藤井道人
藤井 道人(ふじい みちひと、1986年8月14日 - )は、日本の映画監督、脚本家、映像作家。BABEL LABEL所属。東京都渋谷区出身、日本大学芸術学部映画学科脚本コース卒業。
ふじい みちひと 藤井 道人 | |||||||||||
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藤井道人(一番右の人)映画「光と血」トークショー | |||||||||||
生年月日 | 1986年8月14日(38歳) | ||||||||||
出生地 | 日本・東京都渋谷区 | ||||||||||
職業 | 映画監督・脚本家 | ||||||||||
ジャンル | 映画 | ||||||||||
事務所 | BABEL LABEL・メテオラ | ||||||||||
公式サイト | マネージメント公式プロフィール | ||||||||||
主な作品 | |||||||||||
映画 『新聞記者』(2019年) 『ヤクザと家族 The Family』 『余命10年』 『ヴィレッジ』 『最後まで行く』 アニメ映画 『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』 テレビドラマ 『アバランチ』 ウェブドラマ 『新聞記者』(2022年) 製作・製作総指揮 『DIVOC-12』 | |||||||||||
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映像外部リンク | |
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映画「カメラを止めるな!」の撮影監督・曽根剛によるYouTube Channel | |
【藤井道人監督の人生STORY①】映画監督になったキッカケ・下積み人生 - YouTube | |
【藤井道人監督の人生STORY②】商業デビューでの挫折…悔しさからのヒット作品連発 - YouTube | |
【藤井道人監督の人生STORY③】脚本制作方法公開・映画監督を目指す人へのメッセージ - YouTube |
来歴・人物
編集東京都渋谷区生まれ[1]。実姉は絵本作家のよしだるみ[2]。
3歳から剣道を始め、小学5年生時には東京都で準優勝。道場の先生の母校だった立正高等学校を進学先に選び、高校時代も関東大会に出場するなど剣道に打ち込んだ[3]。
その一方で映画を観始めたのも高校時代で、高校3年生の頃に映画監督になることを意識し始めた[3]。高校卒業後は日本大学芸術学部映画学科脚本コースへ進学。映画サークルに所属し、ひたすら映画を作った。大学在学中、入江悠監督や鈴木章浩監督の作品に助監督として参加する一方で、脚本家・青木研次に師事。19歳から映像ディレクターとしてCMやPVを手がける[4]。
2009年、大学を卒業[5]後はフリーランスとして活動し、オリジナルビデオ作品やインディーズ長編映画などで企画・脚本・監督を務める[4]。
2010年、映像集団「BABEL LABEL」を大学の仲間で映像作家の志真健太郎らと共に設立[3]。
大学時代に知り合ったプロデューサーの奥山和由の提案で伊坂幸太郎の小説「オー!ファーザー」の脚色を手がけ、数年後に監督を打診され承諾、2014年に公開された同作で商業映画監督デビューを果たした[4]。
その後は「TOKYO CITY GIRL」(2015年)、「全員、片想い」(2016年)、「青の帰り道」(2018年)、「デイアンドナイト」(2019年)などの作品を手がける。
2019年にメガホンを取った、東京新聞の記者・望月衣塑子の同名ノンフィクションが原案の社会派映画「新聞記者」は、現代の社会に斬り込んだ映画として口コミで評判が広まり、興行収入6億円を突破する大ヒットを記録[6]。同作で第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した[7][4]。
作品
編集短編映画
編集- 「埃」(第三回ダマー映画祭 審査特別賞 2011年公開)
- 「カナタ、遠く」(2013年公開)
- 「A LITTLE WORLD」(メトロポリタン映画祭準グランプリ(米国)、SSFF in ASIA2012 ネオジャパン部門入選、ジャイプル国際映画祭入選(インド)、EPS映画祭招待作品(韓国)、SSFF inメキシコ2012(メキシコ)、CP+特別上映、ビバリーヒルズ国際映画祭入選、第四回ダマー映画祭観客賞)
- 「Return of the bad girl」主題歌:COMA-CHI 2013年10月全国公開。(SHORT MOVIE CRASH)
- 「ある戦士たちの放課後」(茨城県製作作品、出演:時空戦士イバライガー )
- 「ほしふるよるに」主題歌:AI「ハピネス」(SSFF in ASIA MUSIC部門入選)
- 「東京」(2014年9月公開)
- 「アキラとポピーの七日間」(ちちぶ映画祭入選)
- 「寄り添う」主題歌:新山詩織 2014年11月全国公開。(SHORT MOVIE CRASH)
- 全員、片想い「嘘つきの恋」(2016年7月2日公開)
- DIVOC-12「名もなき一篇・アンナ」(2021年10月1日公開)
- MIRRORLIAR FILMS Season4「名もなき一篇・東京モラトリアム」(2022年9月2日公開)[10][11]
長編映画
編集- 「SLOW LAND」(2011年1月公開)
- 「けむりの街の、より善き未来は」(2012年6月公開)
- 「SHAKE HANDS」(2013年8月公開)※共同脚本:川原田サキ
- 「オー!ファーザー」(2014年5月24日公開)※2013年東京国際映画祭特別招待作品、2014年沖縄国際映画祭特別招待作品
- 「幻肢」(2014年9月27日公開)第九回アジア青少年映画祭 最優秀脚本賞
- 「TOKYO CITY GIRL」(2015年9月5日公開) 兼プロデューサー *オムニバスの一編「17歳、夏」を監督
- 「7s」(2015年11月7日公開)
- 「全員、片思い」(2016年7月2日公開)*オムニバスの一編「嘘つきの恋」を監督
- 「光と血」(2017年6月3日公開)
- 「悪魔」(2018年公開)
- 「青の帰り道」(2018年12月7日公開)
- 「デイアンドナイト」(2019年1月26日[注釈 1]公開)
- 「新聞記者」(2019年6月28日[12]公開)
- 「宇宙でいちばんあかるい屋根」(2020年9月4日公開)
- 「ヤクザと家族 The Family」(2021年1月29日公開)
- 「余命10年」(2022年3月4日公開)
- 「ヴィレッジ」(2023年4月21日公開)[13]
- 「最後まで行く」(2023年5月19日公開)[14]
- 「青春18×2 君へと続く道」(2024年5月3日公開)
- 「正体」(2024年11月29日公開)
ドラマ
編集- 「雲の糸」(2016年、テレビ東京)
- 「野武士のグルメ」(2017年、Netflix)
- 「100万円の女たち」(2017年、テレビ東京)
- 「日本をゆっくり走ってみたよ~あの娘のために日本一周~」(2018年、Amazon Prime Video)
- 「新宿セブン」(2017年、テレビ東京)
- 「恋のはじまりは放課後のチャイムから」(2018年、Y! mobile) - 広告賞ACC2018 ブランデッド・コミュニケーション部門 シルバー受賞
- 「会社は学校じゃねぇんだよ」(2018年、Abema TV)
- 「日本ボロ宿紀行」(2019年、テレビ東京)
- 「今日、帰ります」(2019年、WOWOW)
- 「パラレルスクールDAYS」(2019年、Y!mobile) - EPICA AWARDS 2019コミュニケーション&パブリックサービス部門 ゴールド受賞
- 「向かいのバズる家族」(2019年、読売テレビ)
- 「箱庭のレミング」(2021年、ABEMA)
- 「ムショぼけ」(2021年、朝日放送テレビ)※企画プロデュース[15]
- 「アバランチ」(2021年、カンテレ)
- 「会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編」(2021年、ABEMA)
- 「新聞記者」(2022年、Netflix)[16]
- 「封刃師」(2022年、ABCテレビ)
- 「インフォーマ」(2023年、カンテレ / Netflix)
- 「イクサガミ」(Netflix)
- 「透明なわたしたち」(2024年、ABEMA、プロデュース)
アニメーション
編集- 「攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争」(2021年)- 監督
- 「攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間」(2023年)- 監督
MV
編集- RADWIMPS「うるうびと」 ※映画『余命10年』主題歌
- ウカスカジー「Celebration」
- ナオト・インティライミ 「未来へ」
- ハルカトミユキ「世界」
- SAY「いとしいひと」
- ONE BUCK TUNER 「TOKYO COLORS」「HOW LONG MILES」「TRAINSPOTTING」
- Northern19 「RELIC」
- SHIT HAPPENNIG 「Sign」「彗星」「Collins」
- TNX「PLAY IT LOUD AND FAST」
- HUSH「怎麼開始的」
- amazarashi「未来になれなかったあの夜に」「スワイプ」
- 清原果耶「今とあの頃の僕ら」
- 宇野実彩子「最低な君にさっきフラれました」
- millennium parade 「FAMILIA」
- HIDEKiSM 「Party Up」
CM
編集- AMERICAN EXPRESS 「GOLDEN MOMENT」
- SoftBank web CM 「Modern Samurai Isao Machii Cuts Many Objects with ”Iaido” Sword Strokes 」
- 保育ひろば「SUNRISE」
- ポケットモンスター サン・ムーン「ジブンを超えよう」篇
- ワコールブロス「忙しいパパへ」篇
- ワイモバイル 「恋のはじまりは放課後のチャイムから」※広告賞ACC2018 ブランデッド・コミュニケーション部門 シルバー受賞
- MINE×NIVEA「本谷有希子の答とは」
- 資生堂レシピスト「一緒にスキンケア」篇
出演
編集テレビ
編集関連項目
編集- 東京都出身の著名人
- 渋谷区出身の著名人
- 立正高等学校出身の著名人
- 日本大学芸術学部出身の著名人
- 志真健太郎 - 映像集団「BABEL LABEL」共同設立者
- アベラヒデノブ
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ よしだるみ - Rumi Yoshida
- ^ ルルオンザルーフ - エディション・エフ - BASE
- ^ a b c “「映画作りは剣道の団体戦に似ている」映画監督・藤井道人さんインタビュー”. BUSHIZO (2018年7月14日). 2022年2月20日閲覧。
- ^ a b c d 映画.com「藤井道人:プロフィール・作品情報・最新ニュース」
- ^ “「劣等生だと自覚していた」BABEL LABEL 藤井道人・山田久人のコアを作った学生時代|ぼくたちはどこに旗を立てよう【#ぼく旗 Vol.4】”. シングメディア. 2022年2月20日閲覧。
- ^ Netflixがあの「新聞記者」をドラマ化した理由
- ^ “卒業生が快挙! 日本映画界に新風を吹かせる|CAMPUS NEWS/ART INFORMATION(NEWS)|日本大学藝術学部”. 日本大学芸術学部. 2022年2月20日閲覧。
- ^ 映画「ヴィレッジ」公式サイト|大ヒット上映中
- ^ 第17回日藝賞に藤井道人さんが選ばれました!
- ^ "水川あさみ、監督デビュー作の主演は夫・窪田正孝 『MIRRORLIAR FILMS』S4の詳細発表". Real Sound. blueprint. 20 June 2022. 2022年6月20日閲覧。
- ^ "「MIRRORLIAR FILMS」第4弾監督は、池田エライザ、齊藤工、藤井道人、水川あさみ、ムロツヨシら9名! 伊藤沙莉、窪田正孝らが出演". 映画.com. カカクコム. 20 June 2022. 2022年6月20日閲覧。
- ^ “シム・ウンギョン×松坂桃李「新聞記者」の特報到着、公開は6月”. 映画ナタリー. (2019年2月14日) 2019年6月22日閲覧。
- ^ "横浜流星、藤井道人監督と5度目のタッグ! ダークサイドに堕ちた青年役で新境地に挑む「ヴィレッジ」2023年公開". 映画.com. カカクコム. 19 May 2022. 2022年5月19日閲覧。
- ^ “岡田准一主演&綾野剛共演、藤井道人監督が韓国映画『最後まで行く』をリメイク”. ORICON NEWS. oricon ME (2022年11月25日). 2022年11月25日閲覧。
- ^ "北村有起哉、元ヤクザ演じる『ムショぼけ』で連ドラ初主演 企画プロデュースは藤井道人". Real Sound. blueprint. 2021年8月17日. 2024年3月26日閲覧。
- ^ “NETFLIX ANNOUNCES PRODUCTION OF THE JOURNALIST STARRING RYOKO YONEKURA”. Netflix Media Center. 2020年9月14日閲覧。
- ^ 藤井道人(映画監督)|情熱大陸
- ^ 藤井道人のTV出演情報