田島 一成(たじま いっせい、1962年6月15日 - )は、日本政治家。元衆議院議員(4期)。元立憲民主党滋賀県連代表[3]

田島 一成
たじま いっせい
環境副大臣在任時に公表された肖像写真
生年月日 (1962-06-15) 1962年6月15日(62歳)
出生地 日本の旗 日本 滋賀県彦根市
出身校 中央大学商学部会計学科
同志社大学大学院総合政策科学研究科
前職 竹中工務店従業員
田島物産従業員
所属政党無所属→)
(県民ネットワーク→)
民主党菅G)→)
民進党旧細野G)→)
希望の党→)
(無所属→)
旧立憲民主党一丸の会)→)
立憲民主党→)
無所属
称号 修士(総合政策科学)(同志社大学・2001年[1]
公式サイト 前衆議院議員 田島一成ホームページ

選挙区滋賀県第2区→)
比例近畿ブロック
当選回数 4回
在任期間 2003年11月10日 - 2012年11月16日
2014年12月19日[2] - 2017年9月28日

選挙区 彦根市選挙区
当選回数 1回
在任期間 1999年 - 2001年

当選回数 2回
在任期間 1991年 - 1999年
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環境副大臣鳩山由紀夫内閣菅直人内閣)、滋賀県議会議員(1期)、彦根市議会議員(2期)等を務めた。

来歴

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滋賀県彦根市生まれ[4][5]。彦根市立旭森小学校、彦根市立東中学校滋賀県立彦根東高等学校中央大学商学部会計学科卒業、同志社大学大学院総合政策科学研究科修士課程修了(修士論文は「日本社会におけるNPO(民間非営利組織)の現状と方向性―新たなセクターとしての役割と可能性の考察―」)[4]。大学卒業後、竹中工務店勤務を経て、生家が経営する田島物産に入社[6][5]。またアメリカ合衆国カールトン・カレッジに留学し、単位を取得した。

1991年4月、彦根市議会議員選挙に立候補し、当時最年少の28歳で初当選した[4]1995年の市議選でも再選され、2期8年務める。市議在職中は無所属で活動し、無会派議員団代表を務めた。1999年滋賀県議会議員選挙に立候補し、当選。県議在職中は会派「県民ネットワーク」に所属[4]

中央政界入り

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2001年彦根市を含む滋賀2区選出の小西哲衆議院議員自由民主党)の死去に伴う補欠選挙に、県議を辞職して立候補。滋賀2区は元々、新党さきがけから民主党に合流していた武村正義の地盤であったが、武村は2000年第42回衆議院議員総選挙で落選後、健康上の理由から政界引退を表明しており、補選にも一旦は出馬の意欲を示したものの、最終的に立候補を断念した[7]。補欠選挙には民主党公認で出馬したが、小西哲の弟である小西理に2万票超の差で敗れ、落選した。

2003年第43回衆議院議員総選挙に民主党公認で滋賀2区から再び立候補し、前回敗れた小西を約4600票差で破って当選した(小西も比例復活)。2005年第44回衆議院議員総選挙では自民党公認の藤井勇治郵政民営化法案の採決で反対票を投じたため自民党の公認を得られず無所属で立候補した小西理らを破り、再選(藤井は比例復活)。2009年第45回衆議院議員総選挙では、藤井に比例復活を許さぬ大差をつけ、3選。同年、鳩山由紀夫内閣環境副大臣に任命され、菅直人内閣まで務める。

2012年第46回衆議院議員総選挙では、滋賀1区から国替えした自民党元職の上野賢一郎に2万票弱の差で敗れ、比例復活もならず落選した。2014年第47回衆議院議員総選挙では滋賀2区で再び上野に敗れたが、重複立候補していた比例近畿ブロックで復活して4選を果たし、2年ぶりに国政に復帰した。2015年1月の民主党代表選挙では、細野豪志の推薦人に名を連ねた[8]が、細野は決選投票で岡田克也に敗れた[9]2017年10月3日希望の党の公認申請について、第一次公認候補発表結果で希望の党の候補として滋賀2区から公認された[10]。投開票の結果、三たび上野に敗れ、比例復活も出来ずに落選[11]

2018年10月17日に立憲民主党に入党した[12]。同年12月17日に同党公認で第25回参議院議員通常選挙滋賀県選挙区より立候補を検討する意向を明らかにした[13]。その後候補者調整に応じ国民民主党が推す嘉田由紀子元滋賀県知事の支持を表明し、出馬の意向を取り下げた[14]

2020年10月11日、立憲民主党と国民民主党の合流新党「立憲民主党」の滋賀県連が発足[15]。田島は代表に就任した[3]

2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙では上野と一騎打ちとなったが敗れ、比例復活もならず落選[16][17]

2022年2月19日、立憲民主党・国民民主党は同年夏の第26回参議院議員通常選挙滋賀県選挙区(改選数1)に田島を無所属の推薦候補として擁立することを発表した[18]。これに伴い同日付で立憲民主党を離党した[19]。同年7月の参院選・滋賀県選挙区には、無所属の田島のほか、自民党現職の小鑓隆史日本共産党新人、参政党新人、NHK党新人の計5人が立候補。田島は次点で落選した[20]

政策・主張

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憲法

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  • 憲法改正について、2022年のNHKで「どちらとも言えない」と回答[21]。同年の毎日新聞社のアンケートで、選択肢以外の回答をした[22]
  • 9条改憲について、2022年の毎日新聞社のアンケートで「反対」と回答[22]。9条への自衛隊の明記について、2022年のNHKのアンケートで「反対」と回答[21]
  • 憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、2022年のNHKのアンケートで「どちらとも言えない」と回答[21]

外交・安全保障

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  • 敵基地攻撃能力を持つことについて、2022年のNHKのアンケートで「どちらかと言えば反対」と回答[21]。同年の毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[22]
  • 普天間基地辺野古移設について、2022年の毎日新聞社のアンケートで「反対」と回答[22]
  • 非核三原則についてどう考えるかとの問いに対し、2022年のNHKのアンケートで「維持すべき」と回答[21]
  • ロシアは2022年2月24日、ウクライナへの全面的な軍事侵攻を開始した[23]。日本政府が行ったロシアに対する制裁措置についてどう考えるかとの問いに対し、2022年のNHKのアンケートで「さらに強めるべきだ」と回答[21]。同年の毎日新聞社のアンケートで「制裁をより強めるべきだ」と回答[22]
  • 2022年6月7日、政府は経済財政運営の指針「骨太方針」を閣議決定した。NATO加盟国が国防費の目標としている「GDP比2%以上」が例示され、防衛力を5年以内に抜本的に強化する方針が明記された[24]。「防衛費を今後どうしていくべきだと考えるか」との問いに対し、2022年のNHKのアンケートで「ある程度増やすべき」と回答[21]

ジェンダー

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  • 選択的夫婦別姓制度の導入について、2022年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[21]
  • 同性婚を可能とする法改正について、2022年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[21]
  • クオータ制の導入について、2022年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[21]

その他

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  • アベノミクスについて、2022年の毎日新聞社のアンケートで「評価できず、見直すべきだ」と回答[22]
  • 原子力発電への依存度を今後どうするべきか」との問題提起に対し、2022年のNHKのアンケートで「下げるべき」と回答[21]
  • 国会議員の被選挙権年齢の引き下げについて、2022年の毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[22]
  • 岸田文雄首相の政権運営をどの程度評価するか」との問いに対し、2022年のNHKのアンケートで「あまり評価しない」と回答[21]
  • 民主党生物多様性対策小委員会の座長を務め、生物多様性基本法案の作成に携わった[25]。同法案は2008年4月10日に衆議院に提出された後、自民・公明両党を交えた修正協議を経て、同年5月20日に衆議院環境委員会において全会一致で可決され、6月に公布・施行された。
  • 彦根市議時代から、彦根市内の史跡であるスミス祈念堂の保存活動に取り組んでおり、NPO法人スミス会議の監事を務めている[26]

人物

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  • 家族は両親、妻、2男[4]
  • 趣味は献血、家事全般、スキー、トライアスロン(アイアンマンジャパンインびわ湖では5回連続完走)、マラソン(視覚障害ランナーの伴走)、書道茶道(石州流大老派西郷社中)、カロム
  • 自宅で3匹の犬、1匹の猫を飼う愛犬(猫)家である[4]
  • 名前(一成)の由来は「一念為せば成る」[5]

所属団体・議員連盟

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  • 滋賀県トライアスロン協会(会長)
  • 彦根市ビーチボール協会(会長)

選挙歴

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当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
1991年彦根市議会議員選挙 1991年4月7日 28 無所属 ーー票 ーー / /
1995年彦根市議会議員選挙 1995年4月9日 32 ーー 無所属 ーー票 ーー / /
1999年滋賀県議会議員選挙 1999年4月11日 36 彦根市選挙区 無所属 9435票 ーー 4 1/5 /
第42回衆議院議員補欠選挙 2001年10月28日 39 滋賀県第2区 民主党 7万6154票 39.77% 1 2/3 /
第43回衆議院議員総選挙 2003年11月09日 41 滋賀県第2区 民主党 6万9620票 44.86% 1 1/4 /
第44回衆議院議員総選挙 2005年09月11日 43 滋賀県第2区 民主党 6万7481票 38.48% 1 1/4 /
第45回衆議院議員総選挙 2009年08月30日 47 滋賀県第2区 民主党 10万9885票 61.03% 1 1/3 /
第46回衆議院議員総選挙 2012年12月16日 50 滋賀県第2区 民主党 4万8924票 31.53% 1 2/4 6/3
比当 第47回衆議院議員総選挙 2014年12月14日 52 滋賀県第2区 民主党 5万4095票 40.56% 1 2/3 3/4
第48回衆議院議員総選挙 2017年10月22日 55 滋賀県第2区 希望の党 5万8718票 40.20% 1 2/4 8/3
第49回衆議院議員総選挙 2021年10月31日 59 滋賀県第2区 立憲民主党 6万4119票 43.43% 1 1/2 5/3
第26回参議院議員通常選挙 2022年07月10日 60 滋賀県選挙区 無所属 19万700票 31.24% 1 2/5 /

脚注

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  1. ^ Facebook
  2. ^ 平成26年12月19日中央選挙管理会告示第30号(平成二十六年十二月十四日執行の衆議院比例代表選出議員の選挙における衆議院名簿届出政党等に係る得票数、当選人の数並びに当選人の住所及び氏名に関する件)
  3. ^ a b 立憲民主党 都道府県連一覧”. 立憲民主党. 2021年3月17日閲覧。
  4. ^ a b c d e f "衆議院議員 田島一成ホームページ プロフィール" 田島一成: 2005. 2008年10月31日閲覧.
  5. ^ a b c "2005衆議院 滋賀小選挙区" 京都新聞: 2005-9-7. 2008年10月31日閲覧.
  6. ^ "政治家情報 ~田島 一成~" JanJan: 2008年8月14日閲覧.
  7. ^ "3新人が激戦に突入" 滋賀報知新聞: 2001-10-17. 2008年10月31日閲覧.
  8. ^ “民主代表選候補の推薦人名簿”. 時事ドットコム (時事通信社). (2015年1月7日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=201501/2015010700415&g=pol 2015年1月18日閲覧。 
  9. ^ “<民主代表選>新代表に岡田氏 挙党態勢を重視”. 毎日新聞. (2015年1月18日). https://web.archive.org/web/20150118153134/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150118-00000030-mai-pol 2015年1月18日閲覧。 
  10. ^ 希望の党・第1次公認リスト(192人) 衆院選
  11. ^ 滋賀-開票速報-2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル
  12. ^ “立憲民主党:田島前衆院議員の入党承認 /滋賀”. 毎日新聞. (2018年10月19日). http://mainichi.jp/articles/20181019/ddl/k25/010/480000c 2018年10月19日閲覧。 
  13. ^ 立民が参院選に田島氏を擁立へ 滋賀選挙区、野党一本化焦点 : 京都新聞”. www.kyoto-np.co.jp. 2019年3月1日閲覧。
  14. ^ 参院滋賀、嘉田氏擁立方針を発表」『Reuters』2019年3月1日。2019年3月1日閲覧。
  15. ^ 立憲民主党岩手県総支部連合会 規約” (PDF). 立憲民主党滋賀県総支部連合会. 2021年3月17日閲覧。
  16. ^ 衆議院選挙2021 滋賀(大津・彦根など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2021特設サイト. NHK. 2021年11月1日閲覧。
  17. ^ 【2021年 衆院選】近畿ブロック(比例区)開票速報”. 衆議院選挙(2021年総選挙)特設サイト. 朝日新聞社. 2021年11月18日閲覧。
  18. ^ “参院滋賀に元衆院議員 立・国推薦へ”. 時事ドットコム. (2022年2月19日). https://web.archive.org/web/20220219065457/https://www.jiji.com/jc/article?k=2022021900385&g=pol 2022年2月19日閲覧。 
  19. ^ “田島一成さんの推薦決定 今夏参院選へ、立民・国民両県連”. 中日新聞. (2022年2月19日). https://www.chunichi.co.jp/article/421996 2022年2月26日閲覧。 
  20. ^ 滋賀 参議院選挙結果・開票速報”. 参議院選挙2022特設サイト. NHK. 2022年7月11日閲覧。
  21. ^ a b c d e f g h i j k l 選挙区 滋賀”. 候補者アンケート - 参院選2022. NHK. 2022年6月27日閲覧。
  22. ^ a b c d e f g 田島一成 無 滋賀”. 第26回参院選. 毎日新聞社. 2022年6月28日閲覧。
  23. ^ ロシアが全面侵攻開始、ウクライナは自国を防衛=クレバ外相”. ロイター (2022年2月24日). 2022年2月28日閲覧。
  24. ^ 川田篤志、柚木まり (2022年6月8日). “防衛費や子ども関連費倍増も 財源検討は参院選後に先送り 政府が「骨太方針」閣議決定”. 東京新聞. https://www.tokyo-np.co.jp/article/182147 2022年6月27日閲覧。 
  25. ^ "生物多様性基本法案を衆議院に提出" 民主党: 2008-4-10. 2008年10月31日閲覧.
  26. ^ "NPO法人 スミス会議理事 田島一成さん" 株式会社ヤマプラ : 2004. 2008年10月31日閲覧.

外部リンク

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公職
先代
吉野正芳
  環境副大臣
2009年 - 2010年
次代
近藤昭一