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ルリスズメダイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルリスズメダイ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: スズメダイ科 Pomacentridae
亜科 : ソラスズメダイ亜科 Pomacentrinae
: ルリスズメダイ属 Chrysiptera
: ルリスズメダイ C. cyanea
学名
Chrysiptera cyanea
(Quoy and Gaimard, 1825)
和名
ルリスズメダイ
英名
blue damselfish
blue demoiselle
blue devil
cornflower sergeant-major
Hedley's damselfish
red tail Australian damsel
sapphire devil
sky-blue damsel.

ルリスズメダイ(瑠璃雀鯛、学名:Chrysiptera cyanea)は、スズキ目スズメダイ科の一種。

形態

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全長約6cm。メスのほうが小さい。名のとおり全身が鮮やかな瑠璃色をしている。雄は体だけでなく尾鰭も青い[1]が、雌の尾鰭は透明[1]であり、コバルトスズメダイという別種とされていたことがある。なお、観賞魚店ではいまでもルリスズメダイを「コバルトスズメダイ」とよんで販売しているところもある[2]。また、インドネシアオーストラリアでは尾鰭や腹鰭がオレンジ色になるカラーバリエーションも知られている[1]

分布域と生態

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浅いサンゴ礁や岩礁、タイドプールなどにいる。本州ではあまり見られない。本州でよくみられる「青い魚」は本種ではなく、別の「ソラスズメダイ」である(よく、間違えられているが、尾が黄色であるのがソラスズメダイである)。九州においては、鹿児島県南さつま市から標本に基き初めて記録された。従来は福岡県からの記録もあったが、これはソラスズメダイの誤同定と考えられる[3]

沖縄ではタイドプールで普通に見られる。特に見られる種としては、本種と「ミヤコキセンスズメダイ」、「オヤビッチャ」、「ネズスズメダイ」が多い。

人間とのかかわり

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鮮やかな青い体色から、「コバルトスズメ」と言う名称で観賞魚として親しまれている。海水魚としては古くから最もポピュラーで安価な部類であるが、成魚はテリトリー意識が強く攻撃的なために、ある程度の広い水槽でなければ複数匹の維持は難しい。とくに小型水槽では複数飼育してもペアしか生き残らない[1]

このほか、ダイビングなどではもっともよく観察される。沖縄では、サンゴ礁などでは主にデバスズメダイが多いがサンゴの根元や岩礁などでは本種が多い。潜ればどこでも見られる種である。

水族館でも多くの数が群れている様子が見られ、多数の個体が群泳する様子は綺麗である。他の種といっしょに群れているが、激しい喧嘩はしない。これは、隠れる場所が多く、また縄張りが作れないほどの数の魚が入っているからである。

脚注

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  1. ^ a b c d 『コーラルフィッシュ07』株式会社枻(えい)出版社、2006年10月30日、71頁。 
  2. ^ 『奄美群島最南端の島― 与論島の魚類』鹿児島大学総合研究博物館,鹿児島市・国立科学博物館,つくば市.、2014年3月31日、348頁。 
  3. ^ 樋口聡文・久木田直斗・本村浩之 (2022). “九州初記録のスズメダイ科魚類ルリスズメダイ”. Ichthy, Natural History of Fishes of Japan. 22: 5-8. 

参考文献

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関連項目

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