越乃雪

新潟県長岡市の大和屋が製造する落雁

越乃雪(こしのゆき、越の雪)は、新潟県長岡市の大和屋が製造する落雁である。山川長生殿とともに日本三大銘菓の一つとされる[1]

越乃雪
明治期の越乃雪本舗大和屋(『北越商工便覧』川崎源太郎著、明治22(1889)年8月刊より)

越後産のもち米から作ったみじん粉和三盆を合わせ、型に押し固めて四角く整形して作られる。和三盆は少し褐色がかった色を持つが、粉砕した粉砂糖をまぶすことで、見る角度によって雪原のようなきらめきが見える[1]

大正期の大和屋(『絵画北越商工便覧』坪井政太郎編、大正8(1919)年刊より)

発祥は1778年安永7年)、大和屋庄左衛門が病中の長岡藩藩主牧野忠精を見舞う際、白雪糕(はくせつこう)を真似て、もち米と和三盆の白玉粉で作った落雁に遡るとされる[2]。忠精はこの菓子を喜び、平癒ののち越路の山々に降る雪になぞらえて「越乃雪」の銘を与えたという[1]

原料の和三盆糖は創業以来、徳島県の岡田製糖所のものを使っており、当初は北前船と川船で運ばれた[3]

出典

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  1. ^ a b c 山本候充 編『日本銘菓事典』東京堂出版、2004年8月1日、94頁。ISBN 978-4490106459 
  2. ^ 越乃雪の歴史”. 越乃雪本舗大和屋. 2018年4月15日閲覧。
  3. ^ “お殿様のお菓子”. ふうど (株式会社タカヨシ) 36. (2017). https://www.takayoshi.co.jp/dcms_media/other/fudo36.pdf. 

外部リンク

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