蘭乃はな
蘭乃 はな(らんの はな、1987年[1]5月20日[2] - )は、日本の女優。元宝塚歌劇団花組トップ娘役[3]。
らんの はな 蘭乃 はな | |
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生年月日 | 1987年5月20日(37歳) |
出身地 | 日本 東京都杉並区 |
身長 | 165cm |
職業 | 女優 |
ジャンル | 舞台・映画 |
活動期間 | 2006年 - |
活動内容 |
2006年:宝塚歌劇団入団、月組配属 2010年:花組へ異動、花組トップ娘役就任 2014年:宝塚歌劇団退団 2015年:芸能活動再開 |
著名な家族 | すみれ乃麗(妹) |
公式サイト | 蘭乃はなオフィシャルウェブサイト |
主な作品 | |
宝塚歌劇 『ファントム』 『オーシャンズ11』 『ベルサイユのばら』 『エリザベート』 舞台 『エリザベート』 『舞妓はレディ』 『ドリアン・グレイの肖像』 映画 『TOKYO RED 鉛丹』 | |
備考 | |
宝塚歌劇団卒業生 |
来歴
編集2004年、宝塚音楽学校入学。
2006年、宝塚歌劇団に92期生として入団[4]。入団時の成績は4番[4]。宙組公演「NEVER SAY GOODBYE」で初舞台[4]。その後、月組に配属[4]。
2007年の阪急阪神初詣ポスターモデルに起用される[5][6]。
2010年の「HAMLET!!」(バウホール・日本青年館公演)で、バウホール・東上公演初ヒロイン[8]。同公演千秋楽翌日となる2月26日付で花組へ組替えし、5月31日付で花組トップ娘役に就任[9]。真飛聖の2人目の相手役として、「麗しのサブリナ/EXCITER!!」でトップコンビ大劇場お披露目[10]。
2011年に真飛が退団後は、蘭寿とむ・明日海りおの相手役を務め、2014年11月16日、3人目の相手役・明日海の大劇場お披露目となる「エリザベート」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団[11]。
2015年の「エリザベート」(帝国劇場)で、退団後初の舞台出演[12]。自身が退団作で演じたタイトルロールとなるエリザベート役を再び演じることとなった[12]。
人物
編集3歳上の兄がいる[13]。
母の勧めで、幼稚園年長の頃から妹とバレエを習い始めるが、恥ずかしがり屋で人前で何かをするのが苦手だったので、嫌々レッスンに通っていた[13]。しかし、小学校高学年の時のバレエの発表会本番で、突然バレエの楽しさに目覚めた[13]。
中学時代は、バレエに役立つかもしれないという動機から、演劇部に所属[13]。中学2年の時に出場した東京都の演劇の大会で入賞したことがある[13]。
中学時代、バレエ教室の友人の家で、月組公演「愛のソナタ」のビデオを観て、宝塚と出会う[13][14]。どうしても生で観たいと母にねだり、母と妹と共に宝塚大劇場で観劇する[13][14]。
東京宝塚劇場で観劇していた際に、客席で隣に座っていた人に、「あなた宝塚を受けるんでしょ?」と声をかけられたことがきっかけで、「自分も受験できるんだ」と、音楽学校受験を意識し始める[13][14]。
宝塚歌劇団時代の主な舞台
編集初舞台
編集- 2006年3 - 5月、宙組『NEVER SAY GOODBYE』(宝塚大劇場のみ)
月組時代
編集- 2006年7 - 8月、『暁(あかつき)のローマ』『レ・ビジュー・ブリアン』(東京宝塚劇場のみ)
- 2007年1 - 4月、『パリの空よりも高く』 - 新人公演:カロン(本役:夢咲ねね)『ファンシー・ダンス』
- 2007年5 - 6月、『大坂侍』(バウホール・日本青年館)
- 2007年8 - 11月、『MAHOROBA』『マジシャンの憂鬱』 - 新人公演:エヴァ(本役:夢咲ねね)
- 2007年12 - 2008年1月、『HOLLYWOOD LOVER』(バウホール・日本青年館) - 過去のローズ
- 2008年3 - 7月、『ME AND MY GIRL』 - 新人公演:ジャクリーン・カーストン(ジャッキー)(本役:城咲あい/明日海りお)
- 2008年8月、『ME AND MY GIRL』(博多座) - メイ・マイルズ
- 2008年11 - 2009年2月、『夢の浮橋』 - 紅梅の中の君、新人公演:浮舟(本役:羽桜しずく)『Apasionado!!』 新人公演初ヒロイン[7]
- 2009年3月、『二人の貴公子』(バウホール) - 牢番の娘
- 2009年5 - 8月、『エリザベート』 - マデレーネ(黒天使)、新人公演:ヘレネ(本役:萌花ゆりあ)
- 2009年10 - 12月、『ラスト プレイ』 - ポーリーン、新人公演:エスメラルダ(本役:城咲あい)『Heat on Beat!(ヒート オン ビート)』
- 2010年2月、『HAMLET!!』(バウホール・日本青年館) - オフィーリア バウ・東上初ヒロイン[8]
花組時代
編集花組トップ娘役時代
編集- 2010年7 - 10月、『麗しのサブリナ』 - サブリナ・フェアチャイルド『EXCITER!!』 大劇場トップお披露目公演[10]
- 2010年11 - 12月、『メランコリック・ジゴロ』 - フェリシア『ラブ・シンフォニー』(全国ツアー)
- 2011年2 - 4月、『愛のプレリュード』 - キャシー・ローレン『Le Paradis!!(ル パラディ)』
- 2011年6 - 9月、『ファントム』 - クリスティーヌ・ダーエ[16]
- 2011年10 - 11月、『小さな花がひらいた』 - おりつ『ル・ポァゾン 愛の媚薬II』(全国ツアー)
- 2012年1 - 3月、『復活-恋が終わり、愛が残った-』 - エカテリーナ・マースロワ(カチューシャ)『カノン』
- 2012年4 - 5月、『長い春の果てに』 - エヴァ『カノン』(全国ツアー)
- 2012年7 - 10月、『サン=テグジュペリ』 - コンスエロ・スンシン/バラの花/星の王子さま『CONGA!!』
- 2012年11 - 12月、蘭寿とむコンサート『Streak of Light-一筋の光…-』(日本青年館・ドラマシティ)
- 2013年2 - 5月、『オーシャンズ11』 - テス・オーシャン
- 2013年6 - 7月、『戦国BASARA』(東急シアターオーブ) - いのり
- 2013年8 - 11月、『愛と革命の詩(うた)-アンドレア・シェニエ-』 - マッダレーナ・ド・コワニー『Mr. Swing!』
- 2014年2 - 5月、『ラスト・タイクーン -ハリウッドの帝王、不滅の愛-』 - キャサリン・ムーア/ミナ・デービス『TAKARAZUKA ∞ 夢眩』
- 2014年3月、月組『TAKARAZUKA 花詩集100!!』(宝塚大劇場) Wエトワール[注釈 1]
- 2014年6月、『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』(中日劇場) - マリー・アントワネット[17]
- 2014年8 - 11月、『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』 - エリザベート 退団公演[11]
出演イベント
編集宝塚歌劇団退団後の主な活動
編集舞台
編集- 2015年6 - 8月、『エリザベート』(帝国劇場) - エリザベート[注釈 2]
- 2016年4月、『RHYTHM RHYTHM RHYTHM』(天王洲 銀河劇場)[20]
- 2016年6 - 10月、『エリザベート』(帝国劇場・博多座・梅田芸術劇場・中日劇場) - エリザベート[注釈 2]
- 2016年11 - 2017年1月、『クロスハート』(EX THEATER ROPPONGI・Zeppブルーシアター六本木・森ノ宮ピロティホール) - アルセーヌ/朝倉芹菜[21]
- 2017年5 - 6月、『CLUB SEVEN-ZERO-』(シアター1010・シアタークリエ・ドラマシティ・刈谷市総合文化センター)[22]
- 2017年12月、『Pukul(プクル)-時を刻む鼓動-』(日本青年館・ドラマシティ)[23]
- 2018年3月、『舞妓はレディ』(博多座) - 百春[24]
- 2018年9 - 10月、『ドリアン・グレイの肖像』(博品館劇場・ドラマシティ) - シビル[25]
- 2019年11月、『タクシードライバー』(キンケロ・シアター) - 茜[注釈 3][26]
- 2020年8月、ミュージカル・ギルドq.『The Heartbreak Hotel〜ありふれた恋のカタチ〜』(あうるすぽっと) - 藤川いつか[27]
- 2020年12月、『キミのために散る』(名古屋市芸術創造センター)
- 2021年4月、『エリザベート TAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート』(梅田芸術劇場・東急シアターオーブ) - エリザベート[28]
- 2021年5月、『踊る!埼玉』(戸田市文化会館) - 北うらら[29]
- 2021年11月、『甘くない話〜ノン・ドサージュ〜』(日経ホール) - 土田優希[30]
- 2021年11月、『Greatest Moment』(東京国際フォーラム)[31]
- 2021年12月、『獅子の如〜戦国湯舟評定〜“厳冬の陣”』(六行会ホール) - お濃の方[32]
- 2022年8 - 9月、『8人の女たち』(サンシャイン劇場・ドラマシティ)[33]
- 2023年2 - 3月、『道化師』(東京芸術劇場・愛知県芸術劇場) - ネッダ(寧々)[34]
- 2024年4 - 5月、『WHERE'S CHARLEY? チャーリーはどこだ!』(日本青年館・森ノ宮ピロティホール) - エイミー・スペッティギュー[35]
- 2024年7月、『BOLERO-最終章-』(よみうりホール・SkyシアターMBS)[36]
映画
編集- 2023年、『TOKYO RED 鉛丹』 - 雪菜[3]
広告・CM出演
編集- 2007年、『阪急阪神』初詣ポスターモデル[5][6]
- 2020年、タケダ『アリナミンEXプラス』
受賞歴
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b Profile 蘭乃はなオフィシャルウェブサイト。
- ^ a b c d 『宝塚おとめ 2014年度版』 阪急コミュニケーションズ、2014年、26頁。ISBN 978-4-484-14522-8。
- ^ a b 元宝塚花組娘役トップ・蘭乃はな、生でダンスシーンのパフォーマンスも 主演映画『TOKYO RED 鉛丹』製作発表会見 メディアスパイス。
- ^ a b c d 100年史(人物) 2014, p. 118.
- ^ a b 100年史(人物) 2014, p. 77.
- ^ a b “50年のあゆみ - 年の初めを飾るTOKK年始号 表紙特集”. 阪急阪神マーケティングソリューションズ. 2022年3月25日閲覧。
- ^ a b 100年史(舞台) 2014, p. 317.
- ^ a b 100年史(舞台) 2014, p. 242.
- ^ 『2010年宝塚 Stage Album』 阪急コミュニケーションズ、2011年、81頁。ISBN 978-4-484-11502-3。
- ^ a b 100年史(舞台) 2014, p. 198.
- ^ a b 不明 (2014年3月20日). “蘭乃はな 退団会見一問一答”. デイリースポーツ 2019年9月29日閲覧。
- ^ a b 石橋法子 (2016年5月11日). “3年連続でエリザベートを演じる蘭乃はなが、2016年版『エリザベート』への意気込みを語る!”. メディアスパイス 2019年9月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 『波瀾爆笑!?我が人生 蘭乃はな/宝塚GRAPH 2010年7月号』 阪急コミュニケーションズ、2010年、98-100頁。
- ^ a b c “宝塚歌劇団プロジェクト 花組 蘭乃はなさんインタビュー前編”. ゴーゴーご組. 2014年3月25日閲覧。
- ^ 100年史(人物) 2014, p. 29.
- ^ 100年史(舞台) 2014, p. 200.
- ^ 不明 (2014年6月12日). “新トップ明日海りお、お披露目公演「いい意味でみんなに甘えて…」”. スポニチアネックス 2019年9月29日閲覧。
- ^ 第51回「宝塚舞踊会」('11年・宝塚) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ 蘭寿とむディナーショー「T-ROAD」('13年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ “「RHYTHM RHYTHM RHYTHM」水夏希&東山義久が見どころ語る動画公開”. ステージナタリー. (2016年3月30日) 2016年4月1日閲覧。
- ^ “中山優馬×屋良朝幸のミュージカル「クロスハート」、全キャストの配役発表”. ステージナタリー. (2016年9月2日) 2016年9月5日閲覧。
- ^ “「CLUB SEVEN -ZERO-」全キャスト発表、原田優一×蘭乃はな×香寿たつき出演”. ステージナタリー. (2016年12月13日) 2016年12月14日閲覧。
- ^ 謝珠栄が宇宙を描く「Pukul」開幕、湖月わたる、水夏希が太陽と地球に ステージナタリー。
- ^ ミュージカル「舞妓はレディ」開幕、唯月ふうか「春にぴったりの作品」 ステージナタリー。
- ^ 荻田浩一演出「ドリアン・グレイの肖像」良知真次が“この上ない美青年”に ステージナタリー。
- ^ モロ師岡主演「タクシードライバー」に蘭乃はな、「新たな挑戦が始まる」 ステージナタリー。
- ^ 恋活企画が救世主?ミュージカル・ギルドq.最新作に別所ユージ・蘭乃はな・木村花代ら ステージナタリー。
- ^ 宝塚版「エリザベート」25周年記念コンサートの出演者発表、歴代出演メンバーがずらり ステージナタリー。
- ^ ミュージカル座5月公演『踊る!埼玉』 ミュージカル座。
- ^ 黒木瞳 初演出!舞台「甘くない話〜ノン・ドサージュ〜」辛くはないけど、甘くない、ちょっと切なく、心温まるミステリー。 シアターテイメントNEWS。
- ^ 時代を彩ったスターたちが集結、宝塚歌劇花組・月組の100周年に「Greatest Moment」 ステージナタリー。
- ^ 戦国シミュレーション「獅子の如く」舞台版、女子高生が正室たちの機密会議にタイムスリップ ステージナタリー。
- ^ 宝塚OGキャストによる「8人の女たち」上演決定 ステージナタリー。
- ^ “歌手とダンサーが2人で1役、上田久美子演出オペラ「道化師」「田舎騎士道」”. ステージナタリー. ナターシャ (2022年9月6日). 2022年9月16日閲覧。
- ^ お堅い時代でも恋がしたい!林翔太主演で1948年初演ミュージカル「チャーリーはどこだ!」 ステージナタリー。
- ^ “東山義久・三浦宏規・蘭乃はなが織りなす愛憎劇…“シリーズ最高傑作”の「BOLERO-最終章-」開幕”. ステージナタリー. ナターシャ. 2024年10月16日閲覧。
- ^ a b c 100年史(人物) 2014, p. 53.
- ^ 100年史(人物) 2014, p. 57.
参考文献
編集- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0。
外部リンク
編集- 蘭乃はなオフィシャルウェブサイト
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