新北市
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別称: 新北 | |
地理 | |
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座標: | 北緯24度54分56.5秒 東経121度40分26.1秒 / 北緯24.915694度 東経121.673917度座標: 北緯24度54分56.5秒 東経121度40分26.1秒 / 北緯24.915694度 東経121.673917度 |
面積: | 2,052.5667 km² |
各種表記 | |
繁体字: | 新北 |
日本語読み: | しんほく |
拼音: | Xīnběi |
注音符号: | ㄒㄧㄣ ㄅㄟˇ |
片仮名転写: | シンペイ、シンベイ |
台湾語: | Sin-pak |
客家語: | Sîn-pet |
行政 | |
| |
行政区分: | 直轄市 |
下位行政区画: | 29区 |
新北市長: | 侯友宜 |
公式サイト: | 新北市政府 |
情報 | |
総人口: | 4,014,560[1] 人(2019年10月) |
世帯数: | 1,582,005 戸(2019年10月) |
郵便番号: | 207~208、220~253 |
市外局番: | (02)2960-3456 |
新北市の木: | 台湾山桜 |
新北市の花: | 茶花 |
新北市の鳥: | 鷺鷥 |
新北市(シンペイ/しんほく[2]-し、英語: New Taipei City)は、台湾北部に位置する中華民国の直轄市。2010年12月25日、台湾省管轄下の台北県から直轄市に昇格し、新北市(新しい台北市の略)と改称された。
概要
[編集]中華民国が実効支配している地域(台湾地区)で最多の人口を有する都市で、首都である台北市の衛星都市として発展した。そのため、市域は台北市と台北市の外港である基隆市(市)の近郊を取り囲む形となっている。
地理
[編集]新北市は台湾西北部に位置しており、中心地点は石碇区石碇である。東側は宜蘭県、南は桃園市に接しており、市域の中に台北市及び基隆市が位置している。
市内の地勢は起伏に富んでおり、蘭陽渓の支流が市内を流れている外、河川系は淡水河流域に限定されている。淡水河の支流には基隆河、新店渓、景美渓、北勢渓、南勢渓、塭子川、三峡河、大漢渓などがあり、豊かな流域土壌を形成している。
気候
[編集]ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候(Cfa)に属し、平均最低気温は1月には13.9℃まで下がる。なお7月の平均最高気温34.3℃である。
New Taipei City(1981–2010)の気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
平均最高気温 °C (°F) | 19.1 (66.4) |
19.6 (67.3) |
22.1 (71.8) |
25.7 (78.3) |
29.2 (84.6) |
32.0 (89.6) |
34.3 (93.7) |
33.8 (92.8) |
31.1 (88) |
27.5 (81.5) |
24.2 (75.6) |
20.7 (69.3) |
26.6 (79.9) |
日平均気温 °C (°F) | 16.1 (61) |
16.5 (61.7) |
18.5 (65.3) |
21.9 (71.4) |
25.2 (77.4) |
27.7 (81.9) |
29.6 (85.3) |
29.2 (84.6) |
27.4 (81.3) |
24.5 (76.1) |
21.5 (70.7) |
17.9 (64.2) |
23 (73.41) |
平均最低気温 °C (°F) | 13.9 (57) |
14.2 (57.6) |
15.8 (60.4) |
19 (66) |
22.3 (72.1) |
24.6 (76.3) |
26.3 (79.3) |
26.1 (79) |
24.8 (76.6) |
22.3 (72.1) |
19.3 (66.7) |
15.6 (60.1) |
20.4 (68.7) |
雨量 mm (inch) | 83.2 (3.276) |
170.3 (6.705) |
180.4 (7.102) |
177.8 (7) |
234.5 (9.232) |
325.9 (12.831) |
245.1 (9.65) |
322.1 (12.681) |
360.5 (14.193) |
148.9 (5.862) |
83.1 (3.272) |
73.3 (2.886) |
2,405.1 (94.69) |
平均降雨日数 (≥0.1 mm) | 14.1 | 14.6 | 15.5 | 14.9 | 14.8 | 15.5 | 12.3 | 14 | 13.8 | 11.9 | 12.4 | 11.7 | 165.5 |
% 湿度 | 78.5 | 80.6 | 79.5 | 77.8 | 76.6 | 77.3 | 73 | 74.1 | 75.8 | 75.3 | 75.4 | 75.4 | 76.6 |
平均月間日照時間 | 80.6 | 71.3 | 89.6 | 92.6 | 113.7 | 121.7 | 179 | 188.9 | 153.7 | 124 | 99.4 | 90.7 | 1,405.2 |
出典:中央気象局[3] |
行政区画
[編集]- 板橋区 三重区 永和区 中和区 新荘区 新店区
- 土城区 蘆洲区 汐止区 樹林区 鶯歌区 三峽区
- 淡水区 瑞芳区 五股区 泰山区 林口区 深坑区
- 石碇区 坪林区 三芝区 石門区 八里区 平渓区
- 双渓区 貢寮区 金山区 万里区 烏来区
歴史
[編集]古くは主にケタガラン族が居住していた地域で、鶏籠(基隆)或いは淡水と呼ばれていた。1875年、沈葆楨により台北府設置の請願がなされ、以来台北と称される。
沿革
[編集]- 1662年(永暦15年) - 鄭成功により台湾に一府二県が設けられ、現在の新北市周辺には天興県が設置される。
- 1685年(康熙23年) - 諸羅県の管轄となり、台湾府に属するようになった。
- 1723年(雍正元年) - 大甲渓以北を淡水庁への管轄とする。
- 1875年(光緒元年) - 沈葆楨により台北府設置が請願される。
- 1879年(光緒5年) - 台北府を設置、艋舺、大稲埕、なと台北中心部を統治。新竹、淡水、宜蘭県、基隆庁、南雅庁を管轄。
- 1888年(光緒13年) - 台湾省を設置。
- 1895年(明治28年) - 日本による統治開始。北部は台北県が設置され基隆、宜蘭、新竹の3庁を管轄。
- 1898年(明治31年) - 台北県より新竹及び宜蘭県を分割。
- 1902年(明治35年) - 台北県が解体され、台北、基隆、深坑、桃園、新竹の5庁を設置。
- 1920年(大正9年) - 庁が廃止され州を設置。台北州が成立。
- 1945年(昭和20年・民国34年) - 日本の降伏。中華民国による台湾光復。台北州から台北市及び基隆市を分離させ、宜蘭市、淡水、文山、新荘、羅東、基隆、宜蘭、七星、蘇澳、海山の9区を統括する台北県を設置。
- 1947年(民国36年) - 七堵郷を基隆市に編入。
- 1950年(民国39年) - 宜蘭市、羅東区、宜蘭区、蘇澳区を分割し、宜蘭県を設置。
- 1968年(民国57年) - 景美鎮、南港鎮、木柵郷、内湖郷を台北市に編入。
- 2007年(民国96年) - 10月以降、中央政府の財政上で「準直轄市」扱いとなる。
- 2010年(民国99年) - 直轄市に昇格して新北市と改称、旧県内の市郷鎮は区に移行。
政治
[編集]行政
[編集]市長
[編集]→詳細は「新北市長」を参照
- 官選県長
代 | 氏名 | 任期 |
---|---|---|
代理 | 連震東 | 1945年11月5日 - 1946年2月16日 |
初代 | 陸桂祥 | 1946年2月16日 - 1947年6月5日 |
二代 | 梅達夫 | 1947年6月5日 - 1951年1月31日 |
代理 | 項際科 | 1951年2月1日 - 1951年4月30日 |
- 民選県長
代 | 氏名 | 任期 | 政党 |
---|---|---|---|
初代 | 梅達夫 | 1951年5月1日-1954年6月2日 | 中国国民党 |
二代 | 戴徳発 | 1954年6月2日-1957年6月2日 | 中国国民党 |
三代 | 戴徳発 | 1957年6月2日-1960年6月2日 | 中国国民党 |
四代 | 謝文程 | 1960年6月2日-1963年10月31日 | 中国国民党 |
五代 | 蘇清波 | 1964年6月2日-1968年6月2日 | 中国国民党 |
六代 | 蘇清波 | 1968年6月2日-1973年2月1日 | 中国国民党 |
七代 | 邵恩新 | 1973年2月1日-1977年12月20日 | 中国国民党 |
八代 | 邵恩新 | 1977年12月20日-1981年9月14日 | 中国国民党 |
代理県長 | 武增文 | 1981年9月14日-1981年12月20日 | 中国国民党 |
九代 | 林豊正 | 1981年12月20日-1985年12月20日 | 中国国民党 |
十代 | 林豊正 | 1985年12月20日-1989年12月20日 | 中国国民党 |
十一代 | 尤清 | 1989年12月20日-1993年12月20日 | 民主進歩党 |
十二代 | 尤清 | 1993年12月20日-1997年12月20日 | 民主進歩党 |
十三代 | 蘇貞昌 | 1997年12月20日-2001年12月20日 | 民主進歩党 |
十四代 | 蘇貞昌 | 2001年12月20日-2004年5月20日 | 民主進歩党 |
代理県長 | 林錫耀 | 2004年5月20日-2005年12月20日 | 民主進歩党 |
十五代 | 周錫瑋 | 2005年12月20日-2010年12月25日 | 中国国民党 |
- 民選市長
代 | 氏名 | 任期 | 政党 |
---|---|---|---|
初代 | 朱立倫 | 2010年12月25日 - 2014年12月25日 | 中国国民党 |
二代 | 朱立倫 | 2014年12月25日 - 2018年12月25日 | 中国国民党 |
三代 | 侯友宜[4] | 2018年12月25日 - | 中国国民党 |
対外関係
[編集]姉妹都市・提携都市
[編集]- 姉妹都市
- シンシナティ(アメリカ合衆国 オハイオ州)
- サンフランシスコ(アメリカ合衆国 カリフォルニア州)
- マイアミ・デイド郡(アメリカ合衆国 フロリダ州)
- リッチランド郡(アメリカ合衆国 オハイオ州)
- ロサンゼルス郡(アメリカ合衆国 カリフォルニア州)
- ボルチモア郡(アメリカ合衆国 メリーランド州)
- シュタルンベルク郡(ドイツ連邦共和国 バイエルン州 オーバーバイエルン管区)
- リサール州(フィリピン共和国 カラバルソン地方)
- ソウル(大韓民国 特別市)
- 釜山市(大韓民国 広域市)
- 大邱市(大韓民国 広域市)
- パートナーシティ
交通
[編集]鉄道
[編集]線区名 | 駅数 | 駅名称 |
---|---|---|
縦貫線 | 9 | 五堵駅 汐止駅 汐科駅 板橋駅 浮洲駅 樹林駅 南樹林駅 山佳駅 鶯歌駅 |
宜蘭線 | 8 | 四脚亭駅 瑞芳駅 猴硐駅 三貂嶺駅 牡丹駅 双渓駅 貢寮駅 福隆駅 |
平渓線 | 7 | 三貂嶺駅 大華駅 十分駅 望古駅 嶺脚駅 平渓駅 菁桐駅 |
深澳線 | 2 | 瑞芳駅 八斗子駅 |
線区名 | 駅数 | 駅名称 |
---|---|---|
台湾高速鉄道 | 1 | 板橋駅 |
捷運(MRT)
[編集]事業者 | 線区名 | 駅数 | 駅名称 |
---|---|---|---|
台北捷運 | 淡水線 | 3 | 淡水駅 紅樹林駅 竹囲駅 |
板橋線 | 4 | 江子翠駅 新埔駅 板橋駅 府中駅 | |
土城線 | 4 | 亜東病院駅 海山駅 土城駅 永寧駅 頂埔駅 | |
新店線 | 4 | 大坪林駅 七張駅 新店区公所駅 新店駅 | |
小碧潭支線 | 1 | 小碧潭駅 | |
中和線 | 4 | 頂渓駅 永安市場駅 景安駅 南勢角駅 | |
蘆洲線 | 5 | 蘆洲駅 三民高中駅 徐匯中学駅 三和国中駅 三重国小駅 | |
新荘線 | 8 | 台北橋駅 菜寮駅 三重駅 先嗇宮駅 頭前庄駅 新荘駅 輔大駅 丹鳳駅 迴龍駅 | |
環状線 (西環が運営中、北環と南環が建設中) |
14 | 大坪林駅 十四張駅 秀朗橋駅 景平駅 景安駅 中和駅 橋和駅 中原駅 板新駅 板橋駅 新埔民生駅 頭前庄駅 幸福駅 新北産業園区駅 | |
新北捷運 | 淡海軽軌緑山線 | 11 | 紅樹林駅 竿蓁林駅 淡金鄧公駅 淡江大学駅 淡金北新駅 新市一路駅 淡水行政中心駅 浜海義山駅 浜海沙崙駅 淡海新市鎮駅 崁頂駅 |
淡海軽軌藍海線 | 4 | 浜海沙崙駅 台北海洋大学駅 沙崙駅 淡水漁人碼頭駅 | |
安坑軽軌 | 9 | 双城駅 玫瑰中国城駅 台北小城駅 耕莘安康院区駅 景文科大駅 安康駅 陽光運動公園駅 新和国小駅 十四張駅 | |
桃園捷運 | 機場線 | 6 | 三重駅 新北産業園区駅 新荘副都心駅 泰山駅 泰山貴和駅 林口駅 |
高速道路
[編集]区間名 | 通称 | IC数 | インターチェンジ名称 |
---|---|---|---|
国道一号 | 中山高速道路 | 52 | 五堵IC 汐止交IC 三重IC 五股IC 汐止JCT |
国道三号 | フォルモサ高速道路 | 55 | 汐止JCT 新台五路IC 新店IC 安坑IC 中和IC 土城IC 三鶯IC 鶯歌JCT |
国道五号 | 北宜高速道路 | 5 | 石碇IC 坪林IC(2006年6月14日に新規開通分未記載) |
快速道路
[編集]省道
[編集]市道
[編集]郷道
[編集]- 新店環河快速道路,北100線。
- 四腳亭坑路,北37線,別称は台62甲線連絡道。
生活圈道路
[編集]- 新北環河快速道路
- 新店環河快速道路
- 中安快速道路
市区快速道路
[編集]- 新五路高架橋
- 大華二路高架道路
- 汐止貨物車專用道
- 汐止大坑溪高架道路
- 北二高南港聯絡道高架橋
- 四腳亭埔路聯絡道
教育
[編集]現在、新北市には24の大学があり、輔仁大学はQSベスト学生都市ランキングによる新北市の代表的な大学である。[5]新北市長は2021年に「輔仁大学は新北市の人材、学問、医療の中核である」と指摘したことがある[6][7]。
高中、高専以下の教育機関は下部行政組織を参照のこと。
大学
[編集]技術学院
[編集]軍警察関係学校
[編集]観光地
[編集]- 深坑
- 淡水
- 九份
- 金瓜石
- 十分瀑布
- 烏来(ウーライ)温泉
- 八里
- 汐止区
- 東北角および宜蘭海岸国家風景区
- 満月円国家森林遊楽区
- 內洞国家森林遊楽区
- 碧潭風景区
- 福隆海水浴場
- 新北市立鶯歌陶磁博物館
- 坪林茶業博物館
- 新北市立十三行博物館
- 一滴水紀念館 - 作家水上勉の父水上覚治が建てた日本の古民家を移築した施設。
- 林本源園邸(板橋林家花園)
- 猴硐猫村[8] - 約100人の住民より多い200匹以上の猫が暮らす。猫カフェもあり、内外の猫愛好者が訪れる[9]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 中華民國內政部戶政司 (2018年5月1日). “中華民國 內政部戶政司 全球資訊網”. 中華民國內政部戶政司. 2019年11月14日閲覧。
- ^ 台湾と姉妹提携する日本の自治体、日本李登輝友の会。
- ^ “Climate”. 中央気象局. Oct 2015閲覧。
- ^ 九合一選舉即時開票>新北市長2018-11-26,中国時報
- ^ “Most Affordable Cities for Students 2016 | Top Universities”. 2016年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月27日閲覧。
- ^ 輔大歡慶60周年出版專書 侯友宜:輔大就是新北市的中心 - 翻爆 - 翻報
- ^ 划向未來的方舟發表會 侯:感謝輔大共生共榮
- ^ 猴硐猫村TAIPEI NAVI(2017年12月23日閲覧)
- ^ 【グローバルウオッチ】台湾「猫の天国」観光地化で変質『日本経済新聞』夕刊2017年12月12日
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 新北市政府公式サイト
- ウィキトラベルには、新北市に関する旅行ガイドがあります。
- 新北市に関連する地理データ - オープンストリートマップ