芳昇 幸司(よしのぼり こうじ、1968年8月19日 - )は、福岡県福岡市博多区出身で熊ヶ谷部屋所属の元大相撲力士。本名は石原 義幸(いしはら よしゆき)。身長175cm 、体重128kg。最高位は東十両4枚目(1991年3月場所)。得意手は突き、押し。血液型はB型。

来歴

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福岡市立堅粕小学校では遊びでバスケットボールを楽しむ程度で、福岡市立東光中学校では柔道に打ち込んだ。子供の時から相撲が好きで、小学校4年生からは11月場所の開催期間中は朝6時半に家を出て自転車に乗り、各相撲部屋の稽古場を訪れて朝稽古を見学していた(出羽海部屋宮城野部屋立浪部屋高砂部屋花籠部屋二子山部屋春日野部屋三保ヶ関部屋)。横綱・北の湖に憧れて力士を志すようになり、母親の知人から熊ヶ谷(元前頭6・芳野嶺)を紹介され、中学卒業と同時に熊ヶ谷部屋に入門した。1984年3月場所に初土俵を踏んだ。入門前の相撲経験はなかったが、稽古熱心で着実に番付を上げて行き、入門から2年半で幕下に昇進した。幕下上位で怪我もあり、5年近く幕下で苦労した。1990年7月場所で十両に昇進。熊ヶ谷部屋創設後、同部屋から初土俵を踏んだ力士として初めての関取となった[1]1991年3月場所には自己最高位となる東十両4枚目まで番付を上げたが、終盤の連敗が響き6勝9敗と負け越し入幕は叶わなかった。鋭い立合いからの強烈な押し相撲であったが、連勝連敗が続く連相撲であったため番付の昇降が激しく、その後は十両中位から幕下上位を往復する生活が続いた。1993年1月場所では西十両6枚目で3勝12敗と大敗を喫し、翌3月場所では東幕下3枚目に陥落。同場所以降、1度も土俵に上がることは無く、5月場所を最後に24歳で廃業した。酔うと暴れるなど酒癖が悪く、ある年の11月場所では福岡市の中洲でウィスキーのボトルを10分で飲み干すと、途端に記憶喪失に陥って大暴れして乱闘を演じ、誰も止めることができなかった程であった[2]

主な成績

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  • 通算成績:246勝215敗20休 勝率.534
  • 十両成績:75勝105敗 勝率.417
  • 現役在位:56場所
  • 十両在位:12場所

場所別成績

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芳昇 幸司
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
1984年
(昭和59年)
x (前相撲) 西序ノ口26枚目
4–3 
西序二段131枚目
4–3 
西序二段115枚目
5–2 
西序二段68枚目
4–3 
1985年
(昭和60年)
西序二段47枚目
3–4 
東序二段63枚目
3–4 
東序二段80枚目
3–4 
西序二段96枚目
6–1 
東序二段29枚目
5–2 
西三段目96枚目
3–4 
1986年
(昭和61年)
西序二段13枚目
5–2 
西三段目73枚目
4–3 
東三段目52枚目
6–1 
東三段目7枚目
5–2 
西幕下41枚目
3–4 
西幕下55枚目
4–3 
1987年
(昭和62年)
西幕下44枚目
3–4 
東幕下54枚目
4–3 
西幕下43枚目
6–1 
東幕下21枚目
1–6 
西幕下47枚目
3–4 
西幕下57枚目
5–2 
1988年
(昭和63年)
東幕下36枚目
6–1 
西幕下16枚目
4–3 
東幕下12枚目
5–2 
東幕下6枚目
2–5 
東幕下18枚目
5–2 
西幕下10枚目
6–1 
1989年
(平成元年)
東幕下3枚目
2–5 
東幕下15枚目
5–2 
東幕下7枚目
0–1–6 
西幕下47枚目
5–2 
西幕下28枚目
5–2 
東幕下14枚目
4–3 
1990年
(平成2年)
東幕下10枚目
4–3 
東幕下6枚目
4–3 
東幕下3枚目
5–2 
東十両13枚目
8–7 
西十両9枚目
7–8 
東十両11枚目
8–7 
1991年
(平成3年)
西十両6枚目
8–7 
東十両4枚目
6–9 
東十両8枚目
5–10 
西十両13枚目
2–13 
東幕下14枚目
5–2 
西幕下5枚目
6–1 
1992年
(平成4年)
東十両11枚目
4–11 
西幕下5枚目
4–3 
西幕下3枚目
5–2 
東十両12枚目
9–6 
西十両7枚目
7–8 
東十両9枚目
8–7 
1993年
(平成5年)
西十両6枚目
3–12 
東幕下3枚目
休場
0–0–7
西幕下43枚目
引退
0–0–7
x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴

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  • 石原 義幸(いしはら よしゆき)1984年3月場所-1984年7月場所
  • 芳昇 幸司(よしのぼり こうじ)1984年9月場所-1993年5月場所

参考文献

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  • 大相撲力士一覧平成13年版、水野尚文、京須利敏、共同通信社、2000年、ISBN 978-4764104709

出典

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  1. ^ 当時の熊ヶ谷部屋には高嶋部屋から転籍してきた髙望山が現役の関取として所属していた。
  2. ^ 相撲人名鑑(芳昇 幸司)

関連項目

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外部リンク

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