鬼ママを殺せ
『鬼ママを殺せ』(Throw Momma from the Train) は、1987年にアメリカ合衆国で公開されたダニー・デヴィート監督、ビリー・クリスタル主演のブラックコメディ映画である。
鬼ママを殺せ | |
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Throw Momma from the Train | |
監督 | ダニー・デヴィート |
脚本 | ステュー・シルバー |
製作 | ラリー・ブレズナー |
出演者 |
ビリー・クリスタル ダニー・デヴィート アン・ラムジー |
音楽 | デヴィッド・ニューマン |
撮影 | バリー・ソネンフェルド |
編集 | マイケル・ジャブロウ |
配給 | オライオン・ピクチャーズ |
公開 |
1987年12月11日 劇場未公開 |
上映時間 | 88分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $14,000,000 |
興行収入 | $57,915,972 (USA) |
概要
編集個性派俳優のダニー・デヴィートが、長編映画監督デビューを果たした記念すべき作品である[1]。アルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンス映画『見知らぬ乗客』と上手くからめてストーリーを練っており、ブラック・コメディとして仕立て上げている。 出演にはデヴィート本人の他に『サタデー・ナイト・ライブ』で知られるビリー・クリスタルと、アドベンチャー映画『グーニーズ』のフラテリ一家の母親役が印象的なアン・ラムジーを据えている[1]。また、カメオで映画監督のロブ・ライナーや人気TVホストのオプラ・ウィンフリーらも出演。撮影は『アダムス・ファミリー』の監督で知られるバリー・ソネンフェルドが担当している。なお、ラムジーは本作の演技が高く評価されて、1988年のアカデミー助演女優賞に見事ノミネートされた。
あらすじ
編集小説家のラリー(ビリー・クリスタル)は、妻であるマーガレット(ケイト・マルグルー)に自身の大傑作の原稿を持ち逃げされてしまう。そのおかげで妻はベストセラー作家となり、悠々自適に豪邸で暮らすという始末。一方のラリーはと言うとそれ以来、何を書こうにもうまく行かず、作家活動も滞っていた。
妻に対する殺したいほどの憎しみを抑え、平静を装ってカルチャー・センターの講師として大人の生徒相手に教鞭を振るう平凡な毎日。そんな彼の元にある日、生徒の一人であるオーウェン(ダニー・デヴィート)が相談を持ちかける。オーウェンには人使いの荒い母親(アン・ラムジー)がおり、苦痛な毎日を送っていた。そんなオーウェンに、小説の参考としてヒッチコック監督の『見知らぬ乗客』を見るよう勧めるラリーだったのだが、それを勘違いしたオーウェンは、ラリーが交換殺人を提案したのだと思い込んでしまう。元凶である母親がいなくなると考えたオーウェンは、早速ラリーの原稿を持ち逃げした妻を殺そうとハワイへ向かう。
スタッフ・キャスト
編集キャスト
編集※括弧内は機内上映版の日本語吹替[2]
- ラリー・ドナー:ビリー・クリスタル(富山敬)
- オーウェン・リフト:ダニー・デヴィート(緒方賢一)
- オーウェンの母親:アン・ラムジー(高橋和枝)
- ベス・ライアン:キム・グライスト(高島雅羅)
- マーガレット・ドナー:ケイト・マルグルー(高橋ひろ子)
- 刑事:ブルース・カービー(藤本譲)
- レスター:ブランフォード・マルサリス(山寺宏一))
- ジョエル:ロブ・ライナー(藤本譲)
- オプラ・ウィンフリー:本人(岡のり子)
- ロバート(有本欽隆)
- ピンスキー:レイ・バーク(石井敏郎)
- ヘイゼルトン:ジュールズ・ディーン(片岡富枝)
- ミリントン:J・アラン・トーマス(稲葉実)
- バッキー:ランドール・ミラー(小室正幸)
- フィル(伊井篤史)
日本語版制作 翻訳:たかしまちせこ、演出:小山悟、制作:東北新社
スタッフ
編集- 監督:ダニー・デヴィート
- 脚本:ステュー・シルバー
- 製作:ラリー・ブレズナー
- 撮影:バリー・ソネンフェルド
- 音楽:デヴィッド・ニューマン
- 編集:マイケル・ジャブロウ
脚注
編集- ^ a b Janet Maslin (1987年12月11日). “Throw Momma”. The New York Times. 2012年11月5日閲覧。
- ^ “鬼ママを殺せ[吹]機内上映版|【スターチャンネル】映画・海外ドラマの放送・配信サービス”. スターチャンネル. 2024年6月25日閲覧。