鹿毛 敏夫(かげ としお、1963年 - )は、日本の日本史学者。名古屋学院大学教授。

人物

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大分県生まれ。旧田主丸町(現 福岡県久留米市)町会議員 鹿毛与三郎(かげ よさぶろう、1861年 - 1935年)の曾孫、同町収入役 鹿毛健助(かげ けんすけ、1890年 - 1982年)の孫、大分大学名誉教授・教育学博士 鹿毛基生(かげ もとお、1929年 - 2020年)の息子。

2004年、NHK正月時代劇大友宗麟 心の王国を求めて』(松平健主演)時代考証。2009年、『月のえくぼを見た男 麻田剛立』で第4回福田清人賞受賞、世界天文年2009日本委員会公認書籍、第55回青少年読書感想文全国コンクール選定課題図書[1]

略歴

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1986年、広島大学文学部史学科国史学専攻卒。大分県立大分雄城台高等学校大分県立森高等学校講師・教諭。1997年、大分県立先哲史料館研究員、主任研究員。2005年、九州大学大学院人文科学府日本史学専修博士後期課程修了、「戦国大名の外交と都市・流通 豊後大友氏と東アジア世界」で博士(文学)。 同年、国立新居浜工業高等専門学校助教授、2007年准教授、2013年教授。2015年、名古屋学院大学国際文化学部教授、2016年大学院外国語学研究科教授。2023年国際文化学部長[2]

著書

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単著

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編著

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  • 『戦国大名大友氏と豊後府内』(編著、高志書院) 2008
  • 『大内と大友 中世西日本の二大大名』(編著、勉誠出版) 2013
  • 『描かれたザビエルと戦国日本 西欧画家のアジア認識』(編著、勉誠出版) 2017
  • 『戦国大名の土木事業 中世日本の「インフラ」整備』(編著、戎光祥出版) 2018
  • 『戦国大名大友氏の館と権力』(共編著、吉川弘文館) 2018 ISBN 9784642029513
  • 硫黄の室町・戦国』(編著、思文閣出版) 2021
  • 『交錯する宗教と民族―交流と衝突の比較史―』(編著、勉誠出版)2021

共著

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  • 『江戸時代人づくり風土記 44 大分』(農山漁村文化協会) 1998
  • 『麻田剛立』(末中哲夫監修、大分県教育委員会) 2000
  • 『時と文化 日本史攷究の視座』(日本史攷究会編、総合出版社歴研) 2000
  • 『日本歴史大事典 3』(小学館) 2001
  • 『街道の日本史 52 国東・日田と豊前道』(外園豊基編、吉川弘文館) 2002
  • 『日本史攷究と歴史教育の視座』(日本史攷究会編、早稲田大学メディアミックス) 2004
  • 『図説宇佐・国東・速見の歴史』(飯沼賢司監修、郷土出版社) 2006
  • 『図説大分・由布の歴史』(飯沼賢司監修、郷土出版社) 2007
  • 『舟山普陀与東亜海域文化交流』(郭万平, 張捷編、浙江大学出版社) 2009
  • 『史跡で読む日本の歴史 8 アジアの中の日本』(服部英雄編、吉川弘文館) 2010
  • 『人物往来与東亜交流』(王勇編、光明日報出版社) 2010
  • 『日本中世の西国社会 3 西国の文化と外交』(川岡勉, 古賀信幸編、清文堂出版) 2011
  • 『戦国大名と政略結婚』(新人物文庫) 2012
  • 『南蛮・紅毛・唐人 一六・一七世紀の東アジア海域』(中島楽章編、思文閣出版) 2013
  • 『描かれた倭寇 「倭寇図巻」と「抗倭図巻」』(東京大学史料編纂所編、吉川弘文館) 2014
  • 『東アジア海域に漕ぎだす 6 海がはぐくむ日本文化』(小島毅監修、静永健編、東京大学出版会) 2014
  • 『日明関係史研究入門 アジアのなかの遣明船』(村井章介編、勉誠出版) 2015
  • 『「倭寇図巻」「抗倭図巻」をよむ』(須田牧子編、勉誠出版) 2016
  • 『キリシタン大名 布教・政策・信仰の実相』(五野井隆史監修、宮帯出版社) 2017 ISBN 978-4801600188
  • 『アジアの海を渡る人々―16・17世紀の渡海者―』(上田信・中島楽章編、春風社)2021
  • 『つなぐ世界史』1古代・中世(岡美穂子編、清水書院)2023

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  • 府内臼杵から戦国の世界が見える 都市・貿易・民衆』(編、大分県立先哲史料館) 1999
  • 『麻田剛立資料集』(編、大分県先哲叢書) 1999
  • 『大友府内 よみがえる中世国際都市』(編、大分県立先哲史料館) 2001
  • 『大友水軍 海からみた中世豊後』(編、大分県立先哲史料館) 2003

論文

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脚注

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