蝶口蓋動脈
蝶口蓋動脈(ちょうこうがいどうみゃく)は、頭頸部の動脈で、顎動脈の枝である。
動脈: 蝶口蓋動脈 | |
---|---|
英語 | Sphenopalatine artery |
ラテン語 | arteria sphenopalatina |
グレイの解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
栄養 | 硬口蓋, 軟口蓋 |
起始 | |
分岐 |
経路
編集蝶口蓋動脈は翼口蓋窩にて顎動脈より起こり、蝶口蓋孔を通り上鼻道後方から鼻腔に入り、ここで最上咽頭動脈、外側後鼻動脈(外側後鼻枝)が発する。蝶形骨下面を超え、鼻中隔で終わり、中隔後鼻枝となる。
臨床
編集この動脈は深刻な鼻出血の際に鼻内視鏡を用いて結紮がなされたり、また、結紮が困難な場合には塞栓術が行われることがある[1][2]。
脚注
編集- ^ 有方雅彦、瀬野悟史、鈴木幹男、櫻井弘徳、戸嶋一郎、清水猛史「難治性鼻出血症例の検討 鼻内視鏡下血管クリッピングを中心に」(PDF)『日本耳鼻咽喉科学会会報』第109巻第8号、日本耳鼻咽喉科学会、2006年8月、649-654頁、doi:10.3950/jibiinkoka.109.649、ISSN 0030-6622、NAID 10018332857、JOI:JST.Journalarchive/jibiinkoka1947/109.649、2011年10月30日閲覧。
- ^ 菊地茂「耳鼻咽喉科•頭頸部外科の救急医療 鼻出血」(PDF)『日本耳鼻咽喉科学会会報』第109巻第6号、日本耳鼻咽喉科学会、2006年6月、548-551頁、doi:10.3950/jibiinkoka.109.548、ISSN 0030-6622、NAID 10018333043、JOI:JST.Journalarchive/jibiinkoka1947/109.548、2011年10月30日閲覧。