西池袋
西池袋(にしいけぶくろ)は、東京都豊島区の町名。現行行政地名は西池袋一丁目から西池袋五丁目。郵便番号は171-0021[2]。
西池袋 | |
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東武百貨店池袋本店(サンシャイン60展望台からの全景) | |
北緯35度43分47.88秒 東経139度42分30.52秒 / 北緯35.7299667度 東経139.7084778度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 東京都 |
特別区 | 豊島区 |
地域 |
西巣鴨地域 高田地域 長崎地域 |
人口 | |
• 合計 | 16,702人 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
171-0021[2] |
市外局番 | 03[3] |
ナンバープレート | 練馬 |
地理
編集池袋駅西口から要町通り西南側、山手通り東南側で西武池袋線線路北側に囲まれた地域であり、北側に池袋・上池袋、東側に東池袋・南池袋、南側に目白・南長崎、西側に長崎・千早・要町にそれぞれ接している。池袋駅東口に劣らず大衆的な商業施設、飲食・歓楽店街、東京芸術劇場・立教大学をはじめとした教育文化施設、池袋警察署・池袋消防署・豊島税務署等の官公署が集合している。
西池袋から池袋駅の東西を結ぶ道路として、駅南側に南池袋に抜ける自動車通行可能な通称びっくりガードが、駅北側に東池袋に抜ける歩行者専用通路である雑司が谷隧道(通称:WE ROAD、ウイ・ロード)がある(雑司が谷隧道は自転車を降車して手で押していけば通行可能)。
地価
編集住宅地の地価は、2017年(平成29年)1月1日の公示地価によれば、西池袋3-7-5の地点で53万9000円/m2となっている[4]。
歴史
編集かつては北豊島郡長崎村の一部であり、1871年に浦和県(現埼玉県)から東京府に編入されている。1926年の町制施行を経て、1932年に長崎町は東京市に編入され、豊島区の一部となった。
元々、中小規模の商店や飲食店の多い商店街が広がっていたが、戦後、旧豊島師範学校跡に西口マーケットと呼ばれた闇市が形成され長らく残ったため、東口に比べて開発が遅れた。
1960年代に闇市の撤去および区画整理が行われたものの、開発はなかなか進まなかった。
1980年代に入り、区画整理後の区画に残った旧鉄道教習所跡にホテルメトロポリタンが建設されたのを皮切りに、旧豊島師範学校跡に東京芸術劇場が、芝浦工大高校跡にメトロポリタンプラザが建設されるなど、ようやく町並みが変わり始めた。
西池袋から椎名町駅にかけての一帯は池袋モンパルナスとして昭和初期の戦間期に若い芸術家がアトリエを多く構えていた。戦時中においてはそうした芸術が不適切なものとみなされ、多くの芸術家が太平洋戦争で戦死したこともあって芸術運動は一旦終結した。戦後、再評価がなされるとともに、新たに前衛的な作品が産み出された。
池袋駅の付近にはこうしたモダニズムの残景はすでにみられないが、郊外の山手通りに向かって平屋のアトリエ跡が残っている。またモダニズム建築は西池袋 - 目白 - 新宿区中落合 - 中井各町一帯にあった目白文化村にも現れている。
池袋駅北口の歓楽街が取り上げられることが多いものの、現在においても立教学院や自由学園の独自理念に沿った教育が中心部の雑踏から離れたところで受け継がれている。
2012年、東京都は西池袋一丁目を都迷惑防止条例に基づき、客引きやスカウトのみならず、それらを行うために待機する行為なども禁止する区域に指定した[5]。 さらに2019年には西池袋一丁目と三丁目を同区域を暴力団排除条例に基づき、暴力団排除特別強化地域に指定[6]。地域内では暴力団と飲食店等との間で、みかじめ料のやりとりや便宜供与などが禁止され、違反者は支払った側であっても懲役1年以下または罰金50万円以下の罰則が科されることとなった[7]。
2024年、警視庁が取りまとめた『令和5年区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数』では、西池袋一丁目で2023年に発生した犯罪認知件数は370件とされており、東京23区の中で5番目に多い町となっている[8]。
世帯数と人口
編集2017年(平成29年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
西池袋一丁目 | 236世帯 | 303人 |
西池袋二丁目 | 2,633世帯 | 4,114人 |
西池袋三丁目 | 2,354世帯 | 3,627人 |
西池袋四丁目 | 3,247世帯 | 4,936人 |
西池袋五丁目 | 2,423世帯 | 3,722人 |
計 | 10,893世帯 | 16,702人 |
小・中学校の学区
編集区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる。なお、豊島区の小・中学校では学校選択制度を導入しており、以下の指定校に隣接している通学区域の学校も選択することが可能[9]。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
西池袋一丁目 | 21~25番 29〜44番 |
豊島区立池袋小学校 | 豊島区立西池袋中学校 |
その他 | 豊島区立池袋第三小学校 | ||
西池袋二丁目 | 全域 | ||
西池袋三丁目 | 全域 | ||
西池袋四丁目 | 全域 | ||
西池袋五丁目 | 全域 |
交通
編集鉄道
編集- 要町駅(東京地下鉄)- 敷地東側の一部が西池袋に当たる。
- 有楽町線
- 副都心線
バス
編集路線バス
編集- 池袋駅西口停留所、国際興業総合案内所停留所、池袋二丁目停留所、要町駅停留所(国際興業バス)
- 池袋車庫停留所(国際興業バス)
- 池11系統 - 池袋駅西口行、中野駅北口行(国際興業バス、関東バス)
- 池80系統 - 池袋駅西口行
- 池82系統 - 熊野町循環経由池袋駅西口行
- 池83系統 - 要町循環池袋駅西口行
- 池84系統 - 中丸町循環池袋駅西口行
- 池85系統 - 日大病院行
- 椎名町駅北口停留所(国際興業バス、関東バス)
- 池11系統 - 池袋駅西口行、中野駅北口行
- 池袋駅西口(中央)停留所、東京芸術劇場停留所、ホテルメトロポリタン停留所(WILLER EXPRESS)
深夜急行バス
編集長距離・高速バス
編集- 池袋駅西口停留所(国際興業バス)
道路
編集- 東京都道441号池袋谷原線(要町通り)
- 東京都道317号環状六号線(山手通り)
- 首都高速道路中央環状新宿線(西池袋出入口)
- 劇場通り
- びっくりガード
施設
編集西池袋一丁目
編集- 池袋駅(西口・北口)
- 東武百貨店池袋店(本店)
- メトロポリタンプラザ
- メトロポリタンプラザ内郵便局
- ホテルメトロポリタン
- 東武ホープセンター(地下街)
- 東武トップツアーズ(池袋駅支店、池袋アップルロード支店)
- 東武カードビジネス
- エソラ池袋
- ビックカメラ池袋西口店(旧:丸井池袋スポーツ館)[注釈 1]
- ロサ会館
- 池袋演芸場
- 東京都豊島都税総合事務所
- 池袋警察署
- 池袋西口公園
- 豊島区立元池袋史跡公園 - 池袋西口公園の南にありかつての丸池の跡。「池袋」の由来。
- 東京芸術劇場
- 銀行
- 東京都水道局豊島営業所
- 知音本店(中華物販店)
- 知音書店(中国語関連の書籍、音楽CD、DVDなど含む)
- 知音食品(都内最大規模の中華食材スーパー)
- 雑司が谷隧道(通称:WE ROAD、ウイ・ロード) - 東西池袋を繋ぐ連絡通路
西池袋二丁目
編集- 東京消防庁池袋消防署
- 豊島区立郷土資料館
- 豊島区立西池袋第一保育園
- 婦人之友社 - 羽仁もと子のジャーナリズムで知られる
- 自由学園明日館
西池袋三丁目
編集- エチカ池袋
- 豊島区立池袋第三小学校
- 西池袋第二区民集会室
- 西池袋郵便局
- 池袋警察署西池袋交番
- ウエストパークタワー池袋
- 大光銀行池袋支店
- 豊島税務署
- 立教大学
- 立教小学校
- 舞台芸術学院
- 日本僑報社1996年創業、日中関係の書籍を多く出版する総合出版社。http://jp.duan.jp
- 漢語角
西池袋四丁目
編集- 豊島区立西池袋中学校
- すいどーばた美術学院
- 豊島区立西池袋第二保育園
- 西池袋出入口(首都高速道路中央環状新宿線)
西池袋五丁目
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 元々ビックカメラは池袋北口店(西池袋)が東京の第一号店として進出して来たが現在は本店は東池袋へ、池袋北口店は池袋西口店へ移転している。
出典
編集- ^ a b “町丁別の世帯と人口”. 豊島区 (2017年12月1日). 2018年1月4日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2018年1月4日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2018年1月4日閲覧。
- ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
- ^ “客引き等の相手方となるべき者を待つ行為を規制する区域の指定について”. 警視庁ホームページ (2016年3月11日). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “暴力団排除特別強化地域”. 警視庁 (2019年). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “東京都暴力団排除条例”. 東京都ホームページ (2019年). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “東京23区「治安が悪い街」ランキング〈ワースト100〉をすべてみる”. 資産形成ゴールドライン (2024年5月22日). 2024年8月20日閲覧。
- ^ “通学区域(指定校)および隣接校選択制”. 豊島区 (2017年12月11日). 2018年1月4日閲覧。