黒澤和子
黒澤 和子(くろさわ かずこ、1954年4月29日[1] - )は、日本の映画衣裳デザイナー、エッセイスト[2]。
くろさわ かずこ 黒澤 和子 | |
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生誕 |
1954年4月29日(70歳) 日本・東京都 |
出身校 | 成城学園高等学校中退 |
職業 | 映画衣裳デザイナー、エッセイスト |
活動期間 | 1990年- |
活動拠点 | 日本、東京 |
公式サイト | 黒澤 和子のBlog |
人物
編集東京都出身。黒澤明の長女。兄は黒澤久雄。元夫は俳優の加東大介の息子の加藤晴之。長男は俳優加藤隆之、次男は画家加藤秀之。三男は黒澤爽。
成城学園高等学校中退[1]、サン・デザイン研究所、伊東衣服研究所デザイン課卒業、イタリア在住後デザイン会社を設立も、母の死を機に黒澤プロダクションを手伝う。
父黒澤明存命中は株式会社黒澤プロダクションにて、父の秘書的仕事をする。1988年父親の進言で映画界に入り、『夢』から黒澤組の衣裳担当。
2019年、『万引き家族』の衣裳デザインで芸術選奨文部科学大臣賞(映画部門)受賞。
現在、長男はオフィスの社長としてビジネス面を、次男は自身の片腕に、三男は絵を描いてそれぞれ自身のサポートをしている。
主な作品
編集- 夢(1990年 衣装〈手伝い〉 黒澤明監督。衣装主任はワダ・エミ)
- 八月の狂詩曲(1991年 衣裳デザイン 黒澤明監督)
- まあだだよ(1993年 衣裳デザイン 黒澤明監督)
- 雨あがる(2000年 衣裳デザイン 小泉堯史監督)
- 阿弥陀堂だより(2002年 衣裳デザイン 小泉堯史監督)
- 海は見ていた(2002年 衣裳デザイン 熊井啓監督)
- たそがれ清兵衛(2002年 衣裳 山田洋次監督)
- 座頭市(2003年 衣裳デザイン 北野武監督)
- 隠し剣 鬼の爪(2004年 衣裳 山田洋次監督)
- 博士の愛した数式(2006年 衣裳コーディネーター 小泉堯史監督)
- 花よりもなほ(2006年 衣裳 是枝裕和監督)
- 武士の一分(2006年 衣裳 山田洋次監督)
- どろろ(2007年 衣裳デザイン 塩田明彦監督)
- 怪談(2007年 衣裳デザイン 中田秀夫監督)
- シルク(2007年 衣裳デザイン フランソア・ジラール監督)
- 明日への遺言(2008年 衣裳デザイン 小泉尭史監督)
- 歩いても歩いても(2008年 衣裳デザイン 是枝裕和監督)
- 私は貝になりたい(2008年 衣裳デザイン 福澤克雄監督)
- アウトレイジ(2010年 衣裳デザイン 北野武監督)
- 一命(2011年 衣装デザイン 三池崇史監督)
- アウトレイジ ビヨンド(2012年 衣裳デザイン 北野武監督)
- WARRIOR〜唄い続ける侍ロマン(2012年 衣装 TEAM NACS ニッポン公演)
- 清須会議(2013年 衣装デザイン 三谷幸喜監督)
- そして父になる(2013年 衣装デザイン 是枝裕和監督)
- 軍師官兵衛(2014年1月5日 - 12月21日 衣裳デザイン監修 NHK大河ドラマ)
- 龍三と七人の子分たち(2015年 衣装 北野武監督)
- とと姉ちゃん(2016年 衣装監修、NHK)テレビドラマ
- 海よりもまだ深く(2016年 衣装 是枝裕和監督)
- 忍びの国(2017年 衣装デザイン 中村義洋監督)
- アウトレイジ 最終章(2017年 衣裳 北野武監督)
- 西郷どん (NHK大河ドラマ) (2018年 衣装デザイン 、NHK)テレビドラマ
- マスカレード・ホテル(2019年 衣装デザイン、鈴木雅之監督)
- 麒麟がくる(2020年 衣装デザイン 、NHK)テレビドラマ
- 青天を衝け(2021年 衣装 NHK)テレビドラマ
- 首(2023年 衣装 北野武監督)
テレビ出演
編集- 開運!なんでも鑑定団(テレビ東京、2008年2月19日)
- R30(TBS、2008年2月29日)
- いのちの響(TBS)
- 監督 黒澤明と歩んだ時代〜世界は今も夢をみる〜(日本映画専門チャンネル、2015年・全5回)
- 黒子の美学「“麒麟(きりん)がくる”衣装デザイナー・黒澤和子の世界」(NHK、2020年1月2日)
著書
編集- 『黒澤明の食卓』小学館〈小学館文庫〉、2001年
- 『パパ、黒澤明』文藝春秋、2000年。文藝春秋〈文春文庫〉、2004年
- 『回想 黒澤明』中央公論新社〈中公新書〉、2004年
- 『黒澤明 生きる言葉』PHPハンドブック、2007年。編著
- 『黒澤明が選んだ100本の映画』文藝春秋〈文春新書〉、2014年。編著