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宮内國郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宮内 國郎
別名 宮内 国郎
生誕 (1932-02-16) 1932年2月16日
出身地 日本の旗 日本東京府(現東京都世田谷区
死没 (2006-11-27) 2006年11月27日(74歳没)
ジャンル ジャズ
職業 作曲家
活動期間 1959年 - 2006年

宮内 國郎(みやうち くにお[1]1932年昭和7年)[1]2月16日[2][3] - 2006年平成18年)[4]11月27日[2])は、日本作曲家宮内 国郎と表記されることも多い。

略歴

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東京府[注釈 1]出身[1]。実家は印刷業を営んでいた[3]

少年時代、音楽好きであった兄の影響でクラシック音楽に親しみ、16歳のときにジョージ・ガーシュウィンの伝記映画『アメリカ交響楽』を見てジャズに傾倒する[3]国立音楽大学附属高等学校に入学、松本文男に師事し、トランペット奏者を志したが、高校2年生の時、軽い肺結核を患い断念[3]服部正入野義朗斎藤一郎などの指導を受けながら、作曲家としての修業を積む傍ら、フリーの立場でアレンジを中心に、民放ラジオ局ニッポン放送関係の仕事に従事する[3]

1950年代後半からテアトル・ド・ポッシュに所属。ニッポン放送での仕事を皮切りに、映画やテレビ番組の音楽を担当するようになる。もともと映像の音楽を手がけるようになったきっかけは、1959年(昭和34年)のフジテレビ開局前に試験電波として流していたテスト放送用の番組に音楽をつけたことが始まりだという[3]。フジテレビ開局以降は同局のテレビドラマの音楽や番組テーマ曲などを次々と作曲し、のちの映像音楽作曲への第一歩を記した。1960年(昭和35年)には、映画『恐妻党総裁に栄光あれ』で初めて映画音楽を手掛ける[3]

フジテレビに勤務していた友人・円谷皐の推薦により、円谷プロダクション1964年にフジテレビで放映する予定であった初のテレビ特撮ドラマ『WOO』の音楽担当に抜擢される[要出典][注釈 2]。この企画は実現しなかったが、1966年TBSで放映が決まった『ウルトラQ』、引き続いて『ウルトラマン』の音楽を担当し、初期ウルトラシリーズのイメージ作りに、音楽面で大きく貢献した[3]。以後、特撮テレビ番組の音楽も多く手掛けた[3]

1979年(昭和54年)、それまで培ってきた映像音楽の集大成を『ザ☆ウルトラマン』に残すこととなり、これは円谷プロ作品ではBGMを初めて海外録音という快挙を成し遂げた。

ジャズ畑出身だが、晩年はデジタル系の音楽に傾倒していった。『ウルトラQ dark fantasy』では、原作『ウルトラQ』のテーマ曲をデジタル系のサウンドでリメイクしている。

2006年11月27日午後4時13分、大腸癌のため東京都府中市の病院で死去。74歳没。

作品

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映画

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テレビ

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ミュージカル

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楽曲

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作曲

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歌手名の五十音順。

編曲

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オリジナルアルバム

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  • 交響組曲 恐竜(1978年)[注釈 18]
  • 交響詩 ウルトラマン/交響詩 ウルトラセブン(1979年)[注釈 19]
  • ディスコ ウルトラマン(1979年)
  • 「ウルトラマン・ファンタジー組曲“2001”」〜宮内国郎の世界(1997年)

脚注

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注釈

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  1. ^ 現在の東京都世田谷区
  2. ^ 書籍『東宝空想特撮映画 轟く 1954 - 1984』では、『ガス人間第一号』への抜擢であったと記述している[3]
  3. ^ ウルトラQウルトラマンでも流用される。
  4. ^ 主題歌のみ。
  5. ^ 主題歌「ゴジラマーチ」と挿入歌1曲のみ[2]
  6. ^ ピアノ演奏
  7. ^ 単発ドラマ・シリーズで複数回の音楽を担当。
  8. ^ 単発ドラマ・シリーズで複数回の音楽を担当。
  9. ^ 大森盛太郎横山菁児との共作。
  10. ^ 第10話以降は冬木透の楽曲も併用。
  11. ^ テーマ曲と提供バックのみ。
  12. ^ 冨田勲による『マイティジャック』の楽曲と併用。
  13. ^ 主題歌のみ。
  14. ^ 主題歌のみ。
  15. ^ 渋谷毅広瀬健次郎との共作。
  16. ^ 主題歌のみ。
  17. ^ 主題歌のみ。
  18. ^ 楽曲の一部が『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』に流用されている。
  19. ^ ウルトラマン』『ウルトラセブン』の楽曲を作曲者自身が交響詩として再構成、新たに編曲したもの。宮内はA面の「交響詩 ウルトラマン」を担当している、B面の「交響詩 ウルトラセブン」は冬木透。

出典

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  1. ^ a b c 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, pp. 120–121, 「東宝チャンピオンまつりスタッフインタビュー10 宮内國郎 再録」
  2. ^ a b c d 野村宏平、冬門稔弐「2月16日」『ゴジラ365日』洋泉社映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、50頁。ISBN 978-4-8003-1074-3 
  3. ^ a b c d e f g h i j 小林淳 2022, pp. 133–137, 「第四章 色彩感豊かなSF映画に活力を注ぐ奏楽 [1960、1961] 二『ガス人間㐧一号』」
  4. ^ ゴジラ映画音楽ヒストリア 1954 – 2016 2016, pp. 106–108

参考文献

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関連項目

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