沼
湿地の一種
沼(ぬま、英語: marsh[1])とは、湖沼学上では、水深が浅く水底中央部にも沈水植物(水草)の生育する水域と定義される[2]。池とあわせて池沼(ちしょう)、湖とあわせて湖沼(こしょう)と呼ぶことがある。池や湖との区別は明確でないが、一般に水深5メートル以内の水域である[2]。
似た言葉である沼地(英語: swamp。湿地とも訳される[3])は、湿っぽく泥の深い地の事を指す[4]。
沼の水が塩水の場合、その沼は
湖沼には土壌や有機物が堆積し、次第に浅くなる。水草が生育する池が浅くなると、ヨシやガマなどの抽水植物[6]が生育して沼地となる。さらに堆積が進行するとハンノキなどの沼沢林が発達し、やがて陸化して通常の森林植生が発達するとされている[7]。
生物
編集動物
編集沼には野生生物が生息し、しばしば多種多様な動物の繁殖地となる。
出典:[8][9][10][11][12][13][14][15][16][17]
鳥類
編集など
魚類
編集など
爬虫類
編集両生類
編集昆虫
編集など
甲殻類
編集など
貝類
編集など
クラゲ類
編集ヒドラなど
海綿類
編集ヨワカイメンなど
植物
編集出典:[18]
脚注
編集- ^ “marshの意味 - goo辞書 英和和英”. goo辞書. 2024年12月7日閲覧。
- ^ a b 小項目事典,百科事典マイペディア,改訂新版 世界大百科事典,世界大百科事典内言及, デジタル大辞泉,精選版 日本国語大辞典,普及版 字通,日本大百科全書(ニッポニカ),ブリタニカ国際大百科事典. “沼(ヌマ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. DIGITALIO. 2024年12月7日閲覧。
- ^ “swampの意味 - goo辞書 英和和英”. goo辞書. 2025年1月6日閲覧。
- ^ 日本国語大辞典, デジタル大辞泉,精選版. “沼地(ヌマチ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. DIGITALIO. 2024年12月7日閲覧。
- ^ “河口の植物”. 徳島県立博物館. 2024年12月8日閲覧。
- ^ “環境用語集:「抽水植物」|EICネット”. www.eic.or.jp. 2025年1月6日閲覧。
- ^ “植生遷移”. www1.ous.ac.jp. 岡山理科大学. 2025年1月6日閲覧。 “B.湿性遷移 湖や沼地を出発点とする遷移。教科書的な遷移としては、池→沼地→湿原→森林の系列であるとされている。立地を取り巻く環境が大きく変化しない限り、湖沼には土壌や有機物が堆積し、次第に浅くなる。水草が生育する池が浅くなるとヨシやガマなどの挺水植物が生育して沼地となる。さらに堆積が進行するとハンノキなどの沼沢林が発達し、やがて陸化して通常の森林植生が発達するとされている。 富栄養環境においてはそのような遷移が進行するが、貧栄養環境では沼沢地は湿原へと遷移し、森林化せず、湿原へと発達する。”
- ^ “魚介類・手賀沼の魚”. www.kashiwa.ed.jp. 2025年1月6日閲覧。
- ^ “日本の湖沼(こしょう)に棲む生き物たち/ホームメイト”. www.homemate-research-aquarium.com. 2025年1月6日閲覧。
- ^ “川・湖沼でねらえる魚 | 釣魚図鑑(特徴・仕掛け・さばき方) | Honda釣り倶楽部”. Honda公式サイト. 2025年1月6日閲覧。
- ^ “昆虫シリーズ60 水生昆虫その2 | あきた森づくり活動サポートセンター”. www.forest-akita.jp. 2025年1月6日閲覧。
- ^ “6.甲殻類 |”. suiken-teganuma.org. 2025年1月6日閲覧。
- ^ 日本国語大辞典,動植物名よみかた辞典 普及版, デジタル大辞泉,精選版. “沼貝(ヌマガイ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2025年1月6日閲覧。
- ^ 日本国語大辞典,動植物名よみかた辞典 普及版, デジタル大辞泉,精選版. “沼貝(ヌマガイ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2025年1月6日閲覧。
- ^ “第5章 印旛沼の生態系│沼と流域の状況│公益財団法人 印旛沼環境基金”. www.i-kouiki.jp. 2025年1月6日閲覧。
- ^ “手賀沼周辺の鳥図鑑|我孫子野鳥を守る会”. abikoyacho.org. 2025年1月6日閲覧。
- ^ とやまと自然 (富山市科学博物館) (108): 2-3. https://www.tsm.toyama.toyama.jp/file_upload/100114/_main/100114_04.pdf.
- ^ “Ⅱ 沼や池の植物”. 科学技術振興機構. 2024年12月8日閲覧。