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築上郡(ちくじょうぐん)は、福岡県

福岡県築上郡の位置(1.吉富町 2.上毛町 3.築上町)

人口28,981人、面積187.77km²、人口密度154人/km²。(2024年11月1日、推計人口

以下の3町を含む。

概要

郡名は、合併前の両郡の名前を合成したものである。現在でも西部と東部で生活圏が異なる。旧・築城郡域にあたる西部の築上町地域は北九州市行橋市の生活圏・文化圏であるが、旧・上毛郡にあたる東部の上毛町・吉富町・豊前市は古代には三毛郡(みけのこおり)と呼ばれ旧下毛郡と一体だった。また吉富町と上毛町域は江戸時代には中津藩の領域であったため、大分県中津市の生活圏・文化圏としての色合いが強い。現在でも大分県北部との交流が盛んである。また、豊前市と築上郡を合わせて豊築地域と呼ばれるほか、それらと京都地域とを合わせて京築と呼ばれる。

郡域

1896年明治29年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記3町に豊前市を加えた区域にあたる。

歴史

 
1.上城井村 2.下城井村 3.築城村 4.八津田村 5.角田村 6.椎田村 7.西角田村 8.葛城村 11.山田村 12.八屋町 13.宇島町 14.千束村 15.三毛門村 16.黒土村 17.横武村 18.合河村 19.岩屋村 20.西吉富村 21.友枝村 22.唐原村 23.南吉富村 24.東吉富村 25.高浜村(水色:中津市 紫:豊前市 橙:築上町 桃:吉富町 赤:上毛町)

変遷表

自治体の変遷
明治22年以前 旧郡 明治29年2月26日 明治29年 - 大正15年 昭和1年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和29年 昭和30年 - 昭和63年 平成1年 - 現在 現在
上毛郡 東吉富村 明治29年5月1日
東吉富村
昭和17年5月19日
町制改称
吉富町
吉富町 吉富町 吉富町 吉富町
高浜村
西吉富村 西吉富村 西吉富村 西吉富村 昭和30年3月1日
新吉富村
平成17年10月11日
上毛町
上毛町
南吉富村 南吉富村 南吉富村 南吉富村
友枝村 友枝村 友枝村 友枝村 昭和30年4月1日
大平村
唐原村 唐原村 唐原村 唐原村
八屋町 八屋町 八屋町 八屋町 昭和30年4月10日
宇島市
4月14日
改称
豊前市
豊前市 豊前市
宇島町 宇島町 昭和10年4月1日
八屋町に編入
山田村 山田村 山田村 山田村
千束村 千束村 千束村 千束村
三毛門村 三毛門村 三毛門村 三毛門村
黒土村 黒土村 黒土村 黒土村
横武村 横武村 横武村 横武村
合河村 合河村 合河村 合河村
岩屋村 岩屋村 岩屋村 岩屋村
築城郡 角田村 角田村 角田村 角田村
椎田村 明治31年9月2日
町制
椎田町 椎田町 昭和30年1月1日
椎田町
平成18年1月10日
築上町
築上町
西角田村 西角田村 西角田村 西角田村
葛城村 葛城村 葛城村 葛城村
八津田村 八津田村 八津田村 八津田村
築城村 築城村 築城村 築城村 昭和30年4月1日
築城町
上城井村 上城井村 上城井村 上城井村
下城井村 下城井村 下城井村 下城井村

行政

歴代郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 1896年(明治29年)4月1日
村岡益章 1896年(明治29年)6月
猪野鹿次 1913年(大正2年)10月
1926年(大正15年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注

  1. ^ 昭和10年国勢調査による。国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能。

参考文献

  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 40 福岡県、角川書店、1988年2月1日。ISBN 4040014006 

関連項目

先代
築城郡上毛郡
行政区の変遷
1896年 -
次代
(現存)