瀬尾拡史
瀬尾 拡史(せお ひろふみ、1985年[1] - )は日本の医療CGプロデューサー、医師、株式会社サイアメント代表取締役。東京大学大学院医学系研究科生体物理医学専攻博士課程在籍。京都造形芸術大学客員教授[2]。
せお ひろふみ 瀬尾 拡史 | |
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生誕 | 1985年 |
出身校 | 東京大学、デジタルハリウッド |
職業 | 医療CGプロデューサー |
影響を受けたもの | 驚異の小宇宙 人体 |
受賞 | 平成21年度東京大学総長賞・総長大賞 |
公式サイト | http://www.sciement.com/en/index.html |
略歴
編集筑波大学附属駒場中学校・高等学校在学中に驚異の小宇宙 人体を視聴し、そのCG映像に衝撃を受ける[3]。高校卒業後の進路として、科学に基づいた映像を作り出すために医学を学ぶことを決意し、2005年に東京大学理科三類、2006年にデジタルハリウッドにそれぞれ入学(ダブルスクール)[1][3]。東京大学在学中に、ジョンズ・ホプキンス医学校(英語: Johns Hopkins School of Medicine)及びトロント大学に短期留学、メディカルイラストレーションを学ぶ[1]。
東京大学医学部医学科在学中に、チューターであった法医学教授(当時)である吉田謙一の勧めもあり、裁判員制度に用いる3DCGの作成を最高検察庁に提案、裁判員裁判第1号事件の証拠資料となる3DCGを制作、この功績で2010年(平成21年度)に東京大学総長賞・総長大賞を受賞した[4][5][6]。
2011年、東京大学医学部附属病院にて研修医として勤務する傍ら、株式会社サイアメントを設立、研修医修了後に代表取締役に就任。
2014年、「マルチスケール・マルチフィジックス心臓シミュレータ UT-Heart」[7][8]という映像作品を発表。筑波大学附属駒場中学校・高等学校の先輩である森下唯と小田啓太の協力の下[9][10][11]、東京大学久田・杉浦・鷲尾・岡田研究室が開発しているマルチスケール・マルチフィジックス心臓シミュレータ「UT-Heart」の働きを可視化した映像[12]は世界で高く評価され、翌年、SIGGRAPH2015にて Best Visualization or Simulation Award を獲得した[13][14]。
2016年4月、京都造形芸術大学客員教授に就任。
受賞歴
編集- 2009年 京都大学学術映像コンペティション 準入選・学術映像奨励賞
- 2010年 東京大学総長大賞[6]、第8回インディーズアニメフェスタ Scientific Visualization賞、第1回デジタルハリウッド学長賞[15]
- 2012年 Maya Animation Category, Cyberscreen Science Film Festival第2位[16]
- 2014年 総務省 「異能vation」事業 本採択[17]、医学書院 第6回「呼吸と循環」賞
- 2015年 Best Visualization or Simulation Award, SIGGRAPH 2015 Computer Animation Festival[13]
関連項目
編集- 森下唯 - 筑波大学附属駒場高等学校の先輩で、UT-Heartの可視化映像[12]等の作品で森下唯名義もしくはピアニート公爵名義で演奏・音楽を担当する。
外部リンク
編集- sciement
- Hirofumi Seo (@hirofumiseo) - X(旧Twitter)
脚注
編集- ^ a b c 瀬尾拡史. “自己紹介”. -ズバッと!東大な日々。- の、その後の日々。. 2016年9月4日閲覧。
- ^ 東京芸術学舎事務局. “デザイン思考とイノベーション@東京芸術学舎”. こくちーずプロ. 2016年9月8日閲覧。
- ^ a b 松元英樹 (2016年3月2日). “=医者だからできる迫真のCG 東大理III出身の異才”. 日経電子版 (日経新聞社) 2016年9月6日閲覧。
- ^ “第3回:裁判員制度での3DCG”. トレンド&テクノロジー / サイエンスCG最前線!. AREA JAPAN (2013年8月22日). 2016年9月4日閲覧。
- ^ “自己紹介”. 第21回日本形成外科手術手技学会. 2016年9月4日閲覧。
- ^ a b “学生表彰「東京大学総長賞」 歴代受賞者名・題目一覧”. 東京大学. 2016年9月4日閲覧。
- ^ “Youtube 動画 日本語版 マルチスケール・マルチフィジックス心臓シミュレータ UT-Heart”. 2017年7月25日閲覧。
- ^ “Youtube 動画 英語版 Multi-scale Multi-physics Heart Simulator UT-Heart”. 2017年7月25日閲覧。
- ^ “新作公開! UT-Heart”. 2017年7月25日閲覧。
- ^ “トレンド&テクノロジー / サイエンスCG最前線!第4回:心臓シミュレーションを可視化する(前編)”. 2017年7月25日閲覧。
- ^ “トレンド&テクノロジー / サイエンスCG最前線!第5回:心臓シミュレーションを可視化する(後編)”. 2017年7月25日閲覧。
- ^ a b “心臓シミュレータUT-Heart”. sciement. 2016年9月5日閲覧。
- ^ a b “SIGGRAPH2015 公式サイト Electronic Theater 受賞作品リスト”. 2017年7月25日閲覧。
- ^ 『サイエンスCGクリエーター瀬尾拡史さん(卒業生)が、シミュレーション結果の可視化CG映像制作において世界的評価を獲得』(プレスリリース)デジタルハリウッド、2015年9月2日 。
- ^ 杉山知之 (2010年4月4日). “よみうりホールで、入学式と『デジタルフロンティア』”. 校長日記 デジタルハリウッド大学・学長ブログ. 2016年9月6日閲覧。
- ^ Carin Bondar (2012年1月24日). “Winners of the Cyberscreen Science Film Festival at Science Online 2012”. Scientific American. 2016年9月6日閲覧。
- ^ 北島幹雄 (2015年2月6日). “国家認定の”変な人”、最初の10人をお披露目!:総務省 異能vationプログラム”. 週刊アスキー. KADOKAWA. 2016年9月6日閲覧。