高橋 敏夫(たかはし としお、1952年4月3日[1] - )は、日本文芸評論家

早稲田大学文学学術院教授を経て、早稲田大学名誉教授。専攻は日本近・現代文学[2]、文芸批評[2]文化庁舞台芸術国際フェスティバル実行委員、文化庁舞台芸術創作奨励賞選考委員、文化庁創造活動重点支援事業審査委員、芸術選奨推薦委員も務める[要出典]

来歴

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香川県小豆郡内海町に生まれる[1]。1976年早稲田大学第一文学部日本文学科卒業[1]。1979年、同大学大学院文学研究科日本文学専攻修士課程修了[1]、1983年同大学院博士課程単位取得退学[1]。1991年関東学院女子短期大学助教授を経て[1]、1994年同助教授[1]、1995年早稲田大学助教授[1]、1999年教授[1]2002年、『藤沢周平―負を生きる物語』で第15回尾崎秀樹記念・大衆文学研究賞受賞[2]。2022年定年退職[1]

学生時代より文芸評論をてがけ、しだいに演劇映画マンガ音楽などにもその対象を広げ、近年は戦争論ホラー小説沖縄文学・時代小説をむすびつけた文化批評・社会批評を展開している。教員としても早稲田祭の学生アンケートで「早稲田で一番面白い授業」に選ばれるなど人気があり[3]、学外からの聴講者も多い[4]

出演番組

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著作

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  • 『多様性の秩序―批評の現在』(1985年、亜紀書房)
  • 『文化としてのエイズ』(1987年、亜紀書房)
  • 『文学のミクロポリテイクス―昭和・ポストモダン・闘争』(1989年、れんが書房新社)
  • 『ゴジラが来る夜に―「思想としての怪獣」の40年』(1993年廣済堂出版)のち集英社文庫 
  • 『嫌悪のレッスン-文学・ロック・身振り・ミステリー』(1994年三一書房
  • 『絶滅以後―閉じられていくステージで』(1997年論創社
  • 『それは危機からはじまった ―『新世紀エヴァンゲリオン』、『アンダーグラウンド』、『失楽園』、そして……』(1998年、論創社)
  • 『ゴジラの謎―怪獣神話と日本人』(1998年、講談社
  • 『理由なき殺人の物語―『大菩薩峠』をめぐって』(2001年、廣済堂ライブラリー)
  • 藤沢周平―負を生きる物語』(2002年、集英社新書)
  • 『周五郎流 激情が人を変える』(2003年日本放送出版協会・生活人新書)
  • 『人生のことは、小説が教えてくれた』(2004年中経出版
  • 『藤沢周平と山本周五郎』(佐高信との対談、2004年、毎日新聞社)のち光文社知恵の森文庫 
  • 『この小説の輝き!―20の名作の名場面で読む「人間」の一生』(2006年、中経出版・中経の文庫)
  • 『藤沢周平という生き方』(2007年PHP新書
  • 『ホラー小説でめぐる「現代文学論」―高橋敏夫教授の早大講義録』(2007年、宝島社新書)
  • 『時代小説に会う! その愉しみ、その怖さ、そのきらめきへ』(2007年、原書房
  • 『藤沢周平と江戸を歩く』(2008年光文社
  • 藤沢周平《人生の愉しみ》(2009年三笠書房・知的生き方文庫)
  • 『藤沢周平の言葉』(2009年角川書店・角川SSC新書)
  • 『「いま」と「ここ」が現出する 高橋敏夫書評集』(2009年勉誠出版
  • 井上ひさし 希望としての笑い』(2010年、角川SSC新書)
  • 『時代小説が来る! 広く、深く、にぎやかに』(2010年、原書房)
  • 『ホラー王国日本 壊れゆく社会と人へのスプラッタ・イマジネーション』(『ホラー小説でめぐる「現代文学論」』の韓国語版、2012年、韓国図書出版b)
  • 『時代小説がゆく!「なかま」の再発見』(2013年、原書房、ISBN9784562049721)
  • 『高橋敏夫批評選集 戦争・ホラー・闘争』(韓国語540頁 訳者郭炯徳、2014年10月6日、韓国グルヌルリム社、ISBN9788963272726)近年の批評を中心に編まれた。推薦文又吉栄喜、ヤンソギル。 
  • 『松本清張 「隠蔽と暴露」の作家』(2018年、集英社・集英社新書、ISBN9784087210163)
  • 『抗う 時代小説と今ここにある「戦争」』(2019年、駒草出版、ISBN9784909646187)

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j 「高橋敏夫先生略年譜・著作等目録」『国文学研究』第196巻、早稲田大学国文学会、2022年6月、153頁。 
  2. ^ a b c 小説を読めば、私たちが 求める“つながり”が分かる?”. 早稲田ウィークリー. 2022年7月11日閲覧。
  3. ^ 2004年の早稲田祭企画「ワセダで一番面白い授業」において、早稲田大学で一番面白い授業に選ばれた。http://www.wasedasai.net/2004/jyugyou/professor/bun.html[リンク切れ]  「CLOSE- UP 『いまとここ』を軸に批評の言葉が見据える過去・現在・未来」CAMPUS NOW OCT. 2007 http://www.waseda.jp/jp/journal/2007/0710_07.pdf[リンク切れ]
  4. ^ 「早稲田塾が選んだ大人気の大学教授を紹介!『一生モノ』の恩師と出会おう」においても早稲田大学文学部の人気教授として紹介され、その講義に大学内外から受講希望者が殺到する様が報じられている。https://web.archive.org/web/20080327101946/http://www.wasedajuku.com/wasemaga/good-professor/2005/09/post_137.html[リンク切れ] 実際、高橋敏夫教授の講義を受講するための抽選会は、早稲田大学文学部の科目登録期間ごとに行われるおなじみの光景である[要出典]

外部リンク

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