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木曽川駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
木曽川駅
東口(2022年1月)
きそがわ
Kisogawa
CA72 尾張一宮 (5.5 km)
(7.7 km) 岐阜 CA74
地図
愛知県一宮市木曽川町黒田字東針口12
北緯35度20分55.986秒 東経136度46分51.365秒 / 北緯35.34888500度 東経136.78093472度 / 35.34888500; 136.78093472座標: 北緯35度20分55.986秒 東経136度46分51.365秒 / 北緯35.34888500度 東経136.78093472度 / 35.34888500; 136.78093472
駅番号 CA  73 
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 東海道本線名古屋地区
キロ程 388.6 km(東京起点)
電報略号 ソカ
駅構造 地上駅橋上駅[1]
ホーム 1面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
4,299人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1886年明治19年)6月1日
備考
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西口(2020年10月)

木曽川駅(きそがわえき)は、愛知県一宮市木曽川町黒田にある東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線である[1]駅番号CA73。名鉄新木曽川駅との区別のため「JR木曽川駅」とも呼ばれる。

運行形態の詳細は「東海道線 (名古屋地区)」を参照。

歴史

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岐阜 - 名古屋間は中山道幹線の一部として鉄道局(後に日本国有鉄道、JR東海に承継)により着工された[4]。建築資材輸送のために敷設された名古屋 - 武豊間の武豊駅側から順次開通し、1886年明治19年)6月に一ノ宮駅(現:尾張一宮駅)から木曽川駅までが開通した[4]。木曽川駅は木曽川左岸の葉栗郡黒田村(後に黒田町)に設けられ、長浜駅方面に通じていた大垣駅との間は人力車で連絡が図られた[5]1887年4月に木曽川橋梁が完成して木曽川駅と加納駅(現:岐阜駅)の間が開通し、同年1月に開通していた大垣駅方面と接続した[4]。駅舎は開通に遅れて1888年6月に完成した[6]。なお、東京 - 名古屋間の経路は1886年7月に中山道幹線から東海道幹線に変更され[4]、現在東海道本線の駅となっている。

現在の一宮市域を中心に尾西地方では織物業が盛んで、1889年に東京 - 神戸間が全通すると、原料・製品の輸送が一ノ宮駅や木曽川駅を通して鉄道で行われるようになった[7]。所在地の黒田町は「将来商工業の発達上交通取引に至大の利便あり」として、1910年に町名を駅名と同じ「木曽川町」に変更した[8]

年表

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駅構造

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島式ホーム1面2線を有する地上駅であり、2008年平成20年)に完成した橋上駅舎を備える[1]。ホームのある本線の他に、上り線に2線、下り線に1線ホームの無い副本線待避線)がある。この待避線は、通常は回送列車の待避に、ダイヤ混乱時などに貨物列車の待避に利用されている。

駅舎は東西自由通路を兼ねる[15]。東西の出入口にはエレベーターエスカレーターが各1機設置されている。

お客様サポートサービスを導入している無人駅であり[2][3]尾張一宮駅が当駅を管理している。2024年1月末までは有人駅であった。駅舎内部に近距離用自動券売機があるほか、自動改札機TOICA専用チャージ機、バリアフリー用のエレベーター、トイレが完備されている。サポートつき指定席券売機は未設置である。

先述の東西自由通路は、駅の営業時間が終わっても徒歩で通行可能となっており(自転車は押して歩く)、駅の反対側に行きたい時、通常の道路を通ると駅の北か南の踏切を渡って大きく迂回しなければならないが、近道として利用する事が可能である(西口からは東口出てすぐの郵便局などを利用する際に便利となる)。

改札内には、旧駅舎で使用されていた待合用のベンチと、旧駅舎とホームを結ぶ跨線橋で使用されていた柱が置かれている他、改札外、西口を出てすぐのところに、大正時代、ポイント切替のために使用する油を収納する油庫として使われていたレンガ倉庫が近代遺産として移設、保存されている。

のりば

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番線 路線 方向 行先
1 CA 東海道本線 下り 岐阜大垣方面
2 上り 名古屋岡崎方面

(出典:JR東海:駅構内図

駅周辺

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駅前に無料駐輪場があり、東口のロータリー、西口のタクシー乗り場にはタクシーが常駐している。

隣の駅

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東海旅客鉄道(JR東海)
CA 東海道本線
特別快速・新快速・快速・区間快速
通過
普通
尾張一宮駅 (CA72) - 木曽川駅 (CA73) - 岐阜駅 (CA74)

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 04号 名古屋駅・古虎渓駅・美濃赤坂駅ほか77駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月2日、24頁。 
  2. ^ a b c 東海道本線(名古屋駅~米原駅間)・中央本線(勝川駅)への「お客様サポートサービス」の提供開始日について』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2023年12月1日https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043057.pdf2023年12月1日閲覧 
  3. ^ a b c 【社長会見】東海道本線(名古屋駅~米原駅間)・中央本線(勝川駅)へのお客様サポートサービス(旧「集中旅客サービスシステム」)の導入について』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2023年1月18日。オリジナルの2023年1月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20230118061742/https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042492.pdf2023年1月18日閲覧 
  4. ^ a b c d 日本国有鉄道 1971, pp. 221–226.
  5. ^ 木曽川町史編集委員会 1981, p. 943.
  6. ^ a b 日本国有鉄道 1971, p. 226.
  7. ^ 木曽川町史編集委員会 1981, p. 946.
  8. ^ 木曽川町史編集委員会 1981, pp. 643–647.
  9. ^ 「鉄道仮運輸」『官報』第876号、内閣官報局、43頁、1886年6月4日。NDLJP:2944091/4 
  10. ^ 「木曽川鉄橋落成ニ付昨二十五日ヨリ木曽川加納間ノ運輸ヲ開ク」『官報』第1144号、内閣官報局、262頁、1886年6月4日。NDLJP:2944378/6 
  11. ^ 日本国有鉄道 1971, p. 231.
  12. ^ 徳田耕一 2012, p. 40.
  13. ^ JR時刻表1993年2・3月号
  14. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '96年版』ジェー・アール・アール、1996年7月1日、184頁。ISBN 4-88283-117-1 
  15. ^ a b 「JR木曽川駅が高架化 東西通路完成 きょうから利用」『中日新聞』中日新聞社、2008年4月12日、朝刊/尾張総合版、19面。
  16. ^ 【社長会見】在来線駅に駅ナンバリングを導入します』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2017年12月13日https://jr-central.co.jp/news/release/nws002368.html2023年10月19日閲覧 
  17. ^ JR時刻表2024年2月号及びJTB時刻表2024年2月号

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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