篠原 卯吉(しのはら うきち、1903年4月9日 - 1993年3月3日)は、日本の電気工学者。第5代名古屋大学総長。第58代電気学会会長

人物・経歴

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名古屋市生まれ。愛知県第一中学校(現愛知県立旭丘高等学校)、第八高等学校を経て、1926年九州帝国大学工学部電気工学科卒業、九州帝国大学講師[1]。1927年北海道帝国大学講師。同年北海道帝国大学助教授[2]。1930年照明学会評議員。1935年九州帝国大学工学博士[3]。1940年名古屋帝国大学理工学部教授。1953年名古屋大学工学部長。1958年郵政省電波技術審議会委員。1960年電気通信学会東海支部長。1961年電気学会浅野賞受賞。1963年名古屋大学教養学部[2]。同年名古屋大学総長、電気学会副会長、第6期日本学術会議会員、文部省大学設置審議会委員[2]。1964年日本電熱工学委員会会長[2]。1965年中部生産性本部副会長、郵政省電波技術審議会会長[2]。1969年名古屋大学名誉教授、NHK放送文化賞受賞、郵政大臣表彰受賞[2]中部電力顧問。1970年放電研究グループ代表、電気学会論文賞受賞。1971年電気学会会長。1973年名古屋産業科学研究所所長、名古屋電機学園理事[2]勲一等瑞宝章受章[1][4]。1974年愛知県公安委員会委員。1976年愛知県公安委員会委員長[2]

脚注

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  1. ^ a b 「第5代総長篠原卯吉― 名大をひきいた人びと⑩ ―」 名古屋大学
  2. ^ a b c d e f g h 家田正之「名誉員 篠原卯吉先生を偲んで」『電氣學會雜誌』第113巻第5号、電気学会、1993年、341-342頁、doi:10.11526/ieejjournal1888.113.341 
  3. ^ 篠原卯吉, 「固態及ビ液態絶縁物ノ純電気的破壊現象ノ機構ニ就イテ」 九州帝国大学 博士論文, [報告番号不明], 1935年, NAID 500000487586
  4. ^ 篠原卯吉先生を偲んで [PDF:324KB] - 中部電力
先代
駒井健一郎
電気学会会長
1971年 - 1972年
次代
平井寛一郞