矢野 仁一(やの じんいち、明治5年5月13日1872年6月18日) - 1970年昭和45年)1月2日)は、日本の東洋史研究者。京都帝国大学名誉教授。

矢野 仁一
人物情報
生誕 (1872-06-18) 1872年6月18日
日本の旗 日本山形県米沢市
死没 1970年1月2日(1970-01-02)(97歳没)
出身校 東京帝国大学
学問
研究分野 東洋史
研究機関 京都帝国大学
学位 文学博士
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経歴

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1872年、現在の山形県米沢市生まれ。第一高等学校を経て、東京帝国大学文科史学科で学ぶ。1899年に同大学を卒業。

卒業後は東京帝国大学文科助教授となり、1905年に朝の招聘により北京の法政学堂(進士館教習)に勤務。1912年、京都帝国大学助教授、1920年より教授。1932年に定年退官し、名誉教授となる。

活動

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  • 中国近現代史研究の先駆者の一人であり、戦時期には「中国非国論」を主張して満州国建国を擁護する論陣を張った。
  • 戦後は表立った著述活動はしなかったが、最晩年に文化大革命を批判した。

著書

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  • 『近代蒙古史研究』 弘文堂書房 1925
  • 『近代支那史』 弘文堂書房 1926(支那学叢書 第2編)
  • 『現代支那研究』 弘文堂書房 1926
  • 『近代支那の政治及文化』 イデア書院 1926
  • 『支那近代外国関係研究 ポルトガルを中心とせる明清外交貿易』 弘文堂書房 1928
  • 『満洲における我が特殊権益』 弘文堂書房 1928
  • 『近世支那外交史』 弘文堂書房 1930
  • 満洲国歴史』 目黒書店 1933
  • 『国民東洋史大綱』 目黒書店 1933
  • 『現代支那概論 動く支那』 目黒書店 1936
  • 『現代支那概論 動かざる支那』 目黒書店 1936
  • 『日清役後支那外交史』 東方文化学院京都研究所 1937
  • 『長崎市史』 通交貿易編 東洋諸国部 長崎市1938
  • 『支那外交史とイギリス』 第1 アヘン戦争と香港 弘文堂書房 1939/中公文庫 1990
  • 『支那外交史とイギリス』 第2 アロー戦争円明園 弘文堂書房 1939/中公文庫 1990
  • 『満洲近代史』 弘文堂書房 1941
  • 『清朝末史研究』 大和書院 1944
  • 『大東亜史の構想』 目黒書店 1944
  • 『古中国と新中国』 <カルピス文化叢書>三島海雲 1965 非売品
  • 『中国人民革命史論』 三島海雲 1966 非売品

回想・評伝

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  • 『東方学回想 III 学問の思い出〈1〉』(東方学会編、刀水書房、2000年)- 門下生達と座談会での回想を収録
  • 岡本隆司「第2章 矢野仁一 王道政治と中国社会」-『近代日本の中国観』(講談社選書メチエ、2018年)

脚注

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