GUNKAN東新宿ビル
GUNKAN東新宿ビル(グンカンひがししんじゅくビル)は、東京都新宿区大久保一丁目に所在する建築物である。旧名称は「第3スカイビル」、「ニュースカイビル」で、「軍艦マンション」、「鉄のマンション」とも呼ばれた。2024年に解体が予定されている[2][3]。
GUNKAN東新宿ビル | |
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情報 | |
旧名称 | 第3スカイビル、ニュースカイビル |
用途 | シェアハウス、SOHO、オフィス |
旧用途 | マンション |
設計者 | 渡邊洋治 |
施工 | 丸運建設 |
構造形式 | 鉄骨鉄筋コンクリート構造 |
延床面積 | 4,061 m² [1] |
階数 | 地上14階、地下1階 |
高さ | 45m |
竣工 | 1970年 |
改築 | 2011年 |
所在地 |
〒169-0072 東京都新宿区大久保一丁目1番10号 |
座標 | 北緯35度41分54.37秒 東経139度42分20.72秒 / 北緯35.6984361度 東経139.7057556度座標: 北緯35度41分54.37秒 東経139度42分20.72秒 / 北緯35.6984361度 東経139.7057556度 |
概要
編集陸軍船舶兵出身の渡邊洋治が設計を担当し、「軍艦マンション」と通称された通り、全体に軍艦をイメージしたデザインとなっている。各階のY字状の廊下[注 1]に6畳の鉄製居室ユニット150基が取り付けられ、エアコンの室外機の設置を目的とした小さなベランダが設けられている。艦橋のミサイルのように塔屋に取り付けられた円筒形の物体は、受水槽である[4]。
明治通りと職安通りが交差する新宿七丁目交差点から西に入った位置にあり、南側の向かいは歌舞伎町である。最寄り駅は都営地下鉄大江戸線および東京メトロ副都心線の東新宿駅。
老朽化のため解体も検討されていたが、ビルのオーナーチェンジに伴い、2010年初夏にリノベーションプロジェクトが開始[5]、2011年2月にはお披露目イベント「GUNKAN crossing」が催された。
名称は「GUNKAN東新宿ビル」に、外部の塗装はシルバーメタリックからグレーと淡い緑色に変更された[1]。下層階はオフィス、中層階はSOHO、上層階はシェアハウスという配置となった[6]。
その他
編集- 2009年にDOCOMOMO Japanより日本におけるモダン・ムーブメントの建築[7]に選定された。
- リアル脱出ゲームの東新宿店が入居している。
- 渡邊洋治は第3スカイビルの他に、第2と第5も設計した。第2は新宿5-10-1にある。第5は現存しない。
ギャラリー
編集2024年の様子
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外観は緑色になった
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南側
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北西側
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正面玄関
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入居者
リノベーション前の様子
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北東側(2010年)
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南側(2007年)
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ビル名表示(2007年)
脚注
編集注釈
編集- ^ Yの上方が北側。二又の間をエレベーターが通る
出典
編集- ^ a b 『世界に誇れる東京のビル100』p116-117
- ^ “解体が決まった大久保「軍艦マンション」に惹かれるが、“狂気”の建築家・渡邊洋治にはもっと惹かれる!”. 散歩の達人 (2023年12月9日). 2024年2月7日閲覧。
- ^ “50年の歴史が今年で消えるかも… 新宿にある奇抜すぎるデザインの「軍艦マンション」が迎える危機”. 講談社FRIDAY (2024年2月7日). 2024年2月11日閲覧。
- ^ 『東京建築ガイドマップ 明治大正昭和』p89
- ^ “軍艦マンション 1970年築の元祖デザイナーズマンションがリノベーション。”. ACROSS (2011年6月15日). 2024年2月11日閲覧。
- ^ “軍艦マンション for OFFICE”. tokyo workspace (2011年2月16日). 2024年2月11日閲覧。
- ^ 日本におけるモダン・ムーブメントの建築 149 第3スカイビル(ニュースカイビル) - docomomo 2019年6月2日閲覧。
参考文献
編集- 倉方俊輔、斉藤理『東京建築ガイドマップ 明治大正昭和』エクスナレッジ、2007年2月20日、89頁。ISBN 978-4-7678-0531-3。
- 宮元健次『世界に誇れる東京のビル100』エクスナレッジ、2013年11月2日、64-65頁。ISBN 978-4-7678-1671-5。