西片
東京都文京区の町名
西片(にしかた)は、東京都文京区の町名[5]。現行行政地名は西片一丁目および西片二丁目。郵便番号は113-0024[3]。
西片 | |
---|---|
新坂 | |
北緯35度42分56.67秒 東経139度45分22.51秒 / 北緯35.7157417度 東経139.7562528度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 東京都 |
特別区 | 文京区 |
地域 | 本郷地域 |
面積 | |
• 合計 | 0.279 km2 |
人口 | |
• 合計 | 5,631人 |
• 密度 | 20,000人/km2 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
113-0024[3] |
市外局番 | 03[4] |
ナンバープレート | 練馬 |
地理
編集東京大学が近隣にあり、多数の学者や文化人が住んだため、学者町として知られた[6][7]。関東大震災や東京大空襲の被害を免れたが、昭和の面影は失われつつある[8]。
地価
編集住宅地の地価は、2017年(平成29年)1月1日の公示地価によれば、西片1-11-5の地点で95万8000円/m2となっている。
歴史
編集→詳細は「駒込 (東京都)」を参照
江戸時代中期~後期、備後福山藩・阿部家の中屋敷があった地域が、明治期に「駒込西片町」になった[8][7]。
1872年(明治5年)に尾根道の中山道(本郷通り)を挟んで両側が町になり、その際、街道の東側を東片町、西側を西片町と名づけた。谷下は庶民の居住地であった。備後福山藩主・阿部家の中屋敷を、明治から昭和初期にかけて、阿部家自らが高級住宅地として開発した。結果、一面が「西片町10番地」となり、その枝番も錯綜してしまったため、正式な住所ではないものの、いろは順による一種の住居表示が行われていた[9]。
世帯数と人口
編集2023年(令和5年)1月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
西片一丁目 | 1,303世帯 | 2,545人 |
西片二丁目 | 1,561世帯 | 3,086人 |
計 | 2,864世帯 | 5,631人 |
小・中学校の学区
編集区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[10][11]。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
西片一丁目 | 19番 | 文京区立柳町小学校 | 文京区立第三中学校 |
その他 | 文京区立誠之小学校 | 文京区立第六中学校 | |
西片二丁目 | 全域 |
施設
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著名な住民
編集- 市原豊太 - 仏文学者
- 上田敏 - 英文学者、詩人
- 宇野浩二 - 作家
- 木下杢太郎 - 詩人、医師
- 木村徳三 - 編集者
- 今日出海 - 作家、文芸評論家
- 今東光 - 作家、僧侶
- 笹川臨風 - 歴史家、評論家、俳人
- 佐佐木信綱 - 歌人、国学者
- 佐藤達次郎 - 医学者
- 高木卓 - 小説家、ドイツ文学者、音楽評論家
- 瀧廉太郎 - 作曲家
- 田口卯吉 - 経済学者
- 武田五一 - 建築家
- 立花隆 - ジャーナリスト
- 坪井正五郎 - 人類学者
- 長岡半太郎 - 物理学者
- 長田秀雄 - 詩人、作家、劇作家
- 半井桃水 - ジャーナリスト。樋口一葉の師
- 夏目漱石 - 英文学者、作家
- 樋口一葉 - 作家。1894年(明治27年)5月に転居し、「たけくらべ」をはじめとする代表作を執筆し、亡くなるまで居住した(旧:丸山福山町4番地)。同地には後に森田草平も居住した。
- 藤田晴子 - ピアニスト
- 古屋恒次郎 - 薬学者
- 二葉亭四迷 - 露文学者、作家
- 牧野富太郎 - 植物学者
- 森田草平 - 作家
- 望月衛 - 心理学者
- 魯迅 - 小説家、翻訳家、思想家
- 和辻哲郎 - 倫理学者
脚注
編集- ^ “文京の統計 - 第55回文京の統計(令和4年)”. 文京区 (2023年3月1日). 2023年11月7日閲覧。
- ^ a b “文京区人口統計資料 - 町丁別世帯・人口(住民基本台帳)(毎月1日現在)”. 文京区 (2019年8月1日). 2019年9月1日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月30日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2018年1月5日閲覧。
- ^ 『角川日本地名大辞典 13 東京都』、角川書店、1991年再版、p.991
- ^ 今尾恵介「住所と地名の大研究」(新潮選書)、2004年、ISBN 4-10-603535-9、p.54。
- ^ a b 「東京の「福山」 文京区西片、築城400年で深まる縁」『朝日新聞デジタル』2022年9月20日。2022年12月16日閲覧。
- ^ a b “地縁法人 西片町会”. 文京区. 2022年12月16日閲覧。
- ^ 三四郎の広田先生が「西片町十番地への3号」に住んでいるという設定だった(今尾恵介「住所と地名の大研究」(新潮選書)、2004年、ISBN 4-10-603535-9、pp.54-55)。
- ^ “小学校 通学区域”. 文京区 (2014年11月5日). 2019年9月1日閲覧。
- ^ “中学校 通学区域”. 文京区 (2013年11月18日). 2019年9月1日閲覧。