神室山
神室山(かむろさん)は秋田県湯沢市と山形県新庄市、金山町の県境・市境上にそびえる、神室連峰の主峰となる山である。
神室山 | |
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神室山と避難小屋 (2011年8月) | |
標高 | 1365.2 m |
所在地 |
日本 秋田県湯沢市・ 山形県新庄市・金山町 |
位置 | 北緯38度54分8秒 東経140度29分32.3秒 / 北緯38.90222度 東経140.492306度座標: 北緯38度54分8秒 東経140度29分32.3秒 / 北緯38.90222度 東経140.492306度 |
山系 | 神室連峰 |
種類 | 構造山地(花崗岩) |
神室山の位置 | |
プロジェクト 山 |
『日本二百名山』のひとつに数えられる。
この項では、便宜的に神室連峰(神室山地)全般についても記述する。
山の概要
編集神室山を主峰とする神室連峰は、黒森(1,057m)から、水晶森(1,097m)、前神室山(1,342m)、神室山(1,365m)、天狗森(1,302m)、小又山(1,366m)、火打岳(1,237m)、八森山(1,098m)、杢蔵山(1,026m)、大森山(591m)と、脊梁が30kmあまりも続く山脈であり、標高こそ高くはないものの豪雪に磨かれた山容は険しく、そのことから別名「東北のミニアルプス」と呼ばれる。全山栗駒国定公園に指定されている。
神室山は、古来から山岳信仰の山として知られ、修験の山として鳥海山と並び称される存在であった。伝説によれば、坂上田村麻呂が東征のおりに開山したと伝えられている。鳥海山との結びつきが強く、祭神も同じ大物忌神である。また、神室山は水や農業の神として敬われ、人々は山に登っては五穀豊穣を祈っていた。山頂には「神室権現」、「雷神」、「太田神」、「水神」といった石碑が残されており、山中の窪地を田んぼに見立て、米などを撒いて五穀豊穣を祈った「御田」の跡と推定される場所が何箇所か残っている。また、「神室山の天狗」など多くの伝承が言い伝えられている。神室山麓の各集落には、それぞれに神室山の参詣者を迎えた宿坊の跡とされる場所が残されている。例えば、金山町の山崎藁坊はその一つである。また、金山町内に残る寺は、神室山の山岳修験にちなんでいる。神室山の修験道自体は、僧坊に女を囲うなど、破戒行為が著しいことを理由に禁止され、廃れて行ったが、近隣の住民の信仰の対象とされ続けている。
他の山脈に比べて特別標高が高いわけではないが、積雪の多さから比較的低標高に高山植物が群生しており、登山道も比較的整備されているため、人気のある登山コースとなっている。
登山情報
編集アクセス
編集- 秋田県湯沢市
- 役内口
- 西の又ルート(西の又川に沿って神室山頂上を目指すルート。途中に不動明王の石仏がある最後の水場、胸突八丁の急登、池塘やお花畑の御田ノ神(おんたのかみ)がある)
- パノラマルート(前神室山を通り、有屋口からのルートと合流後、国定公園のレリーフと石像がある鏑山神社(レリーフピーク)を通過するルート)
- 役内口
- 山形県金山町
- 水晶森口(かつて出羽を縦貫するメインルートであった有屋峠のルート。稜線上に出て、水晶森~前神室山を経由する)
- 有屋口(大滝沿いの登山道から神室山頂上を目指す。山形県側からの代表的な登山ルート)
- 蒲沢口(権八小屋跡で土内口からの登山道と合流し、台山尾根から神室山頂上を目指すルート)
- 山形県新庄市
- 山形県最上町
- 薬師原口(薬師原から八森山を目指すルート)
- 親倉見口(親倉見から八森山と小又山との間にある稜線、槍が先を目指すルート)
- 西の又口(白川ダムから延びる西の又林道の終点から、小又山を目指すルート)
ギャラリー
編集-
西ノ又コースの三十三尋の滝
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西ノ又コースの胸突八丁坂
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クマのひるね坂から御田の神
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前神室山と雄勝・秋ノ宮の集落
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神室山山頂
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前神室山