円となった。また、同年(2010年)より正式な賞の名称を、『写真の町 東川賞』と変更している。

2006年には東京都写真美術館にて過去20年間に海外作家賞を受賞した写真家の作品が展示された。

東川賞の授賞式は、北海道東川町にて7月最後の土曜日(又は8月最初の土曜日)に開催されており、この時期に合わせて東川町をメインに開催する『全国高等学校写真選手権大会(写真甲子園)』も行なわれる。

受賞者

[編集]
海外作家賞 国内作家賞 新人作家賞 特別賞 飛弾野数右衛門賞
1 1985 ジョール・スターンフェルド 須田一政
田原桂一
該当者なし 志賀芳彦
2 1986 ルシアン・クレルグ 篠山紀信 林隆喜 関口哲也
3 1987 ジョール・マイヤーウィッツ 奈良原一高 今道子 神部弘二
4 1988 ルイス・ボルツ 植田正治 伊奈英次 竹田津実
5 1989 石少華 渡部雄吉 築田純 佐藤雅英
6 1990 グラシエラ・イトゥルビーデ 村井修 佐藤時啓 操上和美
7 1991 ヤン・ザウテク 荒木経惟 蓑田貴子 掛川源一郎
8 1992 オリーボ・バルビエリ 橋口譲二 古屋誠一 深瀬昌久
9 1993 ウィリアム・ヤン 高梨豊 猪瀬光 清水武男
10 1994 ミッシェル・カンポウ 新正卓 今森光彦 長倉洋海
11 1995 金秀男 杉本博司 瀬戸正人 林田恒夫
12 1996 グンドゥラ・シュルツェ 川田喜久治 松江泰治 中村征夫
13 1997 カラム・コルヴィン 野町和嘉 金村修 斎藤亮一
14 1998 アンソニー・ヘルナンデス 菅洋志 細川剛 津山正順
15 1999 クラウディオ・エディンガー 石内都 やなぎみわ 高田邦彦
16 2000 チェマ・マドウス 畠山直哉 野村恵子 窪田正克
17 2001 アンドリュース・グランツ 細江英公 オノデラユキ 飛弾野数右衛門
18 2002 エドウィン・ズワックマン 森村泰昌 尾仲浩二 風間健介
19 2003 ガイ・ティリム 斎藤亮一 糸崎公朗 吉田ルイ子
20 2004 アントワーヌ・ダガタ 中川幸夫 藤部明子 倉沢栄一
21 2005 金寧万 小山穂太郎 小檜山賢二 鈴木涼子
22 2006 ケタキ・シェス 鈴木理策 安楽寺えみ 綿谷修
23 2007 マニット・スリワニチプーン 杉浦邦恵 今岡昌子 山田博之
24 2008 クラウス・ミッテルドルフ 楢橋朝子 澤田知子 小畑雄嗣
25 2009 アン・フェラン 柴田敏雄 石川直樹 露口啓二
26 2010 陳敬寶(chin-pao chen) 北島敬三 オサム・ジェームス・中川 萩原義弘 小島一郎
27 2011 ピーター・ドレスラー オノデラユキ 北野謙 奥田實 百々俊二
28 2012 アリフ・アシュジュ 松江泰治 志賀理江子 宇井眞紀子 南良和
29 2013 ミンストレル・キュイク・チン・チェー 川内倫子 初沢亜利 中藤毅彦 山田實
30 2014 ヨルマ・プラーネン 野口里佳 石塚元太良 酒井広司 増山たづ子
31 2015 アン・ノーブル 佐藤時啓 春木麻衣子 吉村和敏 福島菊次郎
32 2016 オスカー・ムニョス 広川泰士 池田葉子 マイケル・ケンナ 池本喜巳
33 2017 アンナ・オルオーヴスカ 本橋成一 野村佐紀子 岡田敦 小関与四郎
34 2018 マリアン・ペナー・バンクロフト 潮田登久子 吉野英理香 大橋英児 富岡畦草
35 2019 ローズマリー・ラング 志賀理江子 片山真理 奥山淳志 太田順一
36 2020 グレゴリ・マイオフィス 長島有里枝 上原沙也加 髙橋健太郎 鬼海弘雄
37 2021 莫毅 瀬戸正人 岩根愛 白石ちえこ 中野正貴
38 2022 ハ・ダオ 鷹野隆大 笹岡啓子 エレナ・トゥタッチコワ 宮崎学

審査委員

[編集]

外部リンク

[編集]