篠田英雄
篠田 英雄(しのだ ひでお、1897年6月27日 - 1989年12月26日)は、日本の哲学者、翻訳家。
人物情報 | |
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生誕 |
1897年6月27日 日本千葉県 |
死没 | 1989年12月26日 (92歳没) |
出身校 | 東京帝国大学 |
学問 | |
研究分野 | 哲学 |
経歴
編集1897年、千葉県で生まれた。東京帝国大学哲学科で学び、卒業。1934年、在日中のブルーノ・タウトと相識り、以降交流を続けた。1938年のタウト没後にエリカ・タウト夫人から日本に関する著書、日記の原稿を託され、その整理と翻訳に当たった。
研究内容・業績
編集また岩波文庫版のカントの主著、クラウゼヴィッツ『戦争論』など、重版し読み継がれる訳業を行った。『岩波西洋人名辞典』(岩波書店 1956、新版1981)のいくつかの項目も執筆している。
著作
編集著書
編集翻訳
編集- 『範疇の体系に就て』(哲学論叢 3) ヴインデルバント著、岩波書店 1928
- 『天才』(哲学論叢 8) ブレンターノ著、岩波書店 1928
- 『悪:詩的表現の対象としての』(哲学論叢 12) ブレンターノ著、岩波書店 1928
- 合冊単行本化『天才・悪』ブレンターノ著、岩波文庫 1936
- 復刊 1990年
- 『歴史と自然科学・道徳の原理に就て・聖 「プレルーディエン」より』ヴィンデルバント著、岩波文庫 1929
- 『芸術の分析』(フロイド精神分析大系 10) 浜野修共訳、アルス 1933
- 『カント著作集』(第18 書簡集) 岩波書店 1937
- 『一軍人の思想』ゼークト著、岩波新書 1940
- 復刊 2018
- 『啓蒙とは何か』カント著、岩波文庫 1950
- 改訳 1974年
- 『判断力批判』カント著、岩波文庫 1950
- 改訳 1964年
- 『賢人ナータン』レッシング著、岩波文庫 1958
- 『実践理性批判』カント著、波多野精一・宮本和吉共訳、岩波文庫 1959
- 改訳 1979年
- 『道徳形而上学原論』カント著、岩波文庫 1960
- 改訳 1976年
- 『純粋理性批判』カント著、岩波文庫 1961-1962
- 『戦争論』クラウゼヴィッツ著、岩波文庫 1968
- 『プロレゴメナ』カント著、岩波文庫 1977
タウト著作の翻訳
編集- 著作集
- 『タウト全集』(全8巻) 育生社弘道閣 1942-1943
- タウト全集1『桂離宮』 1942
- タウト全集2『日本雜記』 1943
- タウト全集3『美術と工藝』 1943
- タウト全集4 未刊
- タウト全集5『建築論集』1943
- タウト全集6巻『アルプス建築』水原徳言訳
- 育生社普及版『タウト著作集』(全8巻) 育生社 1946-1947
- 春秋社版『タウト著作集』(全5巻) 春秋社 1950-1951
- 1巻『ニッポン ヨーロッパ人の眼で観た』1950
- 2巻『日本の藝術 ヨーロッパ人の眼で観た』1951
- 3巻『日本の建築』1950
- 4巻 『建築・藝術・社会』[2]
- 5巻『日本の家屋と生活』1950
- 単行新版 2008年
- 単本
- 『日本美の再発見:建築学的考察』ブルーノ・タウト著、岩波新書 1939
- 増訂版 1962年
- 改題『図説精読 日本美の再発見:タウトの見た日本』沢良子編、石元泰博ほか写真、岩波書店 2019
- 『日本雜記』 中公クラシックス 2008[3]
- 『建築藝術論』タウト著、岩波書店 1948[4]
- 改版1962、再版1976
- 『日本の家屋と生活』タウト著、吉田鉄郎共訳 雄鶏社 1949
- 改訳版 岩波書店 1966
- 復刊 1981、1995年
- 『日本-タウトの日記』(全5冊) 岩波書店 1950-1959
- 改版 (全3冊) 1975年
- 『忘れられた日本』ブルーノ・タウト著、創元文庫 1952
- 新版 中公文庫 2007
- 『建築とは何か』ブルーノ・タウト著、鹿島出版会(SD選書) 1974[5]
- 新版
- 『続 建築とは何か』ブルーノ・タウト著、SD選書 1978
- 『画帖 桂離宮』ブルーノ・タウト著、岩波書店 1981
- 復刻版 2004