熊谷尚夫
日本の経済学者 (1914-1996)
熊谷 尚夫(くまがい ひさお、1914年(大正3年)7月11日 - 1996年(平成8年)6月11日)は、日本の経済学者。専門は、厚生経済学・経済政策。学位は、経済学博士(大阪大学・論文博士・1958年)(学位論文「資本主義経済と雇傭」)。大阪大学名誉教授。日本学士院会員。岡山県岡山市生まれ。河合栄治郎門下。
生誕 |
1914年7月11日 岡山県岡山市 |
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死没 | 1996年6月11日(81歳没) |
国籍 | 日本 |
研究機関 | (機関)大阪大学 |
研究分野 |
厚生経済学 経済政策 |
母校 | 東京帝国大学 |
受賞 | 日本学士院会員 |
略歴
編集学歴
編集職歴
編集- 1937年5月:日本生命保険株式会社入社
- 1940年7月:福島高等商業学校講師嘱託
- 1941年3月:福島高等商業学校教授
- 1944年4月:福島経済専門学校教授
- 1944年9月:東北帝国大学法文学部助教授
- 1947年10月:東北大学法文学部助教授
- 1949年4月:東北大学経済学部助教授
- 1951年4月:東北大学経済学部教授
- 1954年6月:福島大学経済学部教授
- 1956年4月:大阪大学経済学部教授
- 1957年8月:大阪大学評議員(1959年7月まで)
- 1965年4月:大阪大学経済学部学部長(1966年3月まで)[1]
- 1978年:関西大学経済学部教授
- 1985年:松阪大学(現・三重中京大学)教授
学外における役職
編集受賞歴
編集著書
編集単著
編集- 『厚生経済学の基礎理論』(東洋経済新報社、1948年)
- 『近代経済学』(日本評論社、1956年)
- 『厚生経済学の基礎理論(増補版)』(東洋経済新報社、1957年)
- 『資本主義経済と雇傭』(日本評論社、1957年)
- 『現代経済学入門』(日本評論社、1960年)
- 『経済政策原理-混合経済の理論-』(岩波書店、1964年)
- 『日本の産業組織(1)』(中央公論社、1973年)
- 『厚生経済学』(創文社、1978年)
- 『経済原論』(岩波書店、1983年)
- 『経済学対話』(筑摩書房、1992年)
編著
編集- 『近代経済学講義』(安井琢磨、西山千明との編著、創文社、1964年)
- 日本経済研究センター『日本の物価-物価の総合的研究-』(渡部経彦との編著、日本経済新聞社、1966年)
- 『経済学入門』(川口慎二、森嶋通夫との編著、有斐閣、1967年)
- 関西経済研究センター『市場構造と経済効率』(熊谷の単編、有斐閣、1968年)
- 『近代経済学1 基礎理論』(大石泰彦との共編、有斐閣<有斐閣双書:入門・基礎知識編>1970年)
- 『近代経済学2 応用経済学』(大石泰彦との共編、有斐閣<有斐閣双書:入門・基礎知識編>1970年)
- 『近代経済学3 近代経済学史』(大石泰彦との共編、有斐閣<有斐閣双書:入門・基礎知識編>1970年)
- 『シンポジウム・PPBS-その役割と課題-』(熊谷の単編、日本経済新聞社、1971年)
- 『経済政策の目標-効率と公正をめぐって-』(日本経済新聞社、1972年)
- 『経済と計画-現代経済学への招待-』(建元正弘との編著、日本放送出版協会、1972年)
- 『経済思想と現代の世界』(熊谷の単編、日本経済新聞社、1976年)
訳書
編集論文
編集- 「恒常成長率の概念について」『季刊理論経済学』第2巻第3号(1951年)
- 「賃銀と物価との関係についての覚書」『季刊理論経済学』第4巻第3・4号(1953年)
- 「経済学の範囲と方法」『季刊理論経済学』第24巻第1号(1973年)
- 「シュムペーターの民主主義論」『日本學士院紀要』第48巻第3号(1994年)
書評
編集- 「都留重人著『公害の政治経済学』」『季刊理論経済学』第23巻第3号(1973年)
脚注
編集- ^ 以上「経歴」『大阪大学経済学』Vol.25 No.2・3、大阪大学大学院経済学研究科、1975年、3-5頁。