葛城市
葛城市(かつらぎし)は、奈良県中西部に位置し、大阪府と境を接する市。
かつらぎし 葛城市 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 近畿地方 | ||||
都道府県 | 奈良県 | ||||
市町村コード | 29211-7 | ||||
法人番号 | 5000020292117 | ||||
面積 |
33.72km2 | ||||
総人口 |
37,195人 [編集] (推計人口、2024年12月1日) | ||||
人口密度 | 1,103人/km2 | ||||
隣接自治体 |
大和高田市、御所市、香芝市 大阪府:南河内郡太子町、河南町 | ||||
市の木 | イチイガシ・クスノキ | ||||
市の花 | ボタン・キク | ||||
市の鳥 | ウグイス | ||||
葛城市役所 | |||||
市長 | 阿古和彦 | ||||
所在地 |
〒639-2197 奈良県葛城市柿本166番地[1] 新庄庁舎 北緯34度29分21秒 東経135度43分35秒 / 北緯34.48922度 東経135.72644度座標: 北緯34度29分21秒 東経135度43分35秒 / 北緯34.48922度 東経135.72644度 〒639-2195 奈良県葛城市長尾85番地 當麻庁舎 北緯34度30分40秒 東経135度42分25秒 / 北緯34.51111度 東経135.70694度 (當麻庁舎) | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
地理
葛城山から二上山に延びる山脈の東麓に位置する。山を越えれば、大阪府となる。経済的には大和高田市との結びつきが強い。 気候は奈良盆地に位置するため、冬は霜が降りるほどに冷え込み、夏は湿度が高い。また、年間を通して雨が少ないため、水不足の対策としてため池が市内の至る所にあったが、現在は吉野川分水によって十分な水が供給されているために利用はされていない。
隣接している自治体
歴史
古代の大和国忍海郡及び葛下郡当麻郷の地である。長尾神社、葛城御県神社など数多くの延喜式内社が現存する。中世には旧新庄町域の布施氏が支配したが、豊臣方に就いたために滅亡し、江戸初期には桑山氏が屋敷山に城を築いたが断絶した。
沿革
市域の変遷
明治22年 | 明治29年 | 大正12年 | 昭和31年 | 昭和41年 | 平成16年 | 現在 |
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奈良県 | ||||||
葛下郡 | 北葛城郡 | 葛城市 | ||||
磐城村 | 當麻村 | 當麻町 | ||||
當麻村 | ||||||
新庄村 | 新庄町 | 新庄町 | ||||
忍海郡 | 南葛城郡 | |||||
忍海村 |
市名の由来
市名は新庄町と當麻町が属していた北葛城郡に由来している。その北葛城郡は古墳時代にこの地を領有していた葛城氏に由来している。郡名を由来とするため広域地名とされている。
ところが、新庄町との合併前の忍海村は南葛城郡に属しており、葛城と呼称される地名の中心に位置するともいえる。また実現こそしなかったが、2町だけではなく周辺2市2町とも合併して葛城市とする構想があった。
市名決定まで
- 住民による新市名の募集[3]
- 白鳳市
- 葛城市(下の部分が人)
- 葛城市(下の部分がヒ)
- かつらぎ市
- 新市名称候補選定小委員会
- アンケート結果から7点に絞られた[4]。
- 2003年6月8日に実施した法的拘束力のないアンケート(投票率60.14%)
- 葛城市
- 白鳳市
- かつらぎ市
- アンケートで1位となった葛城市が新市名称候補選定小委員会でも適当とされ決定した。ちなみにアンケートでは合併の是非についても問われ、反対が賛成を上回ったが、詳細と見ると、旧新庄町では賛成が多数を占めている。この結果から計画していた2004年3月の合併は困難と判断された。[5]
葛城の字体について
葛城市は、「葛」の字を略字である「葛(下の部分がヒ)」を採用しており[6]、正字(下の部分がL+人)を採用している葛飾区や北葛城郡とは字体が異なる。2000年に答申された表外漢字字体表で、「葛」の字体は「下の部分がL+人が標準」とされている。
この字体決定は合併協議会の新市名称候補選定小委員会において『住民の利便性や今後のパソコン・ワープロなどの機械化の発展を考慮し、「葛(下の部分がヒ)」を使用することが適当』と言われたためである。最終的に決定が確認された2003年4月2日において既に正字に変更されるJIS X 0213:2004の公開レビューが実施されており、文字コードについて疎かったと言える[7]。
Windows Vistaでは、それまでのJIS X 0208:1990(90JIS)に代わって、新規格であるJIS X 0213:2004が採用され、正字の方が標準字体となった。略字を正式市名とした「葛」城市については、古いJIS規格を採用したフォントに切り替えるか、OpenTypeフォントの字体切り替え機能に対応したアプリケーションを利用すれば、従来通りの略字を表示することは可能である。
ただ、Windows XP以前で正式名称である「葛(下の部分がヒ)」と作成しても、Windows Vista での標準字体となってしまうなど、現状では整合性がとれないなどの問題がある。
なお、葛城市当局は、字体の違いを理由に行政手続を拒絶しないことを表明している(葛飾区も、以前から同様の取り扱いを実施)[6] [8]。
公式マスコットキャラクター
行政
歴代市長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 |
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1 | 吉川義彦 | 2004年10月31日 | 2008年10月30日 |
2-3 | 山下和弥 | 2008年10月31日 | 2016年10月30日 |
4 | 阿古和彦 | 2016年10月31日 | 現職 |
議会
葛城市議会
奈良県議会
- 定数:1人
- 選挙区:葛城市選挙区[9]
- 任期:2019年4月30日 - 2023年年4月29日
議員名 | 会派名 | 当選回数 |
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西川均 | 自由民主党 | 2 |
衆議院
- 選挙区:奈良3区(大和高田市、橿原市、桜井市、五條市、御所市、葛城市、宇陀市、宇陀郡、高市郡、吉野郡)
- 任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
- 投票日:2021年10月31日
- 当日有権者数:355,246人
- 投票率:57.19%
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 重複 |
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当 | 田野瀬太道 | 47 | 無所属 | 前 | 114,553票 | |
西川正克 | 63 | 日本共産党 | 新 | 34,334票 | ||
高見省次 | 61 | 無所属 | 新 | 32,669票 | ||
加藤孝 | 43 | NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で | 新 | 6,824票 |
経済
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基本的に農村地帯であり、農家の家内工業としてメリヤス・靴下製造が盛んだったが、現在は衰退している。大阪府や近隣の大和高田市などのベッドタウン的な面もある。また、二輪菊の日本最大の産地でもある。
金融機関
農業協同組合
- 奈良県農業協同組合(JAならけん)
- 新庄東支店(北花内)、新庄支店(新庄)、忍海支店(忍海)、当麻支店(南今市)、当麻北支店(當麻)、新庄営農経済センター(弁之庄)
日本郵政グループ
(※2014年6月現在)
- 日本郵便株式会社
- 長尾郵便局(長尾)
- 新庄疋田郵便局(疋田)
- 新庄郵便局(北花内)
- 忍海郵便局(忍海)
- 新庄南道穂(みなみみつぼ)簡易郵便局(南道穂)
新庄南道穂簡易郵便局を除く各郵便局にゆうちょ銀行のATMが設置されており、新庄郵便局ではホリデーサービスを実施。
葛城市内の郵便番号は「639-02xx」(旧當麻町域の一部[10]=香芝郵便局の集配担当)「639-21xx」(その他の地域=大和高田郵便局の集配担当)となっている。
姉妹都市・提携都市
葛城市としては姉妹都市の締結を行っていないが、合併前には同じ名前や似た名前の市町村と友好関係を結んでいる。
国内
地域
人口
葛城市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
平成22年国勢調査(速報値)より前回調査からの人口増減をみると、2.49%増の35,856人であり、増減率は県内39市町村中3位。
- 2008年6月1日現在 : 36,005人
- 人口増加率(2002年→2007年) : 0.3%
※2002年の人口は新庄町・當麻町の合算
教育
- 中学校
- 小学校
- 葛城市立當麻小学校
- 葛城市立磐城小学校
- 葛城市立新庄北小学校
- 葛城市立新庄小学校
- 葛城市立忍海小学校
県の施設
- 奈良県社会教育センター(寺口)
交通
鉄道路線
JTB時刻表では、市の代表駅は近鉄新庄駅としている。
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 近畿日本鉄道(近鉄)
路線バス
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 長尾神社(式内大社長尾神社)
- 葛城市相撲館 けはや座
- 當麻寺 - 新西国三十三箇所観音霊場第11番
- 石光寺
- 葛城市歴史博物館
- 屋敷山古墳(屋敷山公園) - 国の史跡
- 二塚古墳 - 国の史跡
- 飯豊天皇陵
- 二上山
- 二上山城
- 葛城山麓公園
- 葛木御県神社
- 葛木坐火雷神社(笛吹神社)
- 博西神社
- 置恩寺
祭り
出身有名人
- 当麻蹴速
- 司天龍政吉(大相撲力士)
- 鶴ヶ濱増太郎(大相撲力士)
- 前川佐美雄(歌人)
- 淵田美津雄(海軍軍人)真珠湾攻撃における第1次攻撃隊指揮官。「トラトラトラ」を打電。
- 大上邦博(お笑いコンビ、ハリガネロック)
- 小窪哲也(プロ野球選手、千葉ロッテマリーンズ)
- 木村敏靖(プロ野球選手、東北楽天ゴールデンイーグルス)
- 木下聡志(漫画家)
- 平田雅輝(三重テレビアナウンサー)
ゆかりの人物
脚注
- ^ 葛城市役所の位置を定める条例
- ^ 図典 日本の市町村章 p164
- ^ 新庄町・當麻町合併協議会だより 第10号
- ^ 選定理由など詳細は新庄町・當麻町合併協議会だより 第12号
- ^ 市町村合併:アンケート調査では8割が合併に賛成(6~7月)(地域ニュース)
- ^ a b “葛の字の取り扱い”. 葛城市 (2022年3月23日). 2022年12月16日閲覧。
- ^ JIS 改正に関する公開レビューの御案内
- ^ “「葛」の字の不思議”. 葛飾区公式サイト (2015年12月24日). 2022年12月16日閲覧。
- ^ 選挙区と定数 奈良県選挙管理委員会
- ^ 加守、新在家、染野、今在家、勝根、當麻の各区域。
関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 葛城市観光
- 葛城市商工会
- 奈良・葛城市 きてみてネット
- ウィキトラベルには、葛城市に関する旅行ガイドがあります。
- 葛城市に関連する地理データ - オープンストリートマップ