田淵正文
田淵 正文(たぶち まさふみ、1958年(昭和33年))6月25日 - )は、日本の消化器内科医、政治活動家。元東京女子医科大学非常勤講師・元東京大学医科学研究所講師[1]。
田淵 正文 | |
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生年月日 | 1958年6月25日(66歳) |
出生地 | 岡山県岡山市 |
出身校 | 東京大学医学部 |
公式サイト | たぶち正文 オフィシャルサイト |
日本消化器内視鏡学会会員 指導医 | |
医療法人社団至楽生会 理事長 | |
中目黒消化器クリニック 院長 |
来歴
編集1958年岡山市生まれ。岡山大学教育学部附属中学校、岡山県立岡山芳泉高等学校を経て、1978年4月東京大学理科三類入学。1984年3月東京大学医学部医学科卒業。
東京大学医学部附属病院内科系研修医を経て、国家公務員共済組合連合会 東京共済病院内科(常勤医)。1989年、同病院 内科医長。1991年、中目黒消化器クリニック開設。がん撲滅の会 理事長。
東京共済病院内科(非常勤)兼務(‐1995.3)。1996年東京女子医大(非常勤講師)兼務(‐2003.4)。1997年東京大学医科学研究所講師兼務(‐2002.3)。2002年東京大学腫瘍外科講師(‐2012.3)。
政治活動
編集2013年より自由民主党の都健康増進支部長や二階派の参与を務める[2]。
2016年4月、自民党二階派の宮崎謙介前衆院議員の不倫辞職に伴う衆議院京都府第3区補欠選挙が行われた[3]。田淵は無所属で立候補し落選した[4][5]。
2017年10月、第48回衆議院議員総選挙、比例東京ブロック、希望の党公認で立候補し落選した[6]。
2020年4月、目黒区長選挙に日本維新の会公認で立候補し落選した[7]。
2021年10月、第49回衆議院議員総選挙に東京都第5区から日本維新の会公認で立候補し落選した[8]。
2024年10月、第50回衆議院議員総選挙に東京都第26区から無所属で立候補し落選した。選挙中、女性運動員にミニスカートや網タイツを穿かせたり、猫耳カチューシャをつけさせて[9]選挙運動させるなど、物議を醸した[10]。
出来事
編集不正・不当な診療又は診療報酬請求の監査
編集2021年3月、田淵のクリニックは「診療内容・診療報酬の請求に関して、不正請求・著しい不当の疑いがある」として、関東信越厚生局と東京都の合同監査を2020年に受けたと報じられた[3][11][12][13]。田淵は「人生2度目の監査」と題したブログで「昨年8月から厚労省が私を監査。既に3回。まだ問題の指摘なし」と記している[13]。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行時
編集イベルメクチンをCOVID-19の特効薬・予防薬と確信し、自らが考案したイベルメクチンを含む配合剤を自由診療で処方している[13][14][15][16][17]。しかし2021年10月、衆院選の選挙期間中に、事務所内で田淵を含む13 - 14名のクラスターが発生し、2名が死亡した[18][13][19][20]。田淵自身も入院し、一時期血圧低下で意識を失うまで悪化した[18]。
COVID-19ワクチンについては、自身のTwitterやYouTube等で「ワクチンは効かない[21][22]」「子供には打つべきではない[23][24][25]」「10000人に3人くらい死んでいる」などと発信している[26][27][28][29]。
公職選挙法違反(買収)容疑
編集2024年10月に行われた第50回衆議院議員総選挙に東京26区から立候補した際、自身の複数の運動員に対し報酬を渡す約束をした疑いで、同年11月30日、田淵と運動員の30代の男が警視庁により公職選挙法違反(買収)の疑いで逮捕された。選挙期間中、運動員の女性らのXに、丈の短いスカートをはいた運動員の女性が田淵の顔写真入りのビラを配ったり、短パンで両足を露出させた姿で選挙カーのはしごを上ったりする画像を添付した投稿が繰り返されていた[30]。
著書
編集『私は、“ガンで亡くなる方の2人に1人は救えた!”と考えています』 2013年(アスカビジネス)
選挙歴
編集当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
政党内比例順位 /政党当選者数 |
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落 | 第47回衆議院議員補欠選挙 | 2016年4月24日 | 57 | 京都府第3区 | 無所属 | 4599票 | 1 | 4/6 | / | |
落 | 第48回衆議院議員総選挙 | 2017年10月22日 | 59 | 比例東京ブロック | 希望の党 | ーー票 | ーー | 17 | / | 23/3 |
落 | 2020年目黒区長選挙 | 2020年4月19日 | 61 | ーー | 日本維新の会 | 1万8588票 | ーー | 1 | 3/3 | / |
落 | 第49回衆議院議員総選挙 | 2021年10月31日 | 63 | 東京都第5区 | 日本維新の会 | 5万4363票 | 20.03% | 1 | 3/3 | 3/2 |
落 | 第50回衆議院議員総選挙 | 2024年10月27日 | 66 | 東京都第26区 | 無所属 | 1万4602票 | 6.15% | 1 | 5/5 | / |
出典
編集- ^ “プロフィール”. たぶち正文 Official Site. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “医師資格候補者、出馬への熱き思いを語る-衆院選医師候補者アンケート◆Vol.5”. 医療維新. (2017年10月20日) 2021年11月16日閲覧。
- ^ a b “スクープ! 維新の衆院選「東京五区公認」の田淵正文は「とんでもない医者」”. FACTA (2021年3月3日). 2022年8月4日閲覧。
- ^ “2016衆院3区補選:おおさか維新と無所属の新人、立候補を表明 /京都”. 毎日新聞. (2016年3月15日). オリジナルの2016年3月19日時点におけるアーカイブ。
- ^ “衆議院議員補欠選挙 2016年4月24日投票 京都3区”. 政治山. 2021年9月4日閲覧。
- ^ “第48回衆議院議員選挙 - 2017年10月22日投票 比例・東京ブロック 希望の党”. 政治山. 2021年9月4日閲覧。
- ^ “目黒区長選挙結果”. たぶち正文オフィシャルサイト. 2021年9月4日閲覧。
- ^ “第49回衆議院議員選挙 - 2021年10月31日投票 東京5区”. 政治山. 2021年11月1日閲覧。
- ^ “「ハレンチすぎる!」”半ケツ”セクシー運動員と衆院選に挑んだ医師が公選法違反で逮捕…運動員の女性は「お仕事だと思っていた”. 集英社オンライン (2024年12月1日). 2024年12月6日閲覧。
- ^ “《“半ケツ”ビラ配り投稿が物議》選挙スタッフ女性が語った過激衣装を着る理由「先生は私を“開発”してくれる」”. NEWSポストセブン (2024年10月26日). 2024年12月6日閲覧。
- ^ “第2弾 維新の「東京5区公認」田淵正文に重大な嫌疑/動かぬ証拠の「監査」通知”. FACTA (2021年3月13日). 2022年8月4日閲覧。
- ^ “日本維新の会公認候補・上皇陛下を診た「名医」の実像”. HUNTER (2021年3月13日). 2022年8月4日閲覧。
- ^ a b c d “【独自】維新がコロナ実績を強調も足元でクラスター 感染の医師候補者「ワクチン打たず、密も」”. AERA (2021年10月30日). 2022年8月4日閲覧。
- ^ “たぶち正文漫画チラシ(闘争編)”. 日本維新の会 たぶち正文 (2021年10月16日). 2022年8月4日閲覧。
- ^ “イベルメクチンが新型コロナウィルスの特効薬と確信”. 日本維新の会 たぶち正文 (2020年5月11日). 2022年8月4日閲覧。
- ^ “たぶち正文 (@tabuchimasafumi) - Twitter”. Twitter. 2021年9月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月4日閲覧。
- ^ “「イベルメクチン」発見者・大村智博士が訴える「特例承認すべき」 国内でも服用患者は「あっという間に治った」”. デイリー新潮 (2014年3月14日). 2022年7月24日閲覧。
- ^ a b “たぶち まさふみ - Facebook” (2022年1月1日). 2022年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月4日閲覧。
- ^ “維新候補が新型コロナ感染「事務所内にクラスター」 衆院選東京5区”. 東京新聞 (2021年10月28日). 2022年8月4日閲覧。
- ^ “【衆院選】候補者がコロナ感染 クラスター発生で6人が入院”. 日刊スポーツ (2021年10月28日). 2022年8月4日閲覧。
- ^ “コロナ耐性ウィルス、デルタウィルスはファイザー&モデルナのワクチンでは効かない!RNAウィルス解決は特効薬のみ!イベルメクチンの可能性を認めよ!”. たぶち正文 - YouTube (2021年10月6日). 2022年11月2日閲覧。
- ^ “よくある誤解㉒:変異株にはワクチンが効かない”. お薬Q&A〜Fizz Drug Information〜. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “子供にワクチンは打つべきか?現在のコロナ変異株ワクチンの安全性は?”. たぶち正文 - YouTube (2021年10月8日). 2022年11月2日閲覧。
- ^ “なぜ、乳幼児(生後6か月~4歳)の接種が必要なのですか。”. 厚生労働省. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “5~17歳の小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方”. 日本小児科学会 (2022年9月19日). 2022年11月2日閲覧。
- ^ “2022/10/22_たぶち正文(@tabuchimasafumi) / Twitter”. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “新型コロナワクチンの接種が原因で多くの方が亡くなっているというのは本当ですか。”. 厚生労働省. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “Q.“接種後に死亡”とは?”. NHK. 2022年11月2日閲覧。
- ^ “よくある誤解⑥:ワクチン接種後に亡くなった人が居る、これはワクチンが原因だ”. お薬Q&A〜Fizz Drug Information〜. 2022年11月2日閲覧。
- ^ 衆院選東京26区立候補の田淵容疑者を逮捕、運動員に報酬約束の疑い - 朝日新聞デジタル 2024年11月30日