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あいつと私

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

あいつと私』(あいつとわたし)は、石坂洋次郎の小説である。『週刊読売』に連載し、その後新潮社で刊行した。文庫版は新潮社文庫と徳間文庫がある。過去に映画化、ドラマ化されている。

あらすじ

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ごく一般的な家庭に生れ育った常識人の浅田けい子と、特異な家庭環境に加え出生の秘密も抱え持ちニヒリスティックな性格の黒川三郎は大学の同級生である。あまりにも対照的な「あいつ」(黒川)と「私」(けい子)を軸にして、現代の学生風俗と学園風景や愛情関係など時には深刻な話題をちりばめながらもユーモア精神で前向きに歩いていく二人だった。

書誌情報

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映画版

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1961年1976年に2度映画化されている[1]

1961年版

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あいつと私
監督 中平康
脚本 池田一朗
中平康
原作 石坂洋次郎
製作 坂上静翁
出演者 石原裕次郎
芦川いづみ
小沢昭一
吉永小百合
音楽 黛敏郎
主題歌 石原裕次郎「あいつと私」
撮影 山崎善弘
編集 辻井正則
製作会社 日活
配給 日活
公開 日本の旗 1961年9月10日
上映時間 104分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 4億8万円[2]
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同年9月10日公開。主演は石原裕次郎

キャスト

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スタッフ・作品データ

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1976年版

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あいつと私 (1976)
監督 河崎義祐
脚本 池田一朗
製作 津島平吉
森岡道夫
出演者 三浦友和
檀ふみ
山本伸吾
片平なぎさ
音楽 服部克久
撮影 相沢譲
編集 黒岩義民
配給 東宝
公開 日本の旗 1976年4月24日
上映時間 92分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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4月24日公開。主演は三浦友和

キャスト

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スタッフ

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同時上映

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エデンの海

ドラマ版

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1963年1986年フジテレビが、1967年日本テレビがそれぞれドラマ化している。

1963年版

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1963年12月1日から1964年1月5日までフジテレビの『さくらスターライト劇場』枠で放送。同枠放送作品の第1弾。

キャスト

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スタッフ

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フジテレビ系列 日曜21:45枠
(本番組から『さくらスターライト劇場』)
前番組 番組名 次番組
三菱ダイヤモンドグローブ・ボクシング中継
(1963年4月 - 11月)
※21:30 - 22:45
【日曜21:00枠へ移動】
あいつと私(1963年版)
(1963年12月1日 - 1964年1月5日)
哀愁によろしく
(1964年1月12日 - 3月1日)

1967年版

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1967年2月13日から同年7月3日まで日本テレビ系列局で毎週月曜 20:00 - 20:56 (日本標準時)に放送。同枠で続けて放送されていた石坂洋次郎原作シリーズの第6弾である。

2016年7月24日に発売されたDVDとして初めてソフト化された[3]

  • 製作:日本テレビ、日活
  • 放送期間:1967年2月13日 - 7月3日
  • 放送回数:全18話
  • 放送形態:モノクロフィルム作品

キャスト

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スタッフ

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放送日程

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回数 放送日
(1967年)
サブタイトル 脚本 監督
1 2月13日 プールの底のあいつ 松木ひろし 西村昭五郎
2 2月20日 夜空の上のあいつ
3 2月27日 とても憎いあいつ
4 3月6日 そよ風の中のあいつ 千野皓司
5 3月13日 殴られたあいつ
6 3月20日 旅情のあいつ
7 3月27日 見つめていた私
8 4月3日 素足で駈ける私 斎藤耕一 柳瀬観
9 4月10日 夕陽に微笑む私
10 4月17日 幸せを祈る私 鍛冶昇
11 4月24日 嵐の中の私
12 5月1日 噂の私 松木ひろし
13 5月8日 土砂降りのあいつ 柳瀬観
14 5月22日 星に賭けるあいつ
15 5月29日 アフリカから来た男
16 6月12日 マッサラーマ、夏の日
17 6月26日 呼ばれたあいつ 千野皓司
18 7月3日 アイ・ラブ・あいつ 鍛冶昇
日本テレビ系列 月曜20:00枠
前番組 番組名 次番組
何処へ
(1966年11月14日 - 1967年2月6日)
あいつと私(1967年版)
(1967年2月13日 - 7月3日)
続・風と樹と空と
(1967年7月10日 - 10月16日)

1986年版

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あいつと私 1986年版
ジャンル テレビドラマ
企画 重村一(フジテレビ)
脚本 渡辺千明
監督 吉田啓一郎
出演者 中山美穂
音楽 渡辺俊幸
オープニングテネシー・ワルツ安部恭弘
製作
プロデューサー 前田和也(フジテレビ)、宅間秋史(フジテレビ)、高橋勝(アズバーズ)
編集 杉本昌典
制作 アズバーズ
放送
放送国・地域日本の旗 日本
回数1

特記事項:
初回と最終回は30分拡大(21:00 - 22:24)。
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1986年5月15日にフジテレビの「木曜ドラマストリート」枠で放送。映画版では大学生だが、木曜ドラマストリート版では主人公及び同学年の友人は都立高校二年生として設定(1986年フジテレビ/アズバース発売の『中山美穂のあいつと私』VHSより)。また、VHSジャケットでは本作が中山美穂初主演ドラマとなっている。

同年3月に放送の『藤子不二雄の夢カメラ』に続く中山美穂のフジテレビ系ドラマ出演作第2作で、本作では主演女優となっている。主演の中山と松村雄基は、翌年放送のフジテレビ系連続ドラマ『おヒマなら来てよネ!』で再度共演した。

キャスト

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スタッフ

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  • 監督:吉田啓一郎
  • 企画:重村 一(フジテレビ)
  • プロデューサー:前田和也(フジテレビ)、宅間秋史(フジテレビ)、高橋 勝(アズバーズ)
  • 原作::石坂洋次郎 新潮社刊「あいつと私」より
  • 脚本:渡辺千明
  • 音楽:渡辺俊幸
  • 主題歌:「テネシー・ワルツ安部恭弘
  • 技術:石川清一
  • カメラ:木村弘一
  • VE:橋本慶一
  • 照明:浅田昭夫
  • 音声:岩崎 弘
  • 編集:杉本昌典
  • 音効:宮下博行
  • 美術デザイン:小泉章一
  • 美術制作:保戸田功
  • 装飾:大橋軍次
  • 衣裳:森脇 茂
  • 美粧:落合朋子
  • アクションクリエータ:岡田 勝
  • 広報:大多 亮(フジテレビ)
  • スチール:脇 吉彦
  • 記録:杉山珠美
  • 演出助手:塚田哲也
  • 制作主任:内野 司
  • ロケ協力:伊東温泉ホテルゑびな、XAX HARAJUKU、HIROMICHI NAKANO、五反田ゆうぽうと
  • 衣裳協力:EMI'S、COX、やまと、MOGA、yoshie inaba
  • 制作協力:NHK美術センター、ACT
  • 制作:フジテレビ、アズバーズ

脚注

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  1. ^ 韓国版は「青春教室」の題名で1963年に映画化されている。
  2. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)180頁
  3. ^ あいつと私 DVD-BOX デジタルリマスター版DVD”. Amazon.co.jp. 2016年8月20日閲覧。

外部リンク

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