メノイティオス
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メノイティオス(古希: Μενοίτιος, Menoitios、英: Menoetius)は、ギリシア神話に登場する神、あるいは人物である。主に、
が知られている。以下に説明する。
メノイティオスの子
[編集]このメノイティオスは、イーアペトスとクリュメネーの息子で、アトラース、プロメーテウス、エピメーテウスの兄弟[1][2]。ティーターノマキアーの際にはティーターン側につき、父と共に勇敢に戦ったが、ゼウスの雷で撃たれ、エレボスの領域に落とされたという[3]。
アクトールの子
[編集]このメノイティオスは、アクトールとアイギーナの子で[4]、イーロス[5]ないしエウリュティオーンと兄弟[6][7]。アカストスの娘ステネレー、ペレースの娘ペリオーピス、あるいはペーレウスの娘ポリュメーレーとの間に[8]、パトロクロス[8][9][10][11][12]、アブデーロス[13]、ミュルトーをもうけた。ミュルトーはヘーラクレースとの間にエウクレイアを生んだ[10]。アルゴー船の冒険に参加した英雄の1人[14][15]。
系図
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脚注
[編集]- ^ ヘーシオドス、507行-511行。
- ^ アポロドーロス、1巻2・4。
- ^ ヘーシオドス、514行-516行。
- ^ ピンダロス『オリュンピア祝勝歌』第9歌70行。
- ^ ロドスのアポローニオス、1巻72行。
- ^ アポロドーロス、1巻8・2。
- ^ アポロドーロス、3巻13・1。
- ^ a b アポロドーロス、3巻13・8。
- ^ アポロドーロス、3巻10・8。
- ^ a b プルタルコス「アリステイデース伝」20。
- ^ ヒュギーヌス、257話。
- ^ ヒュギーヌス、270話。
- ^ “プトレマイオス・ヘパイスティオン、39”. Tertullian Project. 2022年5月12日閲覧。
- ^ アポロドーロス、1巻9・16。
- ^ ヒュギーヌス、14。
参考文献
[編集]- アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
- 『オデュッセイア/アルゴナウティカ』松平千秋・岡道男訳、講談社(1982年)
- ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』松田治・青山照夫訳、講談社学術文庫(2005年)
- プルタルコス『英雄伝(上)』村川堅太郎編、ちくま文庫(1987年)
- ピンダロス『祝勝歌集/断片選』内田次信訳、京都大学学術出版会(2001年)
- ヘシオドス『神統記』廣川洋一訳、岩波文庫(1984年)
- 『ヘシオドス 全作品』中務哲郎訳、京都大学学術出版会(2013年)
- 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店(1960年)