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庄内川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
庄内川
庄内川(2005年3月)
庄内川(名古屋市西区)
水系 一級水系 庄内川
種別 一級河川
延長 96[1] km
平均流量 28.21 m3/s
(枇杷島観測所2000年)
流域面積 1,010[1] km2
水源 夕立山(岐阜県恵那市[1][2]
水源の標高 727[1] m
河口・合流先 伊勢湾名古屋市港区
流域 日本の旗 日本
岐阜県愛知県

地図

地図
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伊勢湾からみた河口部付近。中央が日光川で、庄内川・新川は日光川の東側。奥に木曽三川
小牧市春日井市周辺河川の位置関係図

庄内川(しょうないがわ)は、岐阜県南東部および愛知県北西部を流れ、伊勢湾名古屋港)に注ぐ河川一級水系庄内川の本流である。岐阜県内では、「土岐川」と呼ばれている。岐阜・愛知県境の諏訪大橋から下流の玉野渓谷区間では「玉野川」と呼ばれることもある[3][4]

地理

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流域の概要

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水源は、岐阜県恵那市の夕立山[5]。 瑞浪、土岐、多治見の盆地を流れ、愛知・岐阜県境の玉野渓谷を抜けて、春日井市高蔵寺で濃尾平野に出る。名古屋市港区伊勢湾に注ぐ[5]。途中、瑞浪市で小里川、土岐市で妻木川、多治見市で笠原川、名古屋市西区矢田川を合流する。

濃尾平野に出る付近には庄内川本川には扇状地が見られず、支川の内津川のみにわずかに形成されている[6]。下流域では名古屋市旧市街地を洪水から守るために、「洗堰」と呼ばれる越流堤や小田井遊水地(庄内緑地公園)などの遊水地を旧市街地の反対側に整備している。新川も、そうした庄内川氾濫対策の一つとして整備されたものである。河口域には藤前干潟等の豊かな河川環境も残されている[5]

清須市における「庄内川の水辺環境を活かした官民協働のまちづくり」で、平成24年度国土交通省手づくり郷土賞[7]

地形

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庄内川は、夕立山の水源から北西に流れ、その後南西に流れを転じ、屏風山断層に並行して標高200~300メートルの丘陵地を刻むように流れる。瑞浪、土岐、多治見の盆地(東濃盆地)の間は、峡谷を刻んでいる。高蔵寺から下流は瀬戸層群の段丘地形に囲まれ、名古屋市北部から下流は低平地が広がっている。また、庄内川下流域は濃尾平野の海抜ゼロメートル地帯となっている[5]

歴史

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呼称の由来

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庄内川は昔、土岐川、玉野川[8]、勝川、枇杷島川、番場川、一色川などと、その沿川の地名で呼ばれており、一貫した呼び名はなかった。江戸時代に農業集落である稲内庄、山田庄(現在の名古屋市北区西区付近)、一色庄などの庄の内を流れる川ということで、庄内川と呼ばれるようになったと考えられる[9][10]。明治になり、愛知県内では各地の異なった名称を統一し、庄内川と呼ばれるようになったと考えられる[11]。岐阜県内では、今でも土岐川と呼ばれている。

武衛堤

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庄内川右岸の現北名古屋市周辺の地域には、後に五条川合瀬川大山川となる河川が合流しながら流れていた[12][13]。当時の尾張国の中心地であった清須は、これら河川の庄内川合流点の西側にあり、1300年代までは豪雨のたびに合流点付近で氾濫して西方の村に流れ込んでいた[12][13]

室町時代1400年応永7年)に尾張守護大名となった斯波義重は、就任するとまずこの地域の水害対策に取り組んだと考えられる[13]。具体的な建造時期や規模は不明ながらも、応永年間のうち(1428年まで)に庄内川右岸から五条川左岸に至る約7kmほどの長さの堤防を築いたとされ、この堤防は義重が当主であった斯波氏武衛家から「武衛堤(ぶえいづつみ)」と呼ばれる[12][13]

武衛堤によって大山川・合瀬川などが大きく流れを変えられたことで清須は水害から開放され、後に近隣の大規模な水田開発へと繋がる[12]。その一方で庄内川本川には枇杷島付近で合流する矢田川支川の瀬戸川からの送流土砂による河床上昇や、この付近の狭窄部の存在によって疎通不良が生じており、時代を経ると枇杷島よりも上流側で庄内川に合流する大山川・合瀬川でも排水が滞るようになり、庄内川合流点手前(現在の大我麻町喜惣治)には「大蒲沼」と呼ばれる低湿地の湖沼地帯が生じることとなった[12][14]

御囲禍堤と新川

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庄内川・新川流域の輪中の分布(黄着色部が輪中)。黒線は堤防、緑線は主要な街道などを意味するが、街道が堤防を通る場合は緑線で表示。赤字は主要な地名など。

1609年(慶長14年)に名古屋城への遷府が決定されると庄内川左岸の洪水対策が施されるようになる[14]。尾張藩を護るために木曽川左岸に「御囲堤」が築かれたのに続き、1614年(慶長19年)に名古屋城を護るために庄内川左岸にも「御囲禍堤」と呼ばれる堤防が完成するが、御囲堤によって右岸・美濃国側で水害が増加したように、御囲禍堤でも右岸の地域に水害が集中した[14]

1779年(安永8年)の水害の直後、清洲の村を中心として尾張藩に対する水害防止の嘆願運動が始まる[14]。これを受けて合瀬川沿いの地域から伊勢湾までを庄内川と並行する新川の開削と、新川と庄内川の間に洗堰を設置することが決定され、1787年(天明7年)に完成した[14]。新川の一部には既存の排水路が利用され、開削された地域には生産性の低い島畑の地域が選ばれた[14]。なお、新川の堤防は庄内川とは逆で右岸側が高く作られており、狭小な庄内川と新川の間の地域を氾濫原とすることで被害を軽減しようと考えられたものと推察されている[14]

輪中の形成

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大蒲沼は瀬戸川からの送流土砂の影響により陸地化が進行し、新川開削以前の1693年(元禄6年)から新田開発が行われた[14]1763年(宝暦13年)に大山川西側の喜惣治輪中が、1820年(文政3年)に大山川東側の大蒲輪中が完成した[14]

新川の開削によって庄内川右岸の地域の水害は減少したが、庄内川本川・新川・五条川などに排水する地域では内水氾濫による被害に直面することとなり、小田井輪中・水場川輪中鴨田川輪中を結成して水害に対処していった[14]。これらの地域では岩倉街道などの街道が堤防の役割を担った箇所もあり、街道を貫く水路建設が禁止されたためになおさら排水を困難とした[14]

水害の歴史

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庄内川流域では、昔から洪水により浸水被害を被ってきた[15]

  • 1779年(安永8年)8月 - 新川開削と洗堰築造のきっかけとなる大洪水が発生。
  • 1839年(天保10年)8月 - 高蔵寺(春日井市)地内の堤防決壊。
  • 1896年(明治29年)9月 - 高蔵寺、勝川(春日井市)、瀬古(名古屋市守山区)地内で破堤。赤痢が大流行。
  • 1906年(明治37年)7月 - 志段味(名古屋市守山区)、大留(春日井市)、桜佐(春日井市)、勝川、瀬古地内で破堤。
  • 1911年(明治44年)9月 - 高蔵寺地内で破堤。
  • 1934年(昭和9年)9月 - 室戸台風
  • 1957年(昭和32年)9月 - 秋雨前線の活動により多治見市中心部のほとんどの家屋が浸水。被災家屋22,428戸(愛知県)、4,540戸(岐阜県)。
  • 1959年(昭和34年)9月 - 伊勢湾台風。庄内川・新川の13ヶ所が破堤。被災家屋140,569戸(愛知県)、6,227世帯(岐阜県)。
  • 1971年(昭和46年)9月 - 台風29号により、庄内川上流圏域で河川が氾濫。床上浸水19棟、床下浸水753棟。[16]
  • 1972年(昭和47年)6月 - 梅雨前線の活動により、上流域での被害甚大。死者6名。被災家屋832棟(愛知県)、1,515棟(岐阜県)。
  • 1975年(昭和50年)7月 - 梅雨前線の活動により、被災家屋10,315棟(愛知県)、107棟(岐阜県)。
  • 1976年(昭和51年)9月 - 台風17号により、床上浸水1,327棟。被災家屋8,713棟(愛知県)。
  • 1983年(昭和58年)9月 - 台風10号と秋雨前線の活動により、出水。被災家屋7,871棟(愛知県)、164棟(岐阜県)。
  • 1988年(昭和63年)9月 - 熱帯低気圧と秋雨前線の活動により、上流域で浸水被害、洗堰からも越流。被災家屋1,896棟(愛知県)、94棟(岐阜県)。
  • 1989年(平成元年)9月 - 台風22号により、上流域で浸水被害。被災家屋84棟(愛知県)、571棟(岐阜県)。
  • 1991年(平成3年)9月 - 台風18号と秋雨前線の活動により、内津川などが破堤。JR春日井駅等が冠水した。[16]床上浸水1,722棟。被災家屋6,440棟(愛知県)、16棟(岐阜県)。
  • 1999年(平成11年)6月 - 梅雨前線の活動(平成11年6月豪雨)により、上流部で床上浸水31棟。被災家屋1棟(愛知県)、120棟(岐阜県)。
  • 2000年(平成12年)9月 - 台風14号により、新川が決壊。名古屋市、北名古屋市、清須市等で浸水被害(東海豪雨)。被災家屋34,041棟(愛知県)、8棟(岐阜県)
  • 2011年(平成23年)9月 - 台風15号により、志段味地内で越水。支川では内津川、八田川地蔵川等で越水。地蔵川沿川では400棟以上が浸水。[16]

治水事業の歴史

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小里川ダム

先述の経緯から、治水事業も頻繁に行われてきた[5]

  • 1614年(慶長19年)- 徳川家康の名古屋築城に伴う治水事業で、現在の堤防位置に大半の堤が完成する。
  • 1784年(天明4年)- 「天明の治水」により、新川洗堰を築造、分派し、庄内川とほぼ並行して伊勢湾に至る新川を開削。
  • 1917年度(大正7年度) - 愛知県による改修事業着手。
  • 1932年度(昭和7年度) - 岐阜県による改修事業着手。
  • 1932年度(昭和7年度) - 矢田川の河道付替完成。
  • 1936年度(昭和11年度) - 多治見市脇之島地区の河道付替完成。
  • 1937年度(昭和12年度) - 直轄砂防事業着手。
  • 1942年度(昭和17年度) - 直轄改修事業着手。
  • 1950年度(昭和25年度) - 愛知県による改修事業着手。
  • 1958年度(昭和33年度) - 枇杷島「中島」の撤去完成。疎通能力が増強される。
  • 1963年度(昭和38年度) - 昭和34年9月の伊勢湾台風を受けた、伊勢湾等高潮対策事業で高潮堤完成。
  • 1969年(昭和44年)3月 - 一級水系に指定。同4月、大臣直轄区域指定。
  • 1969年度(昭和44年度) - 庄内川水系工事実施基本計画。
  • 1975年度(昭和50年度) - 庄内川水系工事実施基本計画改定(施行)。
  • 1989年度(平成元年度) - 小田井遊水地概成。
  • 1999年度(平成11年度) - 同年6月の洪水を受け、土岐川河川災害復旧等関連緊急事業着手。
  • 2000年度(平成12年度) - 東海豪雨を受け、庄内川・新川河川激甚災害対策特別緊急事業着手。
  • 2003年度(平成15年度) - 土岐川河川災害復旧等関連緊急事業完成。
  • 2004年(平成16年)3月 - 小里川ダム竣工。[17]
  • 2004年度(平成16年度) - 庄内川河川激甚災害対策特別緊急事業完成。
  • 2005年(平成17年)11月 - 庄内川水系河川基本整備方針の策定。
  • 2008年(平成20年)3月 - 庄内川水系河川基本整備計画の策定。[18]

河川環境

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水質

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庄内川の水質は、昭和20年代から40年代にかけて、陶磁器原料、釉薬生産、製紙工場等の排水や、生活雑排水の流入により悪化した。その後、昭和45年に制定された水質汚濁防止法の排水規制や下水道整備により改善され、環境基準の類型の変更が行われてきた。現在、水質は改善しつつあり、BODは概ね環境基準を満たしているものの、環境基準の類系指定が、庄内川下流域、矢田川ではD類型、新川下流域ではE類型となっており、全国の一級河川では下位である。[5]

庄内川水系主要河川のBOD平均値 (mg/l)
河川 類型 観測地点 BOD 河川 類型 観測地点 BOD 河川 類型 観測地点 BOD
庄内川上流 A 瑞浪大橋 0.9[19] 庄内川中流(2) D 大留橋 1.3[20] 矢田川下流 D 天神橋 2.9[20]
庄内川中流(1) B 多治見橋 1.0[20] 庄内川中流(2) D 水分橋 3.0[20] 堀川 D 港新橋 8.1[19]
庄内川中流(1) B 天ヶ橋 1.3[20] 庄内川下流 D 枇杷島橋 2.5[20] 新川下流 E 萱津橋 3.1[19]
庄内川中流(1) B 城嶺橋 1.1[20] 小里川 B 小里川ダム貯水池基準 1.5[20] 五条川下流 E 待合橋 2.4[19]

流域の自治体

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岐阜県
恵那市瑞浪市土岐市多治見市
愛知県
瀬戸市春日井市名古屋市守山区北区西区中村区中川区港区)、清須市あま市海部郡大治町

主な支流

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一級河川のみを下流側から順に記載する[21][22][23][24][25]

庄内川の支流

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河川 よみ 次数 管理者 主な経過地 河川延長
(km)
備考
庄内川
(土岐川)
しょうないがわ
(ときがわ)
本川 中部地方整備局
岐阜県
恵那市、瑞浪市、土岐市、多治見市、春日井市、
名古屋市、清須市、大治町
96
新川 しんかわ 1次支川 愛知県 北名古屋市、名古屋市、清須市、大治町 21.8 本川の支流は新川の支流を参照。
矢田川 やだがわ 1次支川 愛知県 瀬戸市、尾張旭市、名古屋市 22.4
守山川 もりやまがわ 2次支川 愛知県
名古屋市
2.7
香流川 かなれがわ 2次支川 愛知県 長久手市、名古屋市 8.9
隅除川 すみよけがわ 2次支川 愛知県
名古屋市
尾張旭市、名古屋市 1.9
天神川 てんじんがわ 2次支川 愛知県 尾張旭市、名古屋市
瀬戸川 せとがわ 2次支川 愛知県 瀬戸市、尾張旭市 6.2
堀川 ほりかわ 1次支川 名古屋市 名古屋市 16.2
新堀川 しんほりかわ 2次支川 名古屋市 名古屋市 5.9
八田川 はったがわ 1次支川 愛知県 小牧市、春日井市、名古屋市 11.6
生地川 いくじがわ 2次支川 愛知県
地蔵川 じぞうがわ 1次支川 愛知県
春日井市
春日井市 9.52
新地蔵川 しんじそうがわ 2次支川 愛知県 春日井市、名古屋市、北名古屋市 約5
内津川 うつつがわ 1次支川 愛知県 春日井市
大谷川 おおたにがわ 2次支川 愛知県 春日井市
繁田川 しげたがわ 1次支川 愛知県 春日井市
新繁田川 しんしげたがわ 1次支川 愛知県
春日井市
春日井市
水野川 みずのがわ 1次支川 愛知県 瀬戸市
うぐい川 うぐいがわ 1次支川 愛知県 春日井市
市之倉川 いちのくわがわ 1次支川 岐阜県 多治見市 3.036
辛沢川 からさわがわ 1次支川 岐阜県 多治見市 3
大原川 おおはらがわ 1次支川 岐阜県 多治見市 5.062
大沢川 おおざわがわ 2次支川 岐阜県 多治見市 4.1
笠原川 かさはらがわ 1次支川 岐阜県 土岐市、多治見市 7.440
芝草川 しばくさがわ 2次支川 岐阜県 多治見市 0.8
平園川 ひらそのがわ 2次支川 岐阜県 多治見市 1.482
富士下川 ふじしたがわ 3次支川 岐阜県 多治見市 1.2
生田川 いくたがわ 1次支川 岐阜県 多治見市、土岐市 2.5
高田川 たかだがわ 1次支川 岐阜県 多治見市 2.1
妻木川 つまぎがわ 1次支川 岐阜県 土岐市 7.855
前の川 まえのがわ 2次支川 岐阜県 土岐市 1.113
裏山川 うらやまがわ 2次支川 岐阜県 土岐市 0.79
下石川 おろしがわ 2次支川 岐阜県 土岐市 2.25
久尻川
大坪川
くじりがわ
おおつぼがわ
1次支川 岐阜県
土岐市
土岐市 0.948
伊野川 いのがわ 1次支川 岐阜県 土岐市 2.409
肥田川 ひだがわ 1次支川 岐阜県 土岐市 13.716
不動川 ふどうがわ 2次支川 岐阜県 土岐市 1.527
日吉川 ひよしがわ 1次支川 岐阜県 瑞浪市 5.716
白倉川 しらくらがわ 2次支川 岐阜県 瑞浪市 2
狭間川 はざまがわ 1次支川 岐阜県 瑞浪市 0.6
万尺川 まんじゃくがわ 1次支川 岐阜県 瑞浪市 2.7
小里川 おりがわ 1次支川 中部地方整備局
岐阜県
恵那市、瑞浪市 15.606
萩原川 はぎわらがわ 2次支川 岐阜県 瑞浪市 5
猿爪川 ましづめがわ 2次支川 中部地方整備局 瑞浪市 1.82
新田川 しんでんがわ 2次支川 中部地方整備局 恵那市 0.57
於齟齬川 おそごがわ 2次支川 岐阜県 恵那市 2.43
田沢川 たざわがわ 2次支川 岐阜県 恵那市 1.3
久保原川 くぼはらがわ 2次支川 岐阜県 恵那市 2.25
佐々良木川 ささらぎがわ 1次支川 岐阜県 恵那市、瑞浪市 13.191
中沢川 なかざわがわ 2次支川 岐阜県 瑞浪市 1.8
椋実川 むくのみがわ 2次支川 岐阜県 瑞浪市 2.7
藤川 ふじがわ 1次支川 岐阜県 恵那市 4.9
洞川 ほらかわ 1次支川 岐阜県 恵那市 3.1

新川の支流

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新川は庄内川の1次支川とされるが、下記表中では本川とし、以下の支川は新川に対しての次数を示す。

河川 よみ 次数 管理者 主な経過地 河川延長
(km)
備考
新川 しんかわ 本川
(庄内川1次支川)
愛知県 北名古屋市、名古屋市、清須市、大治町 21.8
五条川 ごじょうがわ 1次支川 愛知県 犬山市、大口町、江南市、一宮市、岩倉市、小牧市、
北名古屋市、稲沢市、清須市、あま市
約30
青木川 あおきがわ 2次支川 愛知県 扶桑町、江南市、岩倉市、一宮市、稲沢市
縁葉川 えんばがわ 3次支川 愛知県
一宮市
一宮市
境川 さかいがわ 2次支川 愛知県 大口町、小牧市、岩倉市
矢戸川 やどがわ 3次支川 愛知県
大口町
大口町、小牧市、岩倉市
巾下川 はばしたがわ 3次支川 愛知県 大口町、小牧市、岩倉市
半之木川 はんのきがわ 2次支川 愛知県 犬山市
水場川 すいばがわ 1次支川 愛知県 北名古屋市、清須市 約6
鴨田川 かもたがわ 1次支川 愛知県 北名古屋市 約3
合瀬川 あいせがわ 1次支川 愛知県 犬山市、扶桑町、大口町、小牧市、北名古屋市、名古屋市 約18
中江川 なかえがわ 2次支川 愛知県 小牧市、豊山町、北名古屋市
新中江川 しんなかえがわ 3次支川 愛知県 小牧市、北名古屋市
原川 はらかわ 2次支川 愛知県 小牧市
大山川 おおやまがわ 1次支川 愛知県 小牧市、春日井市、豊山町、北名古屋市、名古屋市 約14
新境川 しんきょうがわ 2次支川 愛知県 小牧市
西行堂川 さいぎょうどうがわ 2次支川 愛知県 小牧市、春日井市
池田川 いけだがわ 2次支川 愛知県 小牧市、春日井市
外堀川 そとぼりがわ 2次支川 愛知県 小牧市
薬師川 やくしがわ 2次支川 愛知県 犬山市、小牧市
新造川 しんぞうがわ 2次支川 愛知県 小牧市

橋梁

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土岐川橋
多治見橋
城嶺橋
新名西橋(画像手前)と赤とんぼ橋(画像奥)
名港西大橋

(水源)

(河口)

イベント

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都市部を流れる庄内川(土岐川)では、河川敷を利用し、毎年祭りや花火大会などのイベントが開かれている。主なものは以下の通り。

  • 瑞浪美濃源氏七夕まつり みずなみ祈願大花火大会(瑞浪市・8月)[26]
  • 炎の祭典土岐市織部まつり 花火大会(土岐市・7月)[27]
  • 多治見市制記念花火大会(多治見市・7月)[28]
  • 尾張西枇杷島まつり 花火大会(清須市・6月)[29]

関連画像

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脚注

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  1. ^ a b c d 庄内川水系の河川”. 名古屋市. 2012年9月15日閲覧。
  2. ^ 一級河川庄内川水系庄内川”. 愛知県. 2012年9月15日閲覧。
  3. ^ 古虎渓 多治見市の観光スポット”. るるぶ.com. 2016年8月24日閲覧。
  4. ^ 玉野川渓谷”. 春日井市. 2016年8月24日閲覧。
  5. ^ a b c d e f 庄内川水系河川整備計画”. 国土交通省中部地方整備局. 2016年8月22日閲覧。
  6. ^ 春山成子大矢雅彦地形分類を基礎とした庄内川,矢作川の河成平野の比較研究」『地理学評論』第59巻第10号、日本地理学会、1986年、571-588頁、doi:10.4157/grj1984a.59.10_571ISSN 00167444CRID 13900012054237399042023年5月10日閲覧 
  7. ^ 受賞
  8. ^ 実際名古屋市守山区に「玉野川学園」という施設が存在する。
  9. ^ 庄内川について”. 国土交通省 中部地方整備局. 2019年9月6日閲覧。
  10. ^ 日本の川 - 中部 - 庄内川”. 国土交通省水管理・国土保全局. 2019年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月25日閲覧。
  11. ^ 土岐川と庄内川”. 国土交通省中部地方整備局庄内川河川事務所. 2016年8月24日閲覧。
  12. ^ a b c d e 新川 1.圏域及び河川の概要” (PDF). 愛知県河川整備計画流域委員会. 2023年4月24日閲覧。
  13. ^ a b c d 安井雅彦冨永晃宏愛知県内に築かれた室町時代の河川堤防の考察」(PDF)『土木史研究. 講演集』第37巻、土木学会、2017年、207-210頁、ISSN 13484346CRID 15208538349512593922023年5月10日閲覧 
  14. ^ a b c d e f g h i j k 岩屋隆夫庄内川の治水史を通してみた新川の役割と治水問題」『土木史研究』第22巻、土木学会、2002年、1-12頁、doi:10.2208/journalhs1990.22.1ISSN 0916-7293NAID 1300040386382023年5月10日閲覧 
  15. ^ 流域の災害史”. 国土交通省中部地方整備局庄内川河川事務所. 2016年8月24日閲覧。
  16. ^ a b c 庄内川水系庄内川上流圏域河川整備計画”. 愛知県、名古屋市. 2016年8月24日閲覧。
  17. ^ 写真で見る小里川ダム工事史”. 国土交通省中部地方整備局庄内川河川事務所. 2016年8月30日閲覧。
  18. ^ 河川整備基本方針・河川整備計画”. 国土交通省. 2016年8月30日閲覧。
  19. ^ a b c d 平成26年度公共用水域水質測定結果(平成27年12月)p79,p81”. 環境省. 2016年9月22日閲覧。
  20. ^ a b c d e f g h 平成27年全国一級河川の水質現況p163”. 国土交通省. 2016年9月22日閲覧。
  21. ^ 国土交通省中部地方整備局. “河川コード台帳(河川コード表編)” (PDF). 2022年11月14日閲覧。
  22. ^ 国土交通省中部地方整備局. “河川コード台帳(河川模式図編)” (PDF). 2022年11月14日閲覧。
  23. ^ 岐阜県 (2021年4月1日). “河川調書” (PDF). 2022年11月14日閲覧。
  24. ^ 愛知県河川整備計画流域委員会. “新川圏域河川整備計画 1.圏域及び河川の概要” (PDF). 2022年11月17日閲覧。
  25. ^ 愛知県. “明治・大正・昭和 近代河川改修事業跡” (PDF). 2022年11月17日閲覧。
  26. ^ みずなみ祈願大花火大会”. 瑞浪市観光協会. 2016年9月30日閲覧。
  27. ^ 土岐市年間イベント情報”. 土岐市. 2016年9月30日閲覧。
  28. ^ 多治見市制記念花火大会公式サイト”. 多治見市制記念花火大会 実行委員会. 2016年9月30日閲覧。
  29. ^ 尾張西枇杷島まつり”. ジロ. 2016年9月30日閲覧。

参考文献

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  • 茂吉雅典、諸戸靖「加藤乙三郎と四つの発電所 土岐川における発電所の歴史」『土木史研究』第22巻、土木学会、2002年、215-224頁、doi:10.2208/journalhs1990.22.215  - かつて加藤乙三郎が建設した発電所について。

関連項目

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外部リンク

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