カバー (企業)
本社が入居する住友不動産東京三田ガーデンタワー | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | |
略称 | カバー |
本社所在地 |
日本 〒108-0073 東京都港区三田3丁目5番19号 住友不動産東京三田ガーデンタワー 北緯35度38分42.0秒 東経139度44分34.4秒 / 北緯35.645000度 東経139.742889度座標: 北緯35度38分42.0秒 東経139度44分34.4秒 / 北緯35.645000度 東経139.742889度 |
設立 | 2016年6月13日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 4011001111450 |
事業内容 | VTuberのサポート、アプリケーション、VR、AR等の開発 |
代表者 | 代表取締役社長CEO 谷郷元昭 |
資本金 |
4億5,280万8,545円 (2022年3月期)[1] |
売上高 |
301億6600万円 (2024年3月期) |
営業利益 | 55億3600万円 |
経常利益 |
56億3700万円 (2024年3月期) |
純利益 |
41億3700万円 (2024年3月期) |
純資産 |
111億4300万円 (2024年3月期) |
総資産 |
227億1300万円 (2024年3月期) |
従業員数 |
570名 (2024年6月現在)[2] |
決算期 | 毎年3月31日 |
会計監査人 | 太陽有限責任監査法人 |
主要株主 |
谷郷元昭 34.76% AT-Ⅱ投資事業有限責任組合 15.76% 若山理子 9.10% バレー株式会社 5.03% 福田一行 4.57% (2023年2月17日現在)[2] |
主要子会社 |
株式会社CCMC(本社:東京都港区) COVER USA, Inc. |
関係する人物 |
福田一行(取締役CTO) 須田仁之(社外取締役) 和田洋一(社外取締役) 植田修平(社外取締役) ときのそら |
外部リンク |
cover-corp |
カバー株式会社(英: COVER Corp.)は、ITサービス業やアプリケーションの開発を行う日本の企業。日本オンラインゲーム協会・クリエイターエコノミー協会正会員、日本音楽出版社協会準会員、セーファーインターネット協会賛助会員。VTuber事務所であるホロライブプロダクションを運営している[3][4]。
概要
[編集]「日本発のバーチャルタレントIPで世界中のファンを熱狂させる」ことをビジョンとし、VTuberプロダクションであるホロライブプロダクションの運営やVR・ARライブ配信システムの開発を行い、それらの技術を活用して二次元エンターテインメント体験を提供する事業を主とする企業である[5]。
CEOの谷郷の話によると、企業を立ち上げる前はVRを活用したゲームを制作する会社とする予定だったが、キズナアイなどのバーチャルキャラクター[注釈 1]が活動し始め人気を得ており、VTuberの運営に方向性を変更したという[6]。
経歴
[編集]- 2015年
- 2016年
- 6月13日:東京都中央区新川において資本金19百万円でカバー株式会社設立[2]。谷郷元昭が代表取締役社長CEOに就任。
- 2017年
- 2018年
- 4月:ライブ視聴アプリ「hololive」をリニューアルし、バーチャルYouTuberになれるキャラクターなりきりアプリ(iPhone/Android)「ホロライブ」をリリース[10][11]
- 6月:女性VTuberグループ「hololive」の立ち上げ[2]
- 6月:東京都中央区新川に本社を移転[2]
- 11月15日:音楽特化型のVtuberプロジェクトとして「Virtual Diva AZKi」がデビュー[12]
- 12月6日:ゲーム実況を中心に活動するユニット「ホロライブゲーマーズ」を始動、オリジナルメンバーとして「大神ミオ」がデビュー[13][14]
- 12月25日:所属VTuberが登場するYouTube日常系ショートアニメ番組ブランド「ホロアニメ」を始動[15][16]
- 2019年
- 2020年
- 2021年
- 2022年
- 2023年
- 2024年
事業内容
[編集]出典:[32]
- VTuberプロダクション事業
- ライブ配信を中心に活動するVTuberプロダクションの運営を行っている(ホロライブプロダクション)。
- VTuberとして活動したい人を採用し、マネージメントなどを行い配信活動をサポートする。
- マーチャンダイジング事業
- ライブエンターテインメント事業
- 所属タレントが出演する音楽ライブをARライブ形式で展開している。
- メタバース事業
- 近年注目されている、現実世界とは異なった3次元の仮想空間におけるサービスメタバース事業に注力しており、2021年10月20日には自社運営のプロジェクト『ホロライブ・オルタナティブ』の展望を発表した。
- パブリッシャー事業
- ホロライブのキャラクターIPを使ってゲーム開発者がゲームを作れるようにした、holo indieを2023年11月15日に発表した。Steamアカウント上をはじめとしたウェブサイト等への掲載・審査・管理その他必要な管理業務は子会社である株式会社CCMCに委託している。
運営
[編集]運営内容 | 名称 | 対象地域 | 活動期生 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
VTuber事務所 | ホロライブプロダクション | ホロライブ | 日本 | 0-6、 ゲーマーズ |
2019年12月2日よりホロライブプロダクションとして統合。 |
ホロスターズ | 1-3、 UPROAR!! | ||||
hololive DEV_IS | ReGLOSS FLOW GLOW |
2023年9月4日設立[33] | |||
ホロライブインドネシア | インドネシア | 1-3 | ホロライブプロダクション傘下の海外事務所。 | ||
ホロライブEnglish | 英語圏 | Myth Promise Advent Justice | |||
HOLOSTARS English | TEMPUS ARMIS |
サービス終了または撤退
[編集]運営内容 | 名称 | 対象地域 | 活動期生 | 備考 |
---|---|---|---|---|
VTuber事務所 | ホロライブ中国 | 中国 | 1-2 | 2020年12月16日に事実上の撤退 |
イノナカミュージック | 日本 | 2022年3月末でプロジェクト終了 |
アプリの運営
[編集]ホロライブ
[編集]2017年12月21日に配信が開始された[34]。当初はキャラクターのライブ配信3D映像をAR投影したものを視聴出来るといったアプリだった[34]。しかし、2018年4月5日のアップデートにより、スマートフォンの前面カメラで配信者の表情を認識し、バーチャルYouTuberとして配信を行えるようになった[35]。
2018年12月19日には同じホロライブアプリを利用するバーチャルYouTuber2人がアプリ内でクロマキー処理を行わずにキャラクターを重ねることができるように更新し、運営するホロライブプロダクション所属のバーチャルYouTuberに対してリリースをした[36]。2020年6月には同時に重ねられるキャラクターの数を4人に増やす更新を行った[37]。
ホロリー
[編集]2019年12月3日より配信されたホロライブプロダクション所属VTuberと「いつでもVTuberと会えて、一緒にお出かけができる」スマートフォンアプリ。ARカメラモードを実装し、VTuberと動画や写真撮影もできる[38]。また、12月20日のアップデートによりARCore非対応端末でもインストール可能となった[39]。Android端末、iOS端末両方でのインストールが可能。
2024年12月2日12:00をもってサービス終了[40]。
ホロプラス
[編集]2023年8月29日に正式リリースされた、ホロライブプロダクションファンに向けた『推しをもっと好きになる!』をコンセプトとした、公式のコミュニティアプリ[41]。
VTuberの運営
[編集]カバーは所属タレントに対しキャラクターのデザインの依頼やアプリケーション[注釈 3]の提供を行い、演者に対する各種のマネジメント面でのサポートを行っている[注釈 4]。
タレントはカバーから提供されたスマートフォンを使い、基本的に自宅から配信を行うとしている[6]。
主な取引先
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “COMPANY”. カバー株式会社. 2022年6月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q “新規上場申請のための有価証券報告書”. 東京証券取引所. 2023年2月18日閲覧。
- ^ “SERVICE”. カバー株式会社. 2023年2月18日閲覧。
- ^ “カバー株式会社”. INITIAL. 2020年3月26日閲覧。
- ^ “(トップページ)”. カバー株式会社. 2020年3月26日閲覧。
- ^ a b c “「ホロライブ」のビジョンとこれから――Tokyo XR Startups出身起業家インタビュー(第一回:カバー株式会社CEO 谷郷 元昭氏)”. Mogura VR (2019年8月23日). 2020年4月26日閲覧。
- ^ sososo291 (2017年2月28日). “体育館を自由に歩いて別の競技も!?HTC VIVE用卓球ゲーム「Ping Pong League」配信開始”. PANORA VR. 2023年2月17日閲覧。
- ^ “現実空間でアニメキャラのライブを体感!? 近未来型“ARライブ配信”アプリ登場”. アニメ!アニメ!. 2023年2月17日閲覧。
- ^ “キャラクターに会えるライブ視聴アプリ「hololive(ホロライブ)」提供開始のお知らせ”. PR TIMES. 2023年2月17日閲覧。
- ^ “スマホアプリ「ホロライブ」がVTuber配信アプリに進化 専属VTuberのオーディションも”. PANORA VR (2018年4月5日). 2023年2月17日閲覧。
- ^ “スマートフォンでバーチャルYouTuberに!iPhone、Android対応キャラクターなりきりアプリ「ホロライブ」リリースのお知らせ”. PR TIMES. 2023年2月17日閲覧。
- ^ “カバー株式会社がプロデュースする新音楽プロジェクトより、「Virtual Diva AZKi」デビュー”. PR TIMES. 2023年2月17日閲覧。
- ^ “ホロライブ、ゲーム特化の新ユニット「ホロライブゲーマーズ」始動!白上フブキ、大神ミオが参戦”. MoguLive (2018年12月6日). 2023年2月17日閲覧。
- ^ “VTuberゲーム実況チーム「ホロライブゲーマーズ」始動、「大神ミオ」デビューのお知らせ”. PR TIMES. 2023年2月17日閲覧。
- ^ “ホロライブ、YouTubeアニメ番組「ホロアニメ」始動”. MoguLive (2018年12月25日). 2023年2月17日閲覧。
- ^ “YouTube日常系ショートアニメ番組ブランド「ホロアニメ」始動、「さくらみこ」ホロライブ加入のお知らせ”. PR TIMES. 2023年2月17日閲覧。
- ^ “ホロライブ、bilibiliとVTuber事務所として初めて正式に契約し、中国展開を開始”. PR TIMES (2019年1月8日). 2020年3月26日閲覧。
- ^ “中国展開の提携企業との契約解消につきまして”. カバー株式会社 (2019年7月21日). 2020年3月26日閲覧。
- ^ “ホロライブ運営のカバー株式会社、中国展開の提携企業との契約解消を発表 運営体制改善へ”. MoguLive (2019年7月22日). 2023年2月17日閲覧。
- ^ “ホロライブにAZKi・星街すいせいが加入、音楽レーベル「イノナカミュージック」が始動”. MoguLive (2019年5月19日). 2023年2月17日閲覧。
- ^ “カバー株式会社、男性VTuber事務所「ホロスターズ」設立のお知らせ”. PR TIMES. 2023年2月17日閲覧。
- ^ “カバー株式会社、各事務所の総称を「ホロライブプロダクション」に統一”. MoguLive (2019年12月2日). 2023年2月17日閲覧。
- ^ “カバー株式会社、「ホロライブ」「ホロスターズ」および「イノナカミュージック」の総称を『ホロライブプロダクション』へ統一”. PR TIMES. 2023年2月17日閲覧。
- ^ “「ホロライブ中国」メンバーの卒業に関するお知らせ”. カバー株式会社 (2020年11月12日). 2020年11月12日閲覧。
- ^ “「ホロライブ中国」5人が卒業へ 未発表ながら卒業意思を公言するメンバーも”. KAI-YOU.net. 2023年2月17日閲覧。
- ^ カバー株式会社 (2021年10月28日). “カバー株式会社、東京コミュニケーションアート専門学校との産学連携教育/企業プロジェクトを開始”. PR TIMES. 2021年10月28日閲覧。
- ^ 東京証券取引所グロース市場への新規上場承認に関するお知らせ | カバー株式会社
- ^ カバー株式会社 [@cover_corp] (2023年6月16日). "【カバー公式note更新情報】『カバー株式会社、新社屋公開』を公開". X(旧Twitter)より2023年8月13日閲覧。
- ^ “VTuber事務所「ホロライブ」の世界展開に本腰”. 2024年3月13日閲覧。
- ^ “カバー株式会社、初の海外拠点「COVER USA」を発表”. カバー. 2024年6月24日閲覧。
- ^ “Vチューバー「がうる・ぐら」所属のホロライブ運営会社、公取委が下請法違反で再発防止を勧告”. 読売新聞. 2024年10月26日閲覧。
- ^ “SERVICE”. カバー株式会社. 2020年3月26日閲覧。
- ^ “ホロライブプロダクション新VTuberグループ「ReGLOSS」デビュー決定!!”. PR TIMES (2023年9月4日). 2023年9月6日閲覧。
- ^ a b “キャラクターに会えるライブ視聴アプリ「hololive(ホロライブ)」提供開始のお知らせ”. PR TIMES (2017年12月21日). 2019年1月15日閲覧。
- ^ “スマートフォンでバーチャルYouTuberに!iPhone、Android対応キャラクターなりきりアプリ「ホロライブ」リリースのお知らせ”. PR TIMES (2018年4月5日). 2019年1月15日閲覧。
- ^ “「ホロライブ配信アプリ」にスマホだけでVTuberのコラボ配信が可能な「コラボ機能」をリリース!|カバー株式会社のプレスリリース”. PR TIMES (2018年12月19日). 2020年6月22日閲覧。
- ^ “ホロの奇妙なマロ雑談-眠くない-【#ホロの奇妙な雑談】”. YouTube (2020年6月6日). 2020年6月22日閲覧。
- ^ “ホロライブプロダクション」所属VTuberといつでも会えるスマートフォンアプリ『ホロリー』を本日リリース!”. PR TIMES (2019年12月3日). 2019年12月3日閲覧。
- ^ 福田一行 [@ikko] (2019年12月20日). "ARCore非対応端末でもホロリーをインストールできるようになりました!非対応端末ではARCoreによるAR機能は使えませんが、ARと同じようなことができる機能を検討中です!". X(旧Twitter)より2021年3月1日閲覧。
- ^ “ホロリー | hololive(ホロライブ)公式サイト”. 2024年12月7日閲覧。
- ^ “VTuber事務所「ホロライブプロダクション」の”推しをもっと好きになる!”公式アプリ「ホロプラス」が正式リリース!”. PR TIMES (2023年8月29日). 2023年9月6日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- カバー株式会社 | つくろう。世界が愛するカルチャーを。
- カバー株式会社 (@cover_corp) - X(旧Twitter)
- カバー (cover_corp) - note