睦千賀
睦 千賀(むつみ ちが、本名:中澤智子、1925年9月9日 - 2011年6月15日)とは元宝塚歌劇団娘役(元雪組組長)の人物である。兵庫県芦屋市出身。芦屋高等女学校出身。芸名の由来はいつまでも人の和を保つように。宝塚歌劇団時代の愛称はサトちゃん。以前の芸名は睦 千世(むつみ ちよ)。
来歴・人物
編集1939年に宝塚音楽舞踊学校(現在の宝塚音楽学校)に入学し、1941年に29期生として、宝塚歌劇団に入団。初舞台公演演目は『大やまとの歌』。宝塚入団時の成績は17人中5位[1]。
在団中に渡辺武男の郷土芸能シリーズ作品振付助手を担当。
1979年、専科に異動。
1984年、宝塚音楽学校日本舞踊講師。
1985年9月9日付[1]で宝塚歌劇団を退団。最終出演公演の演目は星組・東京宝塚劇場公演『哀しみのコルドバ[1]』である。
宝塚歌劇団時代の主な舞台
編集- 第三回ハワイ公演参加(1957年4月)
- 『清姫』初瀬 役/『三銃士』ジプシーの老婆 役(1961年9月)
- 『連獅子』母獅子 役(1962年5月)
- 『ユンタ』踊る女 役(振付スタッフ)(1964年8月)
- 『白鸞』白鸞A 役(1967年6月)
- 『メナムに赤い花が散る』乳母 役(1967年9月)
- 『花は散る散る』雲井 役(1971年4月)
- 『シシリーの夕陽』レオレーラ 役(1971年11月)
- 『浜千鳥』王妃 役(1972年5月)
- 『炎の天草灘』志乃 役(1972年9月)
- 『この恋は雲の涯まで』皐月 役(1973年7月 - 8月)
- 『この恋は雲の涯まで』秀麗 役(1973年8月 - 9月)
- 『夢みる恋人たち』皇太后 役(1975年3月)
- 『ベルサイユのばら』オルレアン公爵夫人(1975年8月 - 9月)
- 『星影の人』喜久 役(1976年6月 - 8月)
- 『鶯歌春』芳泉 役(1977年2月 - 3月)
- 『あかねさす紫の花』舟坂郎女 役(1977年7月 - 8月)
- 『風と共に去りぬ』ピティパット 役(1978年1月 - 2月)
- 『丘の上のジョニー』テレーズ 役(1978年6月 - 8月)
- 『去りゆきし君がために』コンスタンチ 役(1980年2月 - 3月)
- 『新源氏物語』尼君 役(1981年1月 - 2月)
- 『こぶし咲く春』志乃 役(1983年1月 - 2月)
- 『花供養』公覚尼 役(1984年3月、宝塚バウホール公演)
- 『哀しみのコルドバ』マリア 役(1985年2月 - 3月)
『歌劇』1985年9月号のp.134-135(宝塚歌劇団)を参考にした。
ドラマ出演
編集- 『ものいうかしの木』(1959年6月3日、NHK)
脚注
編集- ^ a b c 『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』(監修:小林公一、2014年4月1日、阪急コミュニケーションズ、p.36)ISBN 9784484146010