シンガポールプレミアリーグ

Sリーグから転送)

シンガポールプレミアリーグ: Singapore Premier League)は、シンガポールで開催されているサッカーリーグである。1996年に発足した。旧名称はSリーグ英語: S.League)。

シンガポールプレミアリーグ
加盟国 シンガポールの旗 シンガポール
越境参加 日本の旗 日本
大陸連盟 AFC (アジア)
創立 1996
参加クラブ 9
リーグレベル 第1部
下位リーグ ナショナルフットボールリーグ
国内大会 シンガポール・カップ
チャリティーシールド
国際大会 AFCチャンピオンズリーグ
AFCチャンピオンズリーグ2
最新優勝クラブ アルビレックス新潟シンガポール
(5回目) (2022)
最多優勝クラブ ウォリアーズFC (9回)
テレビ局 Okto
公式サイト fas.org.sg/competitions/spl
2022

概要

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かつてシンガポールサッカー協会(FAS)は代表チームをマレーシアの大会に参加させていた[1]。「シンガポールFA」は、1921年に第1回大会が行われたマレーシアカップの初代優勝チームであり、通算24回優勝の強豪だった[2]。リーグ戦発足後はこれにも参加し、1994年にはリーグとカップのダブルを果たしたが[3]、八百長疑惑が持たれた影響から同年限りでマレーシアのリーグを脱退した。

このマレーリーグに参加するシンガポールFAとは別に、1988年-1995年にシンガポール国内のクラブチームを対象とした「シンガポール国内サッカーリーグ (英語版当該記事)」行われ、1993年まではゲイランインターナショナルが6連覇を達成した。1995年にはマレーリーグを追放されたシンガポールFAも参戦し優勝したが、シンガポールFAのクラブチームはこの年限りでリーグ戦参加を取りやめ、1996年には同FAが主催し、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)をモデルに8チーム、2ステージ制でSリーグが開幕。翌1997年には通年制(1シーズン)に移行した。なおそのJリーグとは、2013年6月にパートナーシップ契約(リーグ間提携)を結んでいる[4]

その後、最大で12チームにまで増加したが、経営難からいくつかのチームが解散した。2003年からは代表チーム強化策の一環として、シンガポールの23歳以下代表チームを主とした「ヤング・ライオンズ[1] を参加させた。また、2012年から2015年にかけてはFASとマレーシアサッカー協会が連携し、それぞれの国に属する若手選手によるクラブチームを派遣。マレー協会からハリマウ・ムダ(ヤング・タイガース)を招待[5]、一方でFASはシンガポール・ライオンズXII[1]マレーシア・スーパーリーグに派遣していた。

通常、外国人枠は4人までとなっている[6] が、特例の制度として認められた完全な外国資本のクラブ、全所属選手が外国人で構成されたクラブも存在した。2004年に加盟した全選手が日本人のアルビレックス新潟シンガポール、2010年から2011年に加盟したフランス人選手が中心のエトワールFCなどがその例であった。

優勝チームにはAFCチャンピオンズリーグ出場権が与えられる。だがアルビレックス新潟シンガポールブルネイDPMM FCのような外国資本のクラブ、及び協会主体のチームであるヤング・ライオンズには出場権は与えられない。

2018年より名称をシンガポールプレミアリーグへ変更した[7]

2022年シーズンの参加クラブ

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参加クラブ数の遍歴
シーズン クラブ数
1996 8
1997 9
1998 10
1999-2003 12
2004-2005 10
2006 11
2007-2011 12
2012 13
2013-2014 12
2015 10
2016-2019 9
2020-2022 8
2023- 9
クラブ名 参加年度 ホームスタジアム 収容人数 ホームタウン 備考
アルビレックス新潟シンガポール 2004- ジュロン・イースト・スタジアム 2,700 ジュロン・イースト アルビレックス新潟
バレスティア・カルサFC 2003- トアパヨ・スタジアム 3,900 トアパヨ
ブルネイDPMM FC 2009, 2012-2019, 2023- ハサナル・ボルキア国立競技場 28,000 バンダルスリブガワン ブルネイ
ゲイラン・インターナショナルFC 1996- ベドック・スタジアム 3,900 ベドック
ライオン・シティ・セーラーズFC 1996- ビシャン・スタジアム 4,100 ビシャン 旧ホーム・ユナイテッドFC
ホウガン・ユナイテッドFC 1998-2003, 2006- ホウガン・スタジアム 2,500 ホウガン
タンピネス・ローバースFC 1996- タンピネス・スタジアム 4,000 タンピネス
タンジョン・パガー・ユナイテッドFC 1996-2004, 2011-2014, 2020- ジュロン・イースト・スタジアム 2,700 クイーンズタウン
ヤング・ライオンズ 2003- ジャラン・ベサール・スタジアム 6,000 カラン シンガポールサッカー協会運営の23歳以下主体のクラブ

過去の参加クラブ

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  • クレメンティー・カルサFC (1999-2002)
  • バレスティア・セントラルFC (1996-2002)
※上掲2クラブは2002年シーズン終了後に合併し、バレスティア・カルサFCとなる。

歴代優勝クラブ

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歴代得点王

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シーズン 選手 所属 得点
1996   ユレ・エレシュ SAFFC 29
1997   ゴラン・パウリッチ バレスティア・カルサFC 21[8]
1998   スチュアート・ヤング ホーム・ユナイテッド 15[8]
1999   ミルコ・グラボヴァツ SAFFC 23
2000   ミルコ・グラボヴァツ SAFFC 19
2001   ミルコ・グラボヴァツ SAFFC 42
2002   ミルコ・グラボヴァツ SAFFC 36
2003   ペレス・デ・オリヴェイラ ホーム・ユナイテッド 37
2004   エグマル・ゴンザルヴェス ホーム・ユナイテッド 30
2005   ミルコ・グラボヴァツ タンピネス・ローバースFC 26
2006   ラーカド・アブデルハディ ウッドランド・ウェリントンFC 15
2007   アレクサンダー・ドゥリッチ SAFFC 37
2008   アレクサンダー・ドゥリッチ SAFFC 28
2009   アレクサンダー・ドゥリッチ SAFFC 28
2010   フレデリック・メンディ エトワールFC 21
2011   ミスラヴ・カログラン SAFFC 33
2012   フレデリック・メンディ ホーム・ユナイテッド 20
2013   アレクサンダー・ドゥリッチ
  en:Moon Soon-Ho
タンピネス・ローバースFC
ウッドランド・ウェリントンFC
15
2014   ロドリゴ・トシ[9] ブルネイDPMM FC 24
2015   ハマゾッチ ブルネイDPMM FC 21
2016   ハマゾッチ ブルネイDPMM FC 20
2017   佐野翼 アルビレックス新潟シンガポール 26
2018   星野秀平 アルビレックス新潟シンガポール 19
2019   アンドレイ・ヴァランコフ[10] ブルネイDPMM FC 21
2020   スティッペ・プラジバット ホウガン・ユナイテッドFC
ライオン・シティ・セーラーズFC
14
2021   土井智之 ホウガン・ユナイテッドFC 19

年間最優秀選手

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シーズン 選手 所属
1996   イヴィツァ・ラグジュ SAFFC
1997   ナズリ・ナシル バレスティア・セントラルFC
1998   シュンムガム・スブラマニ タンジョン・パガー・ユナイテッドFC
1999   ビュチ・ゾルト ホーム・ユナイテッド
2000   ミルコ・グラボヴァツ SAFFC
2001   ダニエル・ベネット タンジョン・パガー・ユナイテッドFC
2002   ターサック・チャイマン SAFFC
2003   ペレス・デ・オリヴェイラ ホーム・ユナイテッド
2004   スラチャイ・ジャトゥラパッタラポン ホーム・ユナイテッド
2005   ノー・アラム・シャー タンピネス・ローバースFC
2006   ラーカド・アブデルハディ ウッドランド・ウェリントンFC
2007   アレクサンダー・ドゥリッチ SAFFC
2008   アレクサンダー・ドゥリッチ SAFFC
2009   ヴァレリー・ハイエク ホーム・ユナイテッド
2010   シャーリル・イシャク ホーム・ユナイテッド
2011   ミスラヴ・カログラン SAFFC
2012   アレクサンダー・ドゥリッチ タンピネス・ローバースFC
2013   李官雨 ホーム・ユナイテッド
2014   ハッサン・サニー[9] ウォリアーズFC
2015   木暮郁哉[11] アルビレックス新潟シンガポール
2016   河田篤秀 アルビレックス新潟シンガポール
2017   長崎健人 アルビレックス新潟シンガポール
2018   室伏航 アルビレックス新潟シンガポール
2019   ファリス・ラムリ[10] ホウガン・ユナイテッドFC
2020   ガブリエル・クァック ライオン・シティ・セーラーズFC
2021   土井智之 ホウガン・ユナイテッドFC

年間最優秀若手選手

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シーズン 選手 所属
1996   ロビン・チトラカール ゲイラン・ユナイテッドFC
1997   アマド・ラティフ・カマルディン ゲイラン・ユナイテッドFC
1998   リム・ソンセン タンジョン・パガー・ユナイテッドFC
1999   ヤジド・ヤシーン ホーム・ユナイテッド
2000   インドラ・サーダン・ダウド ゲイラン・ユナイテッドFC
2001   インドラ・サーダン・ダウド ホーム・ユナイテッド
2002   ノー・アラム・シャー センバワン・レンジャーズFC
2003   バイハッキ・カイザン ゲイラン・ユナイテッドFC
2004   ファフルディン・ムスタフィック タンピネス・ローバースFC
2005    中島ファラン一生 アルビレックス新潟シンガポール
2006   ルドヴィック・タカム バレスティア・カルサFC
2007   シャリフ・アブドゥル・サマト タンピネス・ローバースFC
2008   カイルル・アムリ タンピネス・ローバースFC
2009   オジミ・ガブリエル・オバトラ ゴンバク・ユナイテッドFC
2010   ハリス・ハルン ヤング・ライオンズ
2011   乾達朗 アルビレックス新潟シンガポール
2012   ワンザック・ハイカル・ビン・ワンノル ハリマウ・ムダA
2013   シリナ・カマラ ホーム・ユナイテッド
2014   ニコラス・ベレス[9] ウォリアーズFC
2015   ムハンマド・アズワン・アリ・ラーマン ブルネイDPMM FC
2016   アヌマンサン・クマル ホウガン・ユナイテッドFC
2017   ハズワン・ハリム バレスティア・カルサFC
2018   アダム・スワンディ アルビレックス新潟シンガポール
2019   ハミ・シャヒン[10] ホーム・ユナイテッド
2020   サイフラー・アクバル ライオン・シティ・セーラーズFC

年間最優秀監督

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シーズン 監督 所属
1996   ヴィンセント・スブラマニアム SAFFC
1997   ヴィンセント・スブラマニアム SAFFC
1998   ジタ・シン センバワン・レンジャーズFC
1999   ロベルト・アルベルツ ホーム・ユナイテッド
2000   ファンディ・アマド SAFFC
2001   張政 ゲイラン・ユナイテッドFC
2002   カラツ・マルタイアー ウッドランド・ウェリントンFC
2003   スコット・オドンネル ゲイラン・ユナイテッドFC
2004   ヴォラワン・チッタワニット タンピネス・ローバースFC
2005   ヴォラワン・チッタワニット タンピネス・ローバースFC
2006   リチャード・ボク SAFFC
2007   リチャード・ボク SAFFC
2008   平岡宏章 アルビレックス新潟シンガポール
2009   リチャード・ボク SAFFC
2010   ヴォラワン・チッタワニット タンピネス・ローバースFC
2011   杉山弘一 アルビレックス新潟シンガポール
2012   ヴィエラン・シムニッチ ブルネイDPMM FC
2013   李林生 ホーム・ユナイテッド
2014   マルコ・クラリェヴィッチ[9] バレスティア・カルサFC
2015   スティーブ・キーン ブルネイDPMM FC
2016   鳴尾直軌 アルビレックス新潟シンガポール
2017   吉永一明 アルビレックス新潟シンガポール
2018   吉永一明 アルビレックス新潟シンガポール
2019   エイドリアン・ペンノック[10] ブルネイDPMM FC
2020   重富計二 アルビレックス新潟シンガポール

市民選出賞

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シーズン 選手 所属
2002   セアド・ムラトヴィッチ タンピネス・ローバースFC
2003   インドラ・サーダン・ダウド ホーム・ユナイテッド
2004   アグー・カスミル ヤング・ライオンズ
2005   ズルカルナエン・ザイナル タンピネス・ローバースFC
2006   カイルル・アムリ ヤング・ライオンズ
2007   アレクサンダー・ドゥリッチ SAFFC
2008   ルドヴィック・タカム ホーム・ユナイテッド
2009   オジミ・ガブリエル・オバトラ ゴンバク・ユナイテッドFC
2010   シャーリル・ジャンタン SAFFC
2011   サフワン・バハルディン ヤング・ライオンズ
2012   ワンザック・ハイカル・ビン・ワンノル ハリマウ・ムダA
2013   ママドゥ・ディアロ ホウガン・ユナイテッドFC

フェアプレー賞

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シーズン クラブ
1996 SAFFC
1997 SAFFC
1998 SAFFC
1999 ゲイラン・ユナイテッドFC
2000 センバワン・レンジャーズFC
2001 SAFFC
2002 SAFFC
2003 ヤング・ライオンズ
2004 アルビレックス新潟シンガポール
2005 ヤング・ライオンズ
2006 ヤング・ライオンズ
2007 アルビレックス新潟シンガポール
2008 スーパーレッズFC
2009 ホーム・ユナイテッド
2010 タンピネス・ローバースFC
2011 アルビレックス新潟シンガポール
2012 アルビレックス新潟シンガポール
2013 アルビレックス新潟シンガポール
2014 ゲイラン・インターナショナルFC[9]
2015 ゲイラン・インターナショナルFC
2016 アルビレックス新潟シンガポール
2017 アルビレックス新潟シンガポール
2018 アルビレックス新潟シンガポール
2019 アルビレックス新潟シンガポール[10]
2020 アルビレックス新潟シンガポール

得点記録

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100得点

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シーズン 選手 得点
2002   ミルコ・グラボヴァツ SAFFC
2003   インドラ・サーダン・ダウド ホーム・ユナイテッド
2003    アレクサンダー・ドゥリッチ ゲイラン・ユナイテッドFC
2004   エグマル・ゴンザルヴェス ホーム・ユナイテッド
2005   ノー・アラム・シャー タンピネス・ローバースFC
2005   ペレ・デ・オリヴェイラ ホーム・ユナイテッド
2007   アグー・カスミル ゴンバク・ユナイテッドFC
2008   朴太煥 ウッドランド・ウェリントンFC
2010   モハマド・ノール・アリ ウッドランド・ウェリントンFC
2014   チウ・リー[9] バレスティア・カルサFC

200得点

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シーズン 選手 所属
2005   ミルコ・グラボヴァツ タンピネス・ローバースFC
2007   アレクサンダー・ドゥリッチ SAFFC

300得点

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シーズン 選手 所属
2010   アレクサンダー・ドゥリッチ タンピネス・ローバースFC

脚注

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  1. ^ a b c ただし、マレーシアの国内リーグではナショナルチームとしてではなく、FAS運営のクラブチームとみなして「シンガポールFA」を出場させており、必ずしもナショナルチームと一致するものではなかった。同様に2003年に加盟したヤング・ライオンズ、および2012年にマレーリーグに加盟したライオンズXIIもFAS運営のクラブチームとみなして参加しており、必ずしもシンガポールの年代別ナショナルチームとは一致しない
  2. ^ http://www.rsssf.com/tablesm/malaycuphist.html
  3. ^ http://www.rsssf.com/tablesm/malaychamp.html
  4. ^ Jリーグ、シンガポールリーグとパートナーシップ協定を締結(サッカーキング2013年6月6日 2015年2月13日閲覧)
  5. ^ a b 【Sリーグクラブ紹介】Part.11/ハリマウ・ムダB(2013年2月24日)
  6. ^ https://allabout.co.jp/gm/gc/79430/
  7. ^ アルビ新潟Sが新戦力の活躍でコミュニティーシールド3連覇達成”. サッカーキング (2018年4月1日). 2018年7月19日閲覧。
  8. ^ a b Eric Ding (29 August 2005). “Golden Boot”. Today 
  9. ^ a b c d e f Awards night signals end of 2014 S.League season”. S.League (7 November 2014). 18 November 2014閲覧。
  10. ^ a b c d e SPL - 2019 Review (PDF)
  11. ^ アルビ新潟Sの木暮郁哉がSリーグ最優秀選手に…日本人初の受賞” (2015年12月1日). 2016年3月3日閲覧。

外部リンク

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