青銅縦目仮面
概要
編集青銅縦目仮面は三星堆遺跡から出土した巨大な仮面である。幅137cm、高さ64.5cm。目から直径16.5cm、長さ13.5cmの長さの円柱状の瞳が飛び出しており、これが縦目の由来となっている。「青銅人頭像」と比べると、凸線が一本多く両端が上方まで伸びており怪しげな笑みの点で違いが見られる。一対の耳は上端が大きく広がっている。眉間の中央に穴が開いており、「青銅戴冠縦目仮面」のような巻雲状の額飾り(冠)が取り付けられているのが本来の形だと推測されるがいまは失われている。また、こめかみと下顎にも同様の穴が空いており、ここにも何かを取り付けていたと考えられている。目と耳は別に作られた後、面部の鋳型に埋め込んで合鋳(分鋳法)している。目が突出しているという異様な特徴から、“目が縦”だったと言われる古代蜀の王蚕叢だとする説が中国で有力である[1]。
現代の解釈
編集一部の学者は古代の三星堆の祖先がヨウ素を不足しており、その結果として甲状腺機能亢進症が原因で眼球が突出したと考えている。[3]
ギャラリー
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目が飛び出していない青銅の仮面
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青銅縦目仮面
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青銅戴冠縦目仮面
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他のサイズの仮面
出典
編集- ^ 「カタログ Cat 18」『三星堆 中国5000年の謎・驚異の仮面王国』朝日新聞編集、朝日新聞 テレビ朝日、1998年、70頁。
- ^ “专家揭秘三星堆“纵目”人像:蜀人祖先缺碘甲亢”. 網易新聞.com (網易新聞). (2008年3月7日) 2012年1月23日閲覧。
- ^ “专家揭秘三星堆“纵目”人像:蜀人祖先缺碘甲亢”. 2008年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月3日閲覧。