網走本線
網走本線(あばしりほんせん)は、北海道の池田駅から札鶴駅(現・札弦駅)までを結んでいた国有鉄道の鉄道路線の旧称である。後述する3つの路線に分割された。
歴史
編集十勝と網走支庁管内を結ぶ幹線鉄道として、1910年に池田側から開業したもので、1911年には野付牛(現在の北見)まで延長、1912年にはさらに網走へ延長、1929年(昭和4年)11月14日には札鶴駅まで全線開業した。この時点での路線距離(営業キロ)は、250.0kmであった。
しかし、1931年9月20日、網走駅 - 札鶴駅間が釧網線(東釧路 - 札鶴)とともに釧網本線となる。
1961年には線路名称の整理が行われ、網走本線として残っていた区間も池田駅 - 北見駅間が池北線、北見駅 - 網走駅間が石北線(新旭川 - 北見)とともに石北本線となり、網走本線の線名は消滅した。
区間ごとの詳細は下記のとおり
- 池北線 池田駅 - 北見駅間
路線距離(営業キロ): 140.0km - 石北本線の一部 北見駅 - 網走駅間
路線距離(営業キロ): 53.0km - 釧網本線の一部 網走駅 - 札弦駅間
路線距離(営業キロ): 57.0km
2016年、陸別駅跡の転車台(陸別町)と本別川橋梁(本別町)が「旧網走線開業時の鉄道施設群」として土木遺産に選奨された[1]。
脚注
編集- ^ “旧網走線開業時の鉄道施設群”. 土木学会 (2016年). 2018年3月13日閲覧。