TKO (お笑いコンビ)

日本のお笑いコンビ


TKO(ティーケーオー)は、日本の男性お笑いコンビ。事務所に所属せずフリーで活動している。

TKO
メンバー 木本武宏
木下隆行
別名 THE コンプライアンス
結成年 1990年
事務所 松竹芸能(木下は2020年・木本は2022年まで在籍)→フリー
活動時期 1992年 -
出会い 中学校時代
旧コンビ名 たむろ、T・K・O
現在の活動状況 テレビ・ライブなど
芸種 コント漫才
ネタ作成者 木下隆行
過去の代表番組 爆問パニックフェイス!
奇跡ゲッター ブットバース!!
コンビニTV TKOのおきて
MBSヤングタウン
知っとこ!
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでTKO
同期 くりぃむしちゅー
ココリコ
メッセンジャー
オアシズ
やすずん
土田晃之
水玉れっぷう隊
桂三度
藤井隆
古坂大魔王など
受賞歴
1994年 爆笑BOOING 第4代グランドチャンピオン
2009年 S-1バトル 9月チャンピオン
テンプレートを表示
TKOチャンネル
YouTube
チャンネル
活動期間 2023年 -
登録者数 8.01万人
総再生回数 669万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年1月4日時点。
テンプレートを表示

メンバー

編集
木本 武宏(きもと たけひろ、1971年5月6日 - )(53歳)
ツッコミ担当、立ち位置は向かって左。
大阪府大東市出身、血液型A型。
大阪府立大東高等学校(現・大阪府立緑風冠高等学校)卒業、フィリップス大学日本校中退
デビュー当初は松竹芸能に所属していたものの、2022年7月には巨額の投資トラブルを起こしたことにより退所。
身長178cm、体重73kg。BWHはそれぞれ97・88 ・96、靴サイズ27.0cm。
趣味・特技:釣り・サッカー・木工・PC映像制作。
木下 隆行(きのした たかゆき、1972年1月16日 - )(52歳)
ボケ・ネタ作り担当、立ち位置は向かって右。
大阪府四條畷市出身(福岡県生まれ)、血液型A型。
大阪府立食品産業高等学校(現・大阪府立枚岡樟風高等学校)中退。
デビュー当初は松竹芸能に所属していたものの、2020年3月に後輩芸人へのパワハラ騒動により退所。
身長183cm、体重105kg(デビュー当時は70kg)。BWHはそれぞれ107・110・111、靴サイズ29.0cm。
趣味・特技:サーフィン・スノーボード・インターネットゲーム・知ったかぶり

経歴

編集
  • 2人は中学校からの友人であり、木下は別の男性と吉本興業に入ろうと約束していたがその男性はフィリピンへ行ってしまった。そんな木下に木本がローラースケート場で声をかけたところ、木下は木本とコンビを組もうと決心したという。
  • 1990年10月に松竹へ入り、1990年代中期より関西を中心にライブやテレビ・ラジオ等で活躍。テレビ・ラジオでは事務所の先輩・森脇健児の番組によく出演していた。KBS京都のラジオ番組『森脇健児の青春ベジタブル』でコンビ結成後、初の出演を果たしている。
  • 最初のコンビ名は『たむろ』だったが、後に2人ともイニシャルがT.K.なので、これにボクシングT.K.O.(テクニカルノックアウト)をかけた『T・K・O』にした。その後、現在のものに改名。
  • 吉本ではなく松竹に入った理由は、「吉本は層が厚すぎてチャンスがなさそう」だったから。テレビなどで木下は「尊敬する芸人は?」と聞かれると、「吉本の芸人全員」と頻繁に答えている。
  • これまで何度か東京進出を試みたが何れもさまざまな理由から定着することなく、ことごとく失敗を重ねてきた。2006年は特に理由はないが[注 1]「今だ」と思い、勘を頼りにこれが最後のチャンスと決め5度目の東京進出を果たした。2009年に芸歴18年目ながら全国区で知られるようになる。
  • 過去の東京進出時に出演したレギュラー番組と敗因は以下の通り。
    • 1回目(1993年) フジテレビ新しい波』 - モテたい一心でカッコつけすぎていた。当時の木下は髪がフサフサだった(当時の不摂生が原因で現在のスタイルになった)。
    • 2回目(1995年) フジ『新品部隊』 - 他事務所の共演者(ネプチューン、ユーラシア大陸横断ヒッチハイク出発直前の猿岩石など)と仲良くなれなかった。
    • 3回目(1997年) フジ『東京Aランチ』 - 担当ディレクターのヘッドハントによる東京放送(現TBSテレビ)移籍。
    • 4回目(2003年) テレビ朝日内村プロデュース』 - 番組終了。
    • 『東京Aランチ』は、『森田一義アワー 笑っていいとも!』の各曜日のディレクターがお気に入りの若手芸人をプロデュースし、『いいとも!』のレギュラーに登用するという企画で金曜レギュラーが内定。共演者への挨拶まで済ませていたが上記の理由でTKOのみがレギュラー取り止めとなり、また『内村プロデュース』では腕やキャリアの割に売れていないことのギャップが面白がられて呼ばれていたが、これも番組自体が終了するなど不運が重なった経緯がある。
  • 2008年5月17日放送の『ザ・イロモネア』で全ジャンルステージクリア、100万円獲得。
  • 2008年のキングオブコントにて決勝進出。しかしAブロック最下位、全体でも7位という結果に終わってしまう。
  • 2009年9月度のS-1バトルで、初出場ながらも優勝。吉本所属の芸人以外では初の優勝者となった。
  • 2010年のキングオブコントに2度目の決勝進出、1本目に「葬式」で「820点」を記録。ファーストステージを7位で折り返すがセカンドステージにて「モロゾフ後藤・ディナーショー」を披露し「916点[注 2]を記録、総合3位となる。
  • 2011年のキングオブコントには2年連続3回目の決勝進出、決勝進出時の年齢の最高齢記録及び決勝進出最多記録を樹立した。ファーストステージでは「マジシャンとアシスタント」を披露し「757点」を記録。しかしトップのロバートとの差は「185点」と開かれてしまい、昨年同様ファーストステージを7位で折り返すこととなった。セカンドステージでは「裏口入学」を制限時間4分ギリギリまで使って披露[注 3]。「877点」を記録するも結果は6位だった。
  • 東京・松竹芸能新宿角座において2011年よりTKOトークライブ「ごと」を開催している。
  • 近年は双方とも俳優業にも力を入れている。
  • 2020年3月15日を以って木下が松竹を退所。これ以降2023年1月までコンビ揃っての活動は見られなくなる。
  • 2022年7月23日を以って木本が松竹を退所。これによりコンビ揃って松竹芸能を退所した。
  • 2023年1月23日、木本が会見を行い、木下も同席し、3年ぶりにコンビでの活動再開を発表した[1]。また2人のイニシャルと大阪を組み合わせた「TKO」の意味が『T:とにかく K:苦労してる O:おっさん』の意味となったことを冗談交じりに明かした[2]。同年2月23日に行われたエル・カブキの配信単独ライブ「世界一決定戦」で活動復帰後初めてネタを披露した[3]。ライブ出演は約4年ぶり。

ネタ

編集
  • 主にコント。木下がとぼけた感じでボケまくる独特なコントを展開する。
  • 1つのネタを作る際に、ネタ合わせをみっちり2回行っている。
  • 歌などで木下が木本に合わせようとする「知ったかぶり」や、漫才で木下が打ち合わせと違う言動をするネタ[注 4]大山ドラえもんネタをよく演じている。また、木本が作ってきたという設定の全然面白くないネタ(「タクシー」「銀行強盗」など)を一度披露し、ボケ(木下)のセリフだけ変えて面白くするというネタもやっている。
    • また、キングオブコント2010で披露した「モロゾフ後藤」をベースに2012年頃から始まった爆生レッドカーペットのコラボカーペットのコーナーにおいて、大物歌手(山本譲二松崎しげる)とコラボしてネタを披露していた。
  • ネタの合間のつなぎとして木本が肩を交互に上下させながら「ズッツッチャッチャッ」と発し、木下が続けてDJのスクラッチのまねをしながら「チキチキチー」と言うのが恒例となっている。
  • かつてショートコントを演じる時は舞台に登場した際、自己紹介をラップにして歌っていた(上記のブリッジはそれの名残)。
  • コントの設定として漫才師を演じるというパターンはあるが、本格的な漫才は第1回M-1グランプリへ出場した時が唯一。

逸話

編集
  • 半年先輩によゐこ、1年先輩にはDA-DAがおり、同学年のこの2組とは若手時代に一緒にアメリカ村で路上ライブをするなど仲がいい。
  • 千原ジュニアは芸歴では先輩だが、年下であり二人ともタメ口で「ジュニア」と呼んでいる。因みに半年先輩のよゐこはジュニアのことを「ジュニアさん」と呼んでいる。(ジュニアの方がよゐこより先輩になる。)
  • ココリコ土田晃之は本来は後輩にあたるが、なぜかお互い同期として接している。
  • くりぃむしちゅーカンニング竹山等はほぼ同期だが敬語で話す。
  • 後輩にはオセロもいる。オセロが地方の営業に遅刻した際は2人が泣くほど叱りつけたが、後日事務所からそれについて逆に叱られた。現在は松嶋尚美(元オセロ)と、のイズ時代から交流のあるヒサダトシヒロの結婚式に共通の友人として木本が出席するなど良好な関係となっている。なお松嶋からは、後輩であるが年齢は同じという理由で「くん」付けで呼ばれている。
  • 爆笑オンエアバトル』では初出演(1999年4月3日放送)で270KBながらオンエアを果たした。これは最低オンエアKBの中でも歴代1位であり、それから番組終了まで破られなかった。なお、この時は出場12組中7組がオンエアとなるルールだった(第1回・第2回放送まで)。
  • KBS京都のラジオ番組『森脇健児青春ベジタブル』で、養成所時代にコンビ結成初めての放送出演を果たす。当時は『ベンチウォーマーズ』として、のイズなどと一緒に松竹タレント総勢11名として出演。ラジオ・コント・ジングルなどで活躍した。因みに、TKOなどベンチウォーマーズ時代の『青春ベジタブル』を制作していた福本英樹元ディレクターは、株式会社テイスティ・モーサルズを南麻布に創業し、食材のスカウト・ハンターやグルメ家として有名。
  • 森田まさのりが『ヤングジャンプ』で掲載した読み切りの『柴犬』はTKOをモデルにした話だが、当時は2人が無名だったので「取材協力 松竹芸能」になった。
  • 2人とも中学時代から『チェッカーズ』のファンだった。現在も藤井フミヤの大ファンであると公言している。ライブ終了後の出待ちをするなどいわゆる追っかけをしていた。コンビが徐々に露出の増え始めた頃、関係者を通じてフミヤと対面。連絡先を交換するなど天にも昇るような気持ちになった。しかしその後コンビは低迷期に入り、第一線で活躍し続けるフミヤのライブに足を運ぶことが「恥ずかしい」と感じ、ライブに行きたい気持ちを自制していた。再び転機が訪れキングオブコントやS-1バトルなどで活躍。その姿を見届けたフミヤから木下の携帯に電話が掛かってきて、励ましの言葉を掛けてくれたとのこと。
  • ダウンタウンとは事務所こそ異なる(ダウンタウンは吉本)が、松竹の中ではよゐこと並んで共演の多いタレントでもあった。

出演

編集

テレビ番組

編集

過去の出演

編集
  1. 2008年2月4日 若手芸人チーム
  2. 2008年8月11日 松竹芸能チーム
  3. 2009年11月9日 和田軍団
  4. 2010年9月27日 芸人チーム
  5. 2012年3月26日 木下のみ
  6. 2013年11月11日 木下のみ
コラボカーペットにて芋洗坂係長渡辺直美姫ちゃん多田健二COWCOW)、2700、山本譲二、松崎しげると共演。
  1. 2008年12月13日 ゲストチーム
  2. 2009年10月29日 中堅芸人チーム
  3. 2013年1月24日 嵐チーム プラスワンゲスト
  4. 2013年5月9日 チームキンタロー
  5. 2014年1月23日 嵐チーム プラスワンゲスト
  6. 2014年12月4日 嵐チーム プラスワンゲスト
  7. 2016年5月19日 嵐チーム プラスワンゲスト
  8. 2017年4月20日 嵐チーム プラスワンゲスト

テレビドラマ

編集
  • メルカリ -「所さんお届けモノです!」内CM、新井恵理那と共演
    • 入門編 (2017年11月12日、19日)
    • 大掃除編 (2017年12月3日 -)
    • 季節モノ編(スノーボード) (2018年2月4日 - 25日)
    • 新生活編 (2018年3月3日 - 25日)
    • お買い物編 (2018年4月1日 - 29日)
    • お買い物編(2) (2018年5月6日 - 27日)
    • お買い物編(3) (2018年6月3日 - 24日)
    • お買い物編(4) (2018年7月1日 - 15日)
    • お買い物編(5) (2018年7月22日、29日)
    • お買い物編(6) (2018年8月5日 - 26日)
    • お買い物編(7) (2018年9月2日 - 30日)
    • お買い物編(8・冬のソナタ) (2018年10月7日 - 28日)
    • お買い物編(9) (2018年11月4日 - 終了)

ラジオ放送

編集

インターネット放送

編集

映画

編集

著書

編集

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 近年では「ある日に木下が顔の運動をしていた際、鏡に映った自身の顔が鶴瓶に似ているのに気付いたこと」が理由として語られている。
  2. ^ ファーストラウンド1位通過だったキングオブコメディの「908点」を上回り、その日の暫定最高得点(最終的には3位)。
  3. ^ そのためかオチで木本が立ち去った直後に暗転し、暗転よりも先に終了のBGMが流されていた。
  4. ^ これには「客席に木下が遠距離恋愛してる女の子がいることが木下の心の声で明らかになる」という裏の設定がある。
  5. ^ 2000年5月14日放送回では361KBと初オンエアの時よりもKBは高かったが、8位オフエアだった。
  6. ^ 2000年4月1日放送回の東京収録でもこの記録で10位敗退(最下位)を記録している。
  7. ^ 2018年7月現在、出演回数1位は児嶋一哉アンジャッシュ)で21回、2位は土田晃之の17回、3位はケンドーコバヤシの15回、4位は同率で日村勇紀バナナマン)、木下の14回となっている。

出典

編集
  1. ^ TKO木本武宏&木下隆行、約3年ぶりコンビ揃って公の場 復帰活動を表明「出来ることは何でもやっていくつもりです」 - モデルプレス”. モデルプレス - ライフスタイル・ファッションエンタメニュース (2023年1月23日). 2023年1月24日閲覧。
  2. ^ TKO木本・木下 3年ぶり2ショット 木下「TKOは…とにかく、苦労してる、おっさん」”. テレ朝news (2023年1月23日). 2023年1月24日閲覧。
  3. ^ Inc, Natasha (2023年2月7日). “TKOがエル・カブキ単独ライブにゲスト出演、復帰後初のネタ披露”. お笑いナタリー. 2023年2月23日閲覧。
  4. ^ 【無料】P-Sports〜目指せ、ポケモンバトルマスター!〜 - Abemaビデオ”. AbemaTV(アベマTV) (2018年1月24日). 2018年2月10日閲覧。
  5. ^ お笑い芸人「TKO」激動の半生が物語に…書籍『転落』刊行決定!』(プレスリリース)株式会社 幻冬舎、2023年4月10日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000793.000007254.html2023年5月18日閲覧 

外部リンク

編集