河野 哲也(こうの てつや、1963年 - )は、日本の哲学者立教大学文学部教育学科教授。専門は、心の哲学現象学倫理学応用倫理学べてるの家(北海道浦河郡)にて研究活動を行なっている。著書に『メルロ=ポンティの意味論』(2000年)、『道徳を問いなおす』(2011年)、『境界の現象学』(2014年)など。

略歴

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1985年3月 慶應義塾大学文学部(哲学科哲学専攻)卒業。 1987年3月 同大学院文学研究科修士課程(哲学)修了、同博士後期課程進学。 1993年3月 慶應義塾大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。 1995年7月 博士(哲学)(慶應義塾大学)(学位論文『メルロ=ポンティの意味論』)。

1997年 防衛大学校人間文化学科助教授。 2004年 玉川大学文学部人間学科助教授。 2008年 立教大学文学部教育学科教授。


著作

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  • 『レポート・論文の書き方入門』(慶應義塾大学出版会) 1997年
  • 『メルロ=ポンティの意味論』(創文社) 2000年
  • 『エコロジカルな心の哲学:ギブソンの実在論より』(勁草書房) 2003年
  • 『環境に拡がる心:生態学的哲学の展望』(勁草書房) 2005年
  • 『<心>はからだの外にある』(NHKブックス) 2006年
  • 『善悪は実在するか:アフォーダンスの倫理学』(講談社選書メチエ) 2007年
  • 『暴走する脳科学:哲学・倫理学からの批判的検討』(光文社新書) 2008年
  • 『意識は実在しない:心・知覚・自由』(講談社選書メチエ) 2011年
  • 『エコロジカル・セルフ』(ナカニシヤ出版、クロスロード・パーソナリティ・シリーズ) 2011年
  • 『道徳を問いなおす:リベラリズムと教育のゆくえ』(ちくま新書) 2011年
  • 『「こども哲学」で対話力と思考力を育てる』(河出書房新社) 2014年
  • 『境界の現象学:始原の海から流体の存在論へ』(筑摩書房) 2014年 ISBN 978-4-480-01602-7
  • 『現象学的身体論と特別支援教育:インクルーシブ社会の哲学的探究』(北大路書房) 2015年 
  • 『いつかはみんな野生にもどる:環境の現象学』(水声社) 2016年 
  • 『じぶんで考えじぶんで話せるこどもを育てる哲学レッスン』(河出書房新社) 2018年
  • 『人は語り続けるとき、考えていない:対話と思考の哲学』(岩波書店) 2019年
  • 『対話ではじめるこどもの哲学:道徳ってなに?』全4巻(童心社) 2019年
  • 『問う方法・考える方法:「探究型の学習」のために』(ちくまプリマー新書) 2021年
  • 『間合い 生態学的現象学の探究』(東京大学出版会、知の生態学の冒険 J・J・ギブソンの継承 2) 2022年
  • 『アフリカ哲学全史』(ちくま新書)2024年

共編著

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  • 『組織不正の心理学』(蘭千壽共編、慶應義塾大学出版会) 2007年
  • 『大学生のための「読む・書く・プレゼン・ディベート」の方法』(松本茂共著、玉川大学出版部) 2007年
  • 『環境のオントロジー』(染谷昌義, 齋藤暢人共編著、春秋社) 2008年
  • 『科学技術倫理学の展開』(石原孝二共編、玉川大学出版部) 2009年
  • 『自立と福祉』(庄司洋子, 菅沼隆, 河東田博共編、現代書館) 2013年
  • 「知の生態学的転回」全3巻(村田純一, 佐々木正人, 染谷昌義共編、東京大学出版会) 2013年
    1. 『身体』
    2. 『技術』
    3. 『倫理』
  • 『子どもの哲学』(土屋陽介, 村瀬智之, 神戸和佳子共著、毎日新聞出版) 2015年
  • 『この世界のしくみ 子どもの哲学 2』(土屋陽介, 村瀬智之, 神戸和佳子, 松川絵里共著、毎日新聞出版) 2018年
  • 『ゼロからはじめる哲学対話』 (河野哲也編、ひつじ書房、哲学プラクティス・ハンドブック) 2020年
  • 『アフォーダンス:そのルーツと最前線』(田中彰吾共著、東京大学出版会、知の生態学の冒険 J・J・ギブソンの継承 9) 2023年

翻訳

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  • 『心と身体の哲学』(スティーヴン・プリースト、木原弘行共訳、勁草書房) 1999年
  • 『ギブソンの生態学的心理学:その哲学的・科学史的背景』(T・L・ロンバード、古崎敬, 境敦史と監訳、勁草書房) 2000年
  • 『企業倫理学 2』 (T・L・ビーチャム, N・E・ボウイ編、共訳、梅津光弘監訳、晃洋書房) 2001年
  • 『大学で学ぶ議論の技法』(T・W・クルーシアス, C・E・チャンネル、杉野俊子, 中西千春共訳、慶應義塾大学出版会) 2004年
  • 『ギブソン心理学論集:直接知覚論の根拠』(J・J・ギブソン、境敦史共訳、勁草書房) 2004年
  • 『心を名づけること:心理学の社会的構成』(カート・ダンジガー、監訳、勁草書房) 2005年
  • 『質的心理学研究法入門 リフレキシビティの視点』(P・バニスター, E・バーマン, I・パーカー, M・テイラー, C・ティンダール、五十嵐靖博と監訳、田辺肇, 金丸隆太共訳、新曜社) 2008年
  • 『感情と法 現代アメリカ社会の政治的リベラリズム』(マーサ・ヌスバウム監訳、木原弘行, 石田京子, 齋藤瞳, 宮原優, 花形恵梨子, 圓増文共訳、慶應義塾大学出版会) 2010年
  • 『中学生からの対話する哲学教室』(シャロン・ケイ, ポール・トムソン、監訳、安藤道夫, 木原弘行, 土屋陽介, 松川絵里, 村瀬智之訳、玉川大学出版部) 2012年
  • 『スティル・ライブズ』(ジョナサン・コール、松葉祥一共監訳、稲原美苗, 齋藤瞳, 宮原克典, 宮原優共訳、法政大学出版会) 2013年
  • 『探求の共同体:考えるための教室』(マシュー・リップマン、土屋陽介, 村瀬智之共監訳、玉川大学出版部) 2014年
  • 『クレイジー・イン・ジャパン』(カレン中村、石原孝二共監訳、飯塚理恵, 池田喬, 稲原美苗, 片岡雅知, 高江可奈子, 高崎麻菜, 水谷みつる訳、医学書院) 2014年

脚注

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