湯沢銀行(ゆざわぎんこう)は、明治時代に秋田県湯沢町(現湯沢市)で設立された銀行秋田銀行の前身の一つ。

概要

編集

1897年(明治30年)に、富豪小川長右衛門、柴田与之助、後藤兵太郎が、生糸の仲買人藤木安太郎、藤木貞治、富谷松之助の求めに応じ合資会社湯沢銀行を創立。資本金は5万円で頭取には小川長右衛門が就任、雄勝郡湯沢町100番地にて開業した。1927年(昭和2年)交付の銀行法により銀行業は資本金100万円以上の株式会社に限定されたため、同年に資本金150万円をもって株式会社湯沢銀行に改組、この時の頭取は小川長右衛門(2代)。1941年(昭和16年)に第四十八銀行、旧秋田銀行と合併し秋田銀行を新たに設立した。

沿革

編集

歴代頭取

編集
  • 初代:小川長右衛門(初代)(1897年(明治30年)3月就任)
  • 2代:小川長右衛門(2代)(1904年(明治37年)3月就任)
  • 3代:小川長右衛門(3代)(1940年(昭和15年)6月就任)…後に、現在の秋田銀行の4代目頭取に就任。

合併時の店舗

編集
 
秋田銀行湯沢支店
  • 本店→秋田銀行湯沢支店
  • 西馬音内支店→秋田銀行旧西馬音内支店(1970年(昭和45年)5月16日廃止。なお、現在の秋田銀行西馬音内支店は、1985年(昭和60年)7月23日、現在地に新たに設置された拠点であり、旧湯沢銀行との直接の関連はない)

参考文献

編集
  • 『秋田銀行八十年史』秋田銀行、1959年。
  • 『秋田銀行百年史』秋田銀行、1979年。