藤木 TDC(ふじき ティーディーシー、本名:藤木 直〈ふじき ただし〉、1962年 - )は、日本フリーライター。初期は「藤木ただし」「藤木タダシ」名義も使用。

来歴

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秋田県出身。1981年4月に上京[1]1985年レンタルビデオ店の店員をしながら、アダルトビデオブームによる創刊ラッシュのアダルトビデオ専門誌で雑誌ライターとしてデビュー。エロメディアの評論家となり[2]、『噂の眞相』誌では12年間にわたって「アダルトビデオ構造主義」「新性紀猥物史観」を連載した。その後はジャンルの幅を広げて、一般記事も手がけるフリーライターとなる[3]。AVや風俗、昭和芸能史や日本映画、東京の繁華街に関する執筆を行っている。

著書

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単著

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  • 『醜聞聖書 The bible of scandal』(洋泉社、1998年)
  • 『アダルトメディア・ランダムノート』(ミリオン出版、2004年)
  • 『アダルトビデオ革命史』(幻冬舎新書、2009年)
  • 『場末の酒場、ひとり飲み』(ちくま新書、2010年)
  • 『アダルトビデオ最尖端〜身体と性欲の革命史〜』(コアマガジン、2011年) のち『ニッポンAV最尖端 欲望が生むクールジャパン』として文春文庫
  • 陰謀馬券の正体』(宝島SUGOI文庫、2011年)
  • 『昭和酒場を歩く―東京盛り場今昔探訪』(自由国民社、2012年)
  • 『昭和遺産探訪』(宝島社、2012年)
  • 『東京戦後地図 ヤミ市跡を歩く』(実業之日本社、2016年)
  • 『メディアはなぜ沈黙したのか 報道から読み解くジャニー喜多川事件』(イースト・プレス、2024年)
  • 『はじめて行く公営ギャンブル』(ちくま新書、2024年、ISBN 978-4-480-07593-2

共著

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  • 別冊宝島 一億人のAV』(宝島社、1994年)
  • 『別冊宝島 性メディアの50年』(宝島社、1995年)
  • 『別冊宝島 芸能界スキャンダル読本』(宝島社、1997年)
  • 『特集アスペクト 20世紀のアダルトビデオ』(アスペクト、1998年)
  • 『東京裏路地〈懐〉食紀行 まぼろし闇市をゆく』(ブラボー川上との共著、ミリオン出版、2002年、後にちくま文庫)
  • 『続東京裏路地〈懐〉食紀行 まぼろし闇市へ、ふたたび』(ブラボー川上との共著、ミリオン出版、2008年)
  • 『昭和幻景 消えゆく記憶の街角』(イシワタフミアキ写真、ミリオン出版、2009年)
  • 『日活不良監督伝 だんびら一代 藤浦敦』(藤浦敦著, 藤木TDC〈構成〉、洋泉社、2016年)
  • 『東京ディープツアー 2020年、消える街角』(黒沢永紀編著、毎日新聞出版、2016年)
  • 『消えゆく横丁: 平成酒場始末記』 (山崎三郎 (編集),イシワタフミアキ写真、藤木TDC著 筑摩書房(ちくま文庫) 2019年)

漫画原作

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  • 『辺境酒場ぶらり飲み』(作画:和泉晴紀リイド社リイドカフェ〉、2017年)ISBN 4845851202

出演

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  • ニュース探究ラジオ Dig(2010年4月 - 2013年3月、TBSラジオ)※水曜パーソナリティー(2010年4月 - 2011年9月)、木曜パーソナリティー(2011年10月 - 2012年10月)、金曜パーソナリティー(2012年11月 - 2013年3月)
  • VHSテープを巻き戻せ!(2013年、米国のドキュメンタリー映画)

出典

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  1. ^ 藤木TDC「狂った果実」『映画秘宝EX 爆裂!アナーキー日本映画史1980-2011』洋泉社、2012年、p.38
  2. ^ ボクらの時代のエロ・イノベーション大全、『週刊SPA!』、1999年12月27日号、38頁。
  3. ^ 藤木TDC『アダルトビデオ革命史』幻冬舎新書、2009年、p.248.

外部リンク

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