琴子の道』(ことこのみち)は、森高夕次の原作、松山せいじの作画による日本の漫画秋田書店の『ヤングチャンピオン』2007年7号から2008年1号まで連載された。単行本は全2巻。

琴子の道
漫画
原作・原案など 森高夕次(原作)
作画 松山せいじ
出版社 秋田書店
掲載誌 ヤングチャンピオン
レーベル ヤングチャンピオンコミックス
発表号 2007年7号 - 2008年1号
発表期間 2007年3月 - 2007年11月
巻数 全2巻
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プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

歌手を目指すヒロイン・下村琴子が、一流の歌手になるまでの道のりを描く。

あらすじ

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歌手を目指す16歳の女の子・下村琴子は、病弱の母との2人暮らし。月々の少ない生活保護から多額の学費を捻出し、歌手になるため音楽学院に通う。しかしそんな彼女には様々な困難が容赦なく降りかかる。

登場人物

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下村 琴子(しもむら ことこ)
歌手になることを目指し、貧しいながらも健気に生きる女の子。高校進学もあきらめ、アルバイトをしながら藤村音楽学院に通う。本人の努力もむなしく、「歌手としての才能は全くない」と周囲に言われ続けていたが……。
吾郎(ごろう)
琴子の数少ない理解者。琴子と同じく音楽学院に通う青年。地方から歌手を目指して上京し、親戚である蘭子の家が経営するアパートに下宿している。琴子の歌手としての才能に気づく。
蘭子(らんこ)
藤村音楽学院の優秀な生徒。歌手としての才能のみならず、容姿、スタイルまで完璧な美女。父が優秀な外科医であり、裕福な家庭に育つ。吾郎のことが気になっているようであり、彼が琴子と仲良くすることを非常に妬んでいる。そのため、何かあれば琴子に対する嫌がらせを仕掛ける。
下村 千歳(しもむら ちとせ)
琴子の母親。大病を患っており、すでに余命いくばくもない。貧しいなりにも、琴子の夢を手助けしようとする。しかし……。
古都 大造(こと たいぞう)
琴子の実の父親。理由があって千歳とは一緒になることができなかった。レコード会社「株式会社ラバーレコード」の社長であり、琴子と娘の蝶乃を自分の会社からデビューさせたいと考えている。
蝶乃(ちょうの)
大造の娘。蘭子以上に歌の実力があり、既にデビューも決まっている。アイドル養成学校・秋越学園芸能コースに通う。琴子に対しては「妾の子」と蔑み、嫌がらせをする。
黒須 ツキ子(くろす ツキこ)
蝶乃のレッスンを担当する。当初は蝶乃同様、琴子にはつらく当たるが、琴子の歌を聞き、その才能を認める。
長沢 まさみ(ながさわ まさみ)
秋越学園で琴子と同じクラスになり、琴子の友達となる。実力でデビューすることに賭けており、「リリィ・彩」という芸名まで考えてある。