毛利蘭
毛利 蘭(もうり らん)は、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメなどのメディアミックス『名探偵コナン』の作品に登場する架空の人物であり、同作のヒロイン。
毛利 蘭 | |
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『名探偵コナン』のキャラクター | |
毛利蘭(左側は江戸川コナン) | |
作者 | 青山剛昌 |
演 |
黒川智花 忽那汐里 |
声 | 山崎和佳奈 |
詳細情報 | |
愛称 |
蘭 蘭姉ちゃん |
性別 | 女性 |
肩書き | 高校生 |
家族 |
毛利小五郎(父) 妃英理(母) |
国籍 | 日本 |
アニメでの声優は山崎和佳奈が担当する[注 1]。ドラマでの俳優は黒川智花(単発第1・2作)、忽那汐里(単発第3・4作、連続ドラマ)が担当。
概要
編集工藤新一の幼なじみで恋人である。父親は探偵の毛利小五郎、母親は弁護士の妃英理。
新一の帰りを待つ一方で、居候である江戸川コナンの姉のような役割を果たす。また、別居中の母に代わって毛利家の家事全般を担っており、父の悪癖を制止する歯止め役でもある。空手[注 2](韓国語版およびフランス語版ではテコンドー)を得意とする。新一同様に鈴木財閥の令嬢である鈴木園子も幼なじみで親友[注 3]。
一人称は「わたし」[注 4]。周囲からの呼称集は「蘭姉ちゃん(コナン・小嶋元太から。但し、コナンが興奮したときなどには新一の口調に戻って「蘭」と言ってしまうこともある[1][2][3]。)」、「蘭(新一[注 5]・両親・園子[注 6])」、「蘭君(阿笠博士・目暮警部・工藤優作・世良真純[注 7])」、「蘭お姉さん(吉田歩美)」、「蘭さん(円谷光彦・安室透・男性警察関係者)」、「(毛利の・探偵事務所の)姉ちゃん・ねーちゃん(服部平次[注 8])」、「蘭ちゃん(遠山和葉・工藤有希子・女性警察関係者)」、「毛利サン(FBIのジョディ)」、「エンジェル(ベルモット)」、「毛利(塚本数美[注 9])」、灰原哀からは直接名前を呼ばれる機会はないが、コナンとの会話の中では「彼女」もしくは「探偵事務所の子」と呼ばれている[注 10]。
アニメのキャストクレジット順は、基本的にコナン役の高山みなみに次いで、蘭役の山崎和佳奈は2番目表記だが、神谷明の毛利小五郎役の時期は3番目に表記される回もあった[注 11]。
名前の由来
編集名前の由来はアルセーヌ・ルパンの作者である「モーリス・ルブラン」からで[注 12]、「蘭」は作者のお気に入りの名前の一つでもあったから。作中で本人は、自身の名前について「『RUN』(ラン)で『走るために生まれてきたような名前』」だと述べている[6]。
人物像
編集帝丹高校2年B組に在籍。年齢は登場時16歳[注 13]。誕生日は不明[注 14]。空手部の主将を務めており、都大会や関東大会での優勝経験もある[注 15]。
- 容姿
- 作中で数人の男性に声をかけられたり[注 16]、言い寄られたり[注 17]することが描かれるなど、美人でかわいらしく、スレンダーかつグラマーである[注 18]ために、居合わせただけの撮影現場で降板した女優の代役としてスカウトされたこともある[14]
- 髪型はストレートなロングヘア(まれにポニーテールにしている)で、天然ウェーブがかっているピンと跳ねた前髪がトレードマーク。回想シーンでは幼女時代から前髪が跳ねているように描かれているが、ロングヘアではなかった[5]。身長は高校1年生になった時点で160センチメートル[15]。
- なお、蘭のデザインは『まじっく快斗』のヒロイン・中森青子が元であるため、2人の容姿はよく似ている[注 19]が、新一やキッドとは異なり、似てるのは雰囲気程度で、作中の描写では顔が瓜二つという設定はない。作者によるとただ単に描き分けの問題とのこと。さらに、ヴェスパニア王国のミラ王女とも青子以上に容姿が似ており、こちらはコナンたちも蘭とミラ王女のお互いも気付いた程で、ミラ王女が逃亡するために蘭は入れ替わりをさせられ、その時はコナンたちだけでなくルパン三世までも一瞬惑わされてしまっていた[17]。
- 性格
- 真面目で礼儀正しく、面倒見の良い常識人。温かく控えめで、誰とでも仲良くなれる優しさを持つ[注 20]。その為彼女を心から慕う人が多い。献身性も強く、他人のために自らの犠牲も厭わない[20]反面、平次たちが犯人の一味と渡り合ったことを知らされた際は「加勢したのに」と和葉と共に残念がったりもする[21]。この為、それが原因で返り討ちに遭ってしまう形で自らピンチに陥ってしまう展開も多い[22][3]。また、お人好しな性格からあっさり騙れる事も多かったりする。
- おっちょこちょいで思い込みが激しい一面も持ち、自分の一方的な見解と勘違いで怪しいと見なした人物に理由も聞かず空手でぶちのめしてしまう事も少なく[注 21]、ある事件では自分がコナンに尻を触られた[注 22]際には痴漢と勘違いして[注 23]蹴りを繰り出していた[26][注 24]。時々不手際をする事もあり、別荘に来た時にノックもせずドアを開けては、そこにいた人達を次々と驚かせてコナンからも「ノックぐらいしろよ」と呆れられていた[11]。
- お節介を焼きたがるまでに恋愛絡みの話が大好きで、和葉と平次のお互いの感情を知って本気で2人の仲をくっつけようと考え、ある事件では平次に告白するように和葉の背中を押す[27]、静岡で起きた事件では平次が名所を話す姿を見て和葉に「ラヴの予感かもよ?」と告白を仄めかす発言を囁く[28]、剣道大会での事件では優勝したら和葉に告白するという平次の気持ちを察した上で平次が優勝できる見込みがあるかどうかを独自に調査したり、さらには平次や沖田に代わって犯人を一撃で倒した上で彼らを強引に試合場所に連れて行く[29]などのサポートを行っている[注 25]。しかし、恋愛話に対する好奇心の強さから、殺人事件の現場や現場検証中でさえも、園子や和葉、佐藤美和子、上原由衣等といった女性達を相手に、事件と全く関係の無い恋愛絡みの質問や会話を始めてしまう傾向がある[30][31]。
- 人のいないところで涙を流し、泣きながらでも逆境に立ち向かう意志の強さがある[32][注 26]。当初は[注 27]殺人事件に遭遇したショックで泣きじゃくったりよく眠れなかったりすることがあったが、事件に遭遇する頻度が増えるに伴って、その傾向はほとんどなくなった。
- ロンドンで新一に告白されて[34]からは、新一がいれば絶対に死人は出ないと公言して他人の無謀な行為を戒めるようにもなった。
- 基本的に犯人に同情しないコナン(新一)や小五郎とは対照的に[注 28]同情する面が見られ、たとえ自分たちの命を危険にさらすような犯人でさえも死なせないようにしている[注 29]。事件の犯人が語る動機が「切実なものや同情できるもの」であった場合には泣いたり、かばい立てしたりすることが多い[注 30]。反対に身勝手で罪悪感のかけらもなかったり、自分や友人・知人に危害を加えたりする犯人には、(動機に同情の余地もなく、私利私欲・保身から起こした犯行だった場合は特に)
激昂 ()したり空手で容赦ない制裁を与えたりすることがある[37][38][39][40]。また、父親の小五郎に対しても、空手で制裁を加えることがある[41]。 - 前述のように、和葉を気遣ったうえで下着が見えるにもかかわらず着替えをする行動に関しては羞恥心を捨てていた[19]ものの、それ以外の恥ずかしいことに関しては赤面しながら恥ずかしがっている。
- 父親の小五郎に対しては、日常生活のだらしなさについて呆れることも多いが、新一が探偵として活躍していた時は「お父さんの仕事が減っている」とぼやいたこともある[33]。
- 推理力
- その環境から事件現場に居合わせることが多いが、自ら事件解決に率先して捜査行動などをすることは少ない。しかし、普通の女子高生や素人より推理力は優れており、時にはコナンも気付けなかった点を指摘したり、新一の力を借りつつも半ば自力で事件を解決することもある[42][43]。「事件に深く関わりすぎて姿を隠さなければならなくなり、阿笠博士の作った薬で小さくなってコナンに変装している」という推理を、本来の姿に戻った新一の前で話したこともある[44][注 31]。
- しかし、自分に嫉妬した先輩の意地悪の真意に気付けないなどの鈍感な面もある[45]。また、現場で見つけた気になる点について、後々コナンに言われるまでその意味が分からず、違和感を覚えたことを記憶していたり[46][47]、ある事件ではコナンが時計型麻酔銃を使う様子を2度も見つける[48][注 32]など、観察眼にも
長 ()け、そちらは普段の探偵業でもお調子が多い父親の小五郎を上回っている。 - 学業成績
- 得意科目は国語[49]で、ライトノベルを中学時代に愛読しており、三国志にも詳しい[50][51][注 33]が、『南総里見八犬伝』を知らなかったりもする[52]。英語も、早口で話しかけられると聞き取れないが、日常会話なら可能である[15][34]。また、音楽も『月光』の第一楽章を弾けるくらいのピアノの腕前を持つ[53]。なお、数学は苦手な模様である[49]。
- 家事
- 全般が得意で、特に料理は様々な種類のものが作れるほど[注 34][注 35]。編み物はアラン模様のセーターを編めるくらいの腕前[注 36]。
- 嗜好
- 「梅干のスッパ君」[注 37]のキーホルダーをかわいいと言ったり、携帯にナマコ男のストラップ[注 38]をつける、パンダの着ぐるみパジャマを着る[注 39]など、美的センスはかなり独特である。その一方、いくつか少女趣味の一面も見られる[57]。また、恋愛映画が好きである[注 40]。新発売のマニュキュアを一目で見抜いたりする[58]など、おしゃれにも関心を見せている。
- 劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』では、好きな色が「赤」であることが明らかになっている[注 41]。
- 憧れの人は、「闇の男爵」(アニメ版「闇の男爵殺人事件」)に登場する元空手日本チャンピオンの前田 聡(まえだ さとる、声 - 荒川太郎)[59][注 42]。
- その他
- 雷が苦手であるほか、お化けや怪物、怪談などを怖がり、その類の話を聞いただけで悲鳴をあげている[注 43]。方向音痴であるため、単独行動を取っては迷子になる場面も多い[62][3]。
- ギャンブルについては麻雀やポーカーで強運ぶりを見せており[63]、くじ運もある[7]。
- 別居中の両親の仲を取りもとうとしばしば策を講じるが、たいていは失敗に終わっている[64][7]。しかし、まったく無意味に終わっているわけでもなく、当初に比べると徐々に両親の仲は縮まりつつある。
- 『剣勇伝説YAIBA』の最終回では、ヒロイン・峰さやかの自宅のテレビにコナンと共に映っている[注 44]。
- アニメでは母方の祖父が小五郎の回想シーンに登場しているが、孫である蘭との絡みは描かれていない。
- クロスオーバー作品『ルパン三世VS名探偵コナン』シリーズでは、ルパン一味(ルパン三世・次元大介・石川五ェ門・峰不二子)や銭形警部と面識を持つ。特に次元には、『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』でベルツリータワーにて転落死の危機に瀕したところを、コナンとの協力によって助けられている。
身体能力
編集周辺状況や精神状態によって多少のばらつきは見られるが、空手を中心に高い身体能力を有している。
第1話では電柱に拳を手首の深さまでめり込ませて周囲にまでひび割れを生じさせたり[33][注 45]、その後もドアを蹴破ったりするなどの描写が見られた[注 46]。チンピラや刃物類を持つ凶悪犯を返り討ちにする格闘能力を持つ[注 47]。空手以外の格闘技も含めて攻撃を見ただけでその威力を見抜くとともに、相手の能力に対する洞察力も持ち合わせている[注 48]。自動式拳銃による至近距離からの射撃に対して引き金と銃口の向きを観察する視力と、銃弾を紙一重で回避する反射神経を備えている[68]。また、剣道の有段者である犯人を飛び蹴りの一撃で倒したこともあり[注 49]、それを見たコナンからは改めて「強えぇー」と評された[29]。劇場版第3作『世紀末の魔術師』のエンディング後では何故引き止めておいてくれなかったと注意されるコナンだったが、「新一にいちゃん、『また来る』って!」と嘘の伝言にされたため、「いいわ、今度会った時には…」と新一(に、変装したキッド)に渡す予定だったハンドタオルを宙に浮かせ、空手チョップで三枚おろしにして割れた内の1枚がコナンの頭に乗せた後、「こうしてやるんだから!!」と意気込んだ。
人数が極端に多い場合[注 50]や相手が日本トップクラスに選ばれているプロ格闘家の場合、攻撃を軽くかわされる・苦戦する・倒されるなどの描写もある[注 51][注 52]。また、背後からのスタンガンを使った不意打ち攻撃には、しばしば気絶させられている[70][71][注 53]。さらに、上述の様に相手の風貌が苦手なホラー要素を想起させるために不気味さから腰を抜かして対応できなかったこと[11]や、抵抗できないほど衰弱していたために犯人に人質に取られたことなどもある[22]。
力持ちで敏捷性が高く、バク転を披露したこともある[37]。新一や園子の
把握していたコツだけでシャイニング・ウィザードを披露して現役プロレスラーの犯人を一撃で昏倒させる[74]、誤って自分のもとに飛んできたサッカーボールをかつて見た新一の蹴りを参考に空手の蹴りを用いて蹴り返す[75]など、技を応用することにも長けている。
アニメでの小五郎と違って極端な高所恐怖症とは設定されていないが、高層ビルなどの高所にはそれなりの反応を見せる。しかし、そこで危機に瀕した者がいた際には迷わず救助に動いており[76][77]、特にコナンについては消火用ホースを命綱にして彼を抱えたまま飛び降りることや、その直後に窓ガラスを蹴破って屋内へ着地することすら行っている[76]。
『ルパン三世VS名探偵コナン』と『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』に登場した青年当主キース・ダン・スティンガーには、空手の実力と睡眠薬の効きが遅い体質、さらには目覚めても悲鳴すらあげない沈着さから、コナンの能力も含めて「君たちは何者なんだ」と驚かれている。
新一(コナン)との関わり
編集新一とは、物語開始の13年前、保育園に彼が転入してきた時からの付き合いであり[4]、彼のことになると周りが見えなくなってしまうほどに好き[注 55][注 56]で、新一が他の女性に取られそうになったり彼が自分に隠し事をしていたりすることがわかると普段の優しさが一転し、執念深く嫉妬深い性格へと豹変(ひょうへん)する[注 57][45][78]。
当初はいなくなった新一が心配で夜も眠れないほどだった[12]他、普段は帰ってこないことに対して憎まれ口を叩いてはいる[注 58]ものの、姿を消してから初めて姿を現した新一を見た際には、涙を流しながら心配していた旨を告げている[79]。
親友の鈴木園子や遠山和葉に新一との仲を冷やかされると、以前は素直になれずに完全否定していた[80][81]が、ロンドンへ行った際に新一から「好きな女」と告白された[34]のを境に、それ以降は仲を冷やかされて照れることはあるが、「新一の彼女」と呼ばれても否定しなくなり、その間に園子や和葉から「返事をした方がいい」と勧められるも中々できなかった[82][27]が、最終的には修学旅行で訪れた清水寺において大胆にもたくさんの人がいながら新一の頬にキスをする形で返事をした。さらに旅行後も新一に「わたし達付き合ってるって事で、いいんだよね?」と仲を公認するかのようなメールを送り、完全に恋人同士となった[83]。
新一から贈られた携帯電話を愛用している[注 59]。同じく新一から贈られたストラップについているナマコ男(青山剛昌の作品・『YAIBA』の登場キャラクター)のマスコットは、そのコマでの蘭に合わせて表情が変わるという小ネタになっている。
コナンとは、一緒に寝たり混浴も行ったりしていた[84]が、コナンの正体が新一ではないかという疑惑が生まれていた時期は、そういう行動は一切なくなった[85](疑惑がなくなった以降は混浴へ誘うこともある[86][87][88])。その後もコナンの正体が新一だと確信したことが何度かあるが、コナンや事情を知っている関係者にごまかされることがその都度繰り返され、2020年現在も「新一は事件のため遠くに行ったまま」と信じている[注 60]。
その一方、眼鏡を外したコナンの素顔が新一の幼少時代に酷似している[90]と分かってからは、コナンに新一の姿を重ねることが以前よりも多く繰り返されている[注 61]。また、コナンの観察力・推理力が優れていることに気がつき、最近ではそれらを当然のように認識してもいる[注 62]。ただし、コナンが好きな相手は灰原だと思っている[注 63]。
服装
編集服は初期でも現在でも流行のファッションを着用している[注 64]が、ガングロやゴスロリのような奇抜なファッションは好まない[54][94]。ただし、ゴスロリだけは別の人の姿を見て園子と共に「可愛い」と歓喜しており、内心では憧れているかのような節も見られる[94]うえ、私服の時はオーバーニーソックス(色は黄、白、緑、黒など)を履いていることもあるが、まれにオーバーニーソックスにブーツという組み合わせで履いている[95][96][97]ことや、へそ出しルックも着用していることがある[98][34]。
スカートは服装によってさまざまであり、制服のそれも初期は膝下だったが、その後は膝上になっている。また、ズボンの場合はジーンズのような長いものより、ショートパンツやスパッツのような短いものを履くことが多い。なお、ドラマ版でも私服はショートパンツにオーバーニーソックスの組み合わせが多い。
通学用の靴はスニーカー(色は赤や緑)からローファーやブーツ(短めだったり、長めだったりする)、靴下は白の短いソックス(三つ折り)から紺色のハイソックスに替わったが、上着を脱いだベスト姿も時折登場する。また、普段はサイハイブーツなどは履かないが、アニメオリジナルで一度だけ履いたことがある[99]。
私用の水着は、初期こそ露出度の高いハイレグを好む傾向が見られた[注 65]が、その後はレイヤードなどビキニを中心としたものを好む傾向が見られる。
下着は白色であることが多く[注 66]、コナン(=新一)に何度も見られている[注 67]。
アニメオリジナルでは、アイドル歌手のリサ・パープル(声 - 明坂聡美)に扮するコスプレの衣装に身を包んでいたが、それが原因で彼女と間違えられて誘拐されたことがある[99]。
黒の組織との接触
編集コナン(新一)の宿敵である黒ずくめの組織とは、自身が気付かない(組織の存在を知らない)うちにメンバーのベルモット、バーボン、キール、ラムと深く接触している。
- ベルモット
- ニューヨークで、新一と一緒に工藤有希子からシャロン・ヴィンヤードとして紹介されたのが最初の出会いである[15]。その後、通り魔に変装したベルモットが逃走中にビルから転落しかけたところを助けたことがあり[15]、蘭に助けられたことを気にかけたベルモットは以後、蘭を「エンジェル」と呼び組織と関わらせないように配慮している。蘭は、ベルモットが変装した新出智明に白鳥警部と佐藤刑事の見合いの場所まで、コナンや園子と一緒に車で送ってもらったり[102]、風邪で熱を出して倒れた際にニューヨーク事件を回想した後、コナンと小五郎に付き添われて診察を受けたことがある[14]。また、ベルモットに射殺されかけた灰原哀を身をていして守ろうとしたこともあり[20][注 68]。その後もベルモットが榎本梓に変装していた際には、その言動から変装を見抜いて存在自体は認識することとなった[103]。
- バーボン
- 表向きには小五郎に弟子入りした探偵を名乗るバーボンこと、公安警察官の安室透(降谷零)とは、毛利探偵事務所や喫茶店「ポアロ」で会話をしているほか、コナンが誘拐された[注 69]際の追跡劇では車内で抱き寄せられるなど、身体的にも深く接触している[104]。
- キール
- 表向きには日売テレビでアナウンサーをしていたキールこと、CIA諜報員の水無玲奈(本堂瑛海)とは、探偵である父親の小五郎に対しアイドルの沖野ヨーコを介して簡単な事件の依頼が本人から来た際に面識を持ち、会話を交わした他、彼女の家にも一晩泊まり込んでいる[105]。
- ラム
- 表向きには小五郎に弟子入りした板前・脇田兼則と名乗るラムとは、毛利探偵事務所や寿司屋「いろは寿司」で会話をしている[106][107]。
- その他のメンバー
- 現在まで、車のトランクから飛び出した際にカルバドスに狙撃されたこと[20]と、劇場版でアイリッシュ[68]およびピンガ[108]と交戦したことを除いて直接の接触はないが、既に第1話の時点で、新一とデートした際に居合わせたジンとウォッカの存在自体は見知っており[33]、この2人を「新一が妙に気にしていた黒ずくめの人たち」と認識している[109]。新一が姿を消すようになったのも、「黒ずくめの人たちが原因ではないか?」と思っている部分もある。
人気投票ランキング
編集第1回キャラクター人気投票での順位は6位(116票)、2011年のテレビ&劇場版15周年記念のキャラクター人気投票では5位、2012年の『週刊少年サンデー』連載800回記念キャラクター人気投票では6位、『ダ・ヴィンチ』2014年5月号での好きなキャラクターランキングでは5位、『名探偵コナン 50+SDB』でのファン投票人気キャラクターランキングでは総合ランキングと1番好きなキャラランキングで3位だった。2020年5月7日発売の雑誌『ダ・ヴィンチ』2020年6月号で実施された「読者にしあわせを与えてくれたキャラ」ランキングでは6位を獲得した[110]。
脚注
編集注釈
編集- ^ テレビアニメ853話「サクラ組の思い出(蘭GIRL)」では、初めて蘭役の山崎がキャスト表記にトップクレジットされ、主役であるコナン役の高山と新一役の山口以外でトップになったシリーズ初のケースである。
- ^ 出場した大会の看板に「玉真会空手」とあることから、帝丹高校空手部の流派は「玉真会」という名前であると示唆される(名前の由来は極真会館の前身である日本空手道極真会大山道場と極真会館の道着の刺繍にある極真会)。
- ^ 特に友情は深く、お金に困った際に新一から「園子に出してもらえばいい」とアドバイスされても関係が壊れる可能性を考えて拒否し、「園子とは一生親友でいたいから」と言い切っていた。また、この行動は後々にある事件に遭遇したコナンの推理を手助けするきっかけにもなっている。
- ^ ごくまれにだが「私」と表記されたり、「あたし」と言ったりする時もある。幼少期から「わたし」と言っているが、この当時は家族の前では「蘭」だった。
- ^ 保育園で出会った当初に蘭から気に入られて「わたしのコト名前で(呼び捨てにして)呼んでもいいよ!」と言われたので「蘭」と呼ぶようになる[4]が、小学生になってからは周囲に仲を冷やかされる恥ずかしさで「毛利(さん)」と一時期呼んでいた。しかし、アニメ473話「工藤新一少年の冒険(後編)」で蘭から「蘭のままでいい!蘭のままがいい!」と強く言われて[5]から、結局呼び方は「蘭」に戻って現在に至る。
- ^ 園子のプライベートでは「奥さん」または「奥様」と呼ぶこともある。 また、保育園時代の園子は「蘭ちゃん」と呼んだこともあった。
- ^ 世良真純はごくまれにだが「蘭ちゃん」と呼ぶこともある。
- ^ アニメでは142話の『結婚前夜の密室事件(後編)』など、まれにではあるが、コナンに合わせて「蘭姉ちゃん」と呼ばれることや、和葉と並べて「蘭ちゃん」と呼ばれることもある(原作では呼ばれてない)。
- ^ 新一、園子、真純以外の帝丹高校の同級生(主に男子生徒)や教職員からは「毛利」と呼ばれる場合が多い。
- ^ 劇場版第11作『紺碧の棺』、劇場版第19作『業火の向日葵』では「蘭さん」、劇場版第24作『緋色の弾丸』では「蘭姉ちゃん」と呼ぶ場面がある。
- ^ 劇場版では、一時期第7作から第16作まで小五郎役が2番目となって、山崎は3番目に表記されていた。第17作から再び山崎が2番目の表記に戻ったが、第18作だけ3番目となっている。また、4番手の新一役の山口勝平と並んで山崎が3番手表記になることもあり、第7作では山口が、第10作では服部平次役の堀川りょうが3番手で、山崎は4番手であった。
- ^ 単行本4巻巻末の「名探偵図鑑」に「毛利蘭の名前は、ルパンの生みの親、モーリス・ルブランから拝借している」と記されている。同様の例として、アニメ脚本家の高屋敷英夫が本作より前に、後に本作ともコラボレーションされる『ルパン三世』のTV第2シリーズで、同様の拝借の仕方で「毛利蘭」のクレジットを使用している。
- ^ アニメ版や劇場版・小説版などのエピソードによっては17歳になっている(誕生日を過ぎている)場合もある。
- ^ 誕生日については、英理の誕生日から「10月10日よりまだ先」ということだけが判明している[7]。
- ^ 関東大会での優勝は、劇場版第9作『水平線上の陰謀』で初めて示され、第14作『天空の難破船』を経て、後に原作でも世良が初登場する73巻File.6「截拳道(ジークンドー)」に記載されて、公式設定となった[8](そのため『水平線上の陰謀』以降の劇場版作品は、世良真純が登場後の時系列として位置づけられることになった)。
- ^ 旅行で伊豆に行った際は結構ナンパされたようで、一緒に居た園子から妬まれていた[9]。
- ^ 例としては、アニメオリジナルに登場した若松俊秀(声 - 檀臣幸)や、園子の姉である鈴木綾子に別荘に招待された時に出会った太田勝(声 - 井上倫宏)など。前者ではかなりしつこく言い寄られた挙句に空気の読めない言動にカッとなって空手を見せ付けて撃退させ[10]、後者では最初はしつこくされたものの、途中からは言い寄られることもなくなった[11]。
- ^ 歩美からは初対面時に「美人だね」と言われた。特に巨乳と言われたことがあり、元太も初対面時に胸に注目していた[12]。また、灰原からは「安産型」と指摘されている[13]が、本人にはそれらについての自覚はない。
- ^ 高山みなみとの対談で「蘭のデザインはどうだったんですか」との質問に「それも簡単。蘭は、ほとんど『まじっく快斗』の青子(笑)。どっからどう見てもそうでしょ。今は角があるから全然違うけどね」と作者は語っている[16]。
- ^ 和葉との初対面時には、平次から話を聞かされていた新一と勘違いされて彼女に怒鳴られてもあっさりと許したり[18]、自身と平次の服装がペアルックと誤解されて和葉から嫉妬された際には彼女を気遣い、外から下着が見えるにもかかわらずに車中で服を脱いで別の服に着替えたり(原作ではブラジャーが見えるが、アニメ版では自主規制によってカットされている)と羞恥心を捨てた行動を見せており、そのために和葉から「ええ娘やなぁ」と感心されていた[19]。
- ^ 痴漢と間違えて世良真純を回し蹴りしたこと[8]や、工藤家に居候していた沖矢昴にいきなり蹴りかかったことがある[23](ただし、世良には截拳道で防がれ、昴には倒れたふりをして受け止められた)。また、ただの獣医を母である英理の浮気相手と勘違いし、さらには英理が飼い猫に関することで涙を流したのを見て一方的に泣かされたものと誤認した怒りから、理由も聞かずに主治医を蹴りつけようとしたこともある(コナンの制止によりギリギリ蹴りつけずに済んだ)[24]。アニメオリジナルでも一時的とはいえコナンを連れ去った人物を目にした時も、怒りからその人物を蹴りつけようとしていた(蹴りが当たるギリギリのところでコナンに止められた)[25]
- ^ 正確にはコナンが誤って自身のお尻に刺してしまった麻酔銃の針を取ろうとして、うっかり触ってしまった。また、お尻に麻酔銃が刺さっても眠らなかったのはズボンのポケットにしまっていたクロークに命中したためである。
- ^ 最初はコナンだとは知らなかったが、蹴りを出した後にそれを知り、赤面しながら問いただしている。
- ^ コナンには当たらなかったものの、後ろにいた小五郎の顔面に当ててしまい、彼を気絶させてしまう。
- ^ 和葉とは「家族ぐるみで付き合いのある幼なじみの探偵を好きになっている」という似通った恋愛事情を持ち、お互いの恋を真剣に応援し合う間柄でもある。また、恋愛面以外でも、蘭は「父親が元刑事で自分は空手の有段者で家事もこなす」など、「父親が刑事で自分は合気道の有段者で家事も得意」な和葉とは、その特徴や境遇などが非常に似通っている。
- ^ 灰原哀や赤井秀一は、蘭に宮野明美の雰囲気を重ねて見ており、赤井は明美を「平静を装って陰で泣いていたバカな女」と評し、「お前(蘭)によく似た女」だと述懐している。
- ^ アニメ1話「ジェットコースター殺人事件」[33]、アニメ162話「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」の直後のアニメ286話 - 288話「工藤新一NYの事件」[15]、アニメ772話 - 773話「工藤新一水族館事件」[6]。
- ^ ただし、コナンや小五郎も自分にとって大切な人物が犯人だと知って落胆したり、切実な動機を持つ犯人に対しては、様々な配慮をすることもある。
- ^ アニメ649話「探偵事務所籠城事件(狙撃)」では探偵事務所に立て籠もった犯人を世良が事務所の窓へ誘導することで警察の狙撃部隊による射殺を画策したが、「新一ならそんなことはしない」とカーテンを閉めることで止めさせた[35]。
- ^ アニメ85話「スキーロッジ殺人事件(後編)」でコナン(新一)が園子の替わりに彼女を使い、小学校時代の恩師を犯人として挙げた際、最後にはコナンに抱きつき、声を上げて泣き崩れた[36]。
- ^ 黒の組織のことを知らないにもかかわらず、おおむね正しく推理したその洞察力には新一も舌を巻いていた。
- ^ ただし、2度見つけたのは原作のみで、アニメでは1回だけしか見つけておらず、2回目の描写はカットされている。
- ^ この設定は、原作者の青山に近いスタッフに三国志マニアが多かったことから自然的に発生したとのこと。
- ^ 原作では、焼き魚・卵焼き・おでんなどの一般的な和食が最も多い。作者の青山は『名探偵コナン70+SDB』にて「母親が料理下手なので独学で身に付けたのではないか」と述べている[要ページ番号]。その一方、パラレルワールドにあたる『名探偵コナン特別編』では、母の友人の家で料理をご馳走(ごちそう)になった際、コナンに「蘭姉ちゃん、料理ヘタだもんね」と言われてむくれている[要ページ番号]。
- ^ 中学の先輩・内田 麻美(うちだ あさみ、声 - 秦由香里)からわざと下手なレモンパイの作り方を教わった際にも、なぜか美味しく作ることができた[45]。
- ^ 編み上がったセーターは新一(コナン)に贈っており、コナンが着用していた[54]。
- ^ 「スッパ君」は架空のマスコットキャラクターである[55]。
- ^ 買ってもらったばかりの携帯を新一のせいで水没させて壊してしまったため、代わりの携帯を買ってやるという新一に、米花水族館で販売されているナマコ男ストラップも付けるよう、蘭が指定したもの[6]。
- ^ 蘭は彼女なりに素直に「かわいい」と感じてコナンとペアルックで購入した[56]。
- ^ 劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』で新一を誘ったり、アニメ400話「疑惑を持った蘭」では新一と一緒に観に行っている(原作47巻File.4「ロックをはずして…」にはないシーン)。
- ^ もっとも、この場合は違う意味合いも込められている含みがあった。
- ^ 蘭は、「わたし、あの人にあこがれて空手を始めたの」と語っている。
- ^ 通常ならば空手で鍛えた身体能力で臨戦態勢に入れるが、相手がホラー映画の怪物のような風貌の犯人のため腰を抜かし、応戦できずに危機に陥るといった描写がある[11]。しかし園子に言わせれば、お化け嫌いは蘭のチャームポイントの一つであるらしく、「直したらもったいない」とのこと[60]。一方で、甲冑が独りでに動く美術館があるという噂を聞いた時には、怖いもの見たさでその美術館に赴いたことがある[61]。
- ^ 当時の髪型は、後年のような鋭く跳ねた前髪ではなく、連載初期の丸みのある前髪だった。
- ^ 初期ではこのような常人離れした破壊行為が見られたが、シリーズが進むにつれてこのようなことは激減している。
- ^ 劇場版第14作『天空の難破船』の公開記念特番[65]でそのことに触れたスタジオ出演者に対し、蘭自身は「無我夢中でよく覚えてない」、電柱を破壊した場面については「バックれました」と返答している。また、車に乗っていた園子を助けるためにフロントガラスを蹴りで破壊している[9]。
- ^ コナンに攻撃してきた凶悪犯の金属バットを素手で難なく受け止めたこともあり[66]、他にも肘打ち[41]や
踵落 ()とし[67]、裏拳[60]、「胴廻し回転蹴り」[37]などの技を披露している。また、劇場版やテレビスペシャルでも常人離れした強さを見せており、劇場版第4作『瞳の中の暗殺者』ではコナンに迫った犯人のサバイバルナイフを平然と蹴り折ったうえ、腹への正拳突きの連打で制圧し、劇場版第7作『迷宮の十字路』では日本刀を振りかざす犯人たちを難なく次々と倒し、劇場版第18作『異次元の狙撃手』でも元アメリカ海兵隊(ネイビー・シールズ)の犯人へ飛び後ろ回し蹴りを叩き込んで背後数メートル先のガラスへめり込まさせ、劇場版第19作『業火の向日葵』ではレイクロック美術館の堅牢な壁を掌底打ちの一撃で破壊していた。また、テレビスペシャル『江戸川コナン失踪事件』でも、新一の悪口を言った犯人の右手首を軽く放った左裏拳打ちの一撃でへし折っていた。 - ^ 闇の男爵の衣装を身にまとって現れた怪人への蹴りを軽々とかわされたことにより、相手の正体を前田聡と判別した[59]。また、世良真純と初対面時に手合わせした際には、動きでそれが截拳道であると判別するとともに、かなりの実力の持ち主であることも見抜いた[8]。
- ^ 最初は平次と、彼の次の対戦相手である沖田総司が相手をしようとしたが、彼らを一刻も早く試合に出させたかったという考えもあって強引に割り込み、犯人を一撃で倒している。その姿を見た平次と沖田は、驚愕していた。
- ^ 山中で蘭とコナンと園子が50人近くの武器を持った暴力団組員たちに囲まれて殺害されそうになった際には、蘭が応戦して数人の組員を難なく倒すものの日本刀で左肩を切り付けられて負傷し、そこへ現れた京極真の加勢で残りの組員を倒すことができた[69]。
- ^ 劇場版第13作『漆黒の追跡者』でアイリッシュと戦った際には、途中まで互角にわたり合ったが、体格や体重などで劣る蘭は体力も大幅に下回っていたため、隙を突かれて倒された。劇場版第17作『絶海の探偵』でスパイ「X」と甲板上で戦った際にも、空手の実力では蘭が優っていたが、1本のロープすら武器に変える戦闘技術と卑劣な手段により、海へ突き落とされた。
- ^ 「攻撃を軽くかわされたケース」では、前述の通り前田聡に数回繰り出した蹴りを軽々とかわされた[59]。
- ^ 背後からの攻撃でも、斧を振りかざすなどの大きな動作などには、気配を感じて回避したり、回し蹴りなどで防ぐなど[11]、臨機応変に対応できている。
- ^ 当時のかくれんぼでは、天井にへばりついたり池の中に潜ったりしており、園子に「まるで忍者」と評された。
- ^ 幼少時からお互い両想いであるが、蘭がその想いを「恋愛感情」と完全に自覚したのは高校1年生時のニューヨークでの事件からである[15]。
- ^ 「奇妙な贈り物」(アニメ版「月いちプレゼント脅迫事件」)で初めて正体に気付きかけた際、初対面したコナンに対して「新一が大好き」と発言したことをかなり恥ずかしがっており、特にコナンからゲームを「好きでしょ?」と問われると新一のことが好きだと言っていると勘違いし「好きじゃないわよ! 勘違いしないでよね!!」と否定していた[1]。以降も正体に気付きかける度に後述の混浴の件なども含めて恥ずかしがっている。
- ^ 溜まった怒りを抑えつつも、「尻尾をつかんで居場所を突き止めたらもう遊べないぐらいにボコにしてあげるから」と発言した事もある[78]。
- ^ ある話では、「早く帰ってきなさい、新一!」と叫びながらゲームのパンチングマシーンを殴って彼に対する不満と怒りをぶつけ、結果として最高点を叩き出した[26]。
- ^ アニメ172話「よみがえる死の伝言(後編)」で園子が京極専用として新たに購入した携帯を、蘭が羨ましがっていたのを見たコナンが用意した(連載中に携帯電話が普及したことによる設定の違和感を解消するため、新一のせいで蘭の携帯が壊れていたという設定が後に追加された)もの[73]。アニメ版では誘拐されたアニメオリジナルエピソード(第294話)の際に壊されてしまった[70]が、後日に改めて新一からプレゼントされるオリジナルエピソード(第304話)が描かれている[49]。そのため、登場人物の大半がスマートフォンを使用している2017年現在も、ガラケーを使用し続けている(ただし、クロスオーバー作品の『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』ではスマホを使用していた)。
- ^ 蘭は、新一が自分の消息を警察にも伏せるよう希望している理由について、「事件の犯人から追跡を知られないようにするため」と推測しており、「事件の犯人」と「黒ずくめの組織」、「追跡」と「生存」の違いはあるが、新一の「敵に悟られないようにしている」現状については看破している[89]。
- ^ 単行本77巻File.8「コナン君だよね?」(アニメ「工藤優作の未解決事件(後編)」)で、コナンが優作を「父さん」と呼んで推理を披露した際には、幼少時の蘭自身の視点でコナンの姿に当時の新一の表情まで重なったため、「コ…コナン君だよね?」と詰め寄った。しかし、とっさにコナンにごまかされたため、蘭は「驚かさないで」と言って疑惑を解消するとともに、「ただでさえ(新一と)顔が似てるんだから」と感想をコナンに述べている[89]。
- ^ コナンは初期に比べると蘭の前でうっかり推理することが増えており、時折そのことに気づくとごまかすために「新一兄ちゃんに聞いた」などと説明することが多い。蘭も、平次と和葉のお守り絡みの事件でコナンが推理できるのは当然と言いながら、「何でそう思ったんだろ」と疑問に感じている[91]。また、その後別のエピソードで偽小五郎が登場した際には、コナンが既に推理していることを見抜いていた[92]。
- ^ 劇場版第5作『天国へのカウントダウン』で歩美がコナンには好きな人がいると言った際に「もしかして哀ちゃん?」と言っており、アニメ759話「意外な結果の恋愛小説(前編)」で園子がコナンが好きなのは歩美だと言ったときにも「えー、哀ちゃんでしょー!?」と言っている[93]。
- ^ いったん着用した服を後の話で再び着用することは、ほとんどない。
- ^ 劇場版第14作『天空の難破船』の公開記念特番[65]で特集された「蘭ちゃんへの忠告」というコーナーでは、セクシーな水着ばかりを着用していることについて触れられている。その中でも露出的とされたのがアニメ68話「闇の男爵殺人事件(事件篇)」で着用した紺のハイレグ[59]、アニメ72話「三つ子別荘殺人事件」やアニメ113話「白い砂浜殺人事件」で着用したピンク色のハイレグ[48][100]で、ピンク色の2つはほぼ同じ水着だが、後者はさらに背中が開いているうえ、コーナーの終わりにコナンの「蘭姉ちゃん、水着やめようよ〜」という発言に蘭は「本当はもっとすごいのもあるんだけどな〜」と返している。
- ^ アニメ522話「新一の正体に蘭の涙」で白色のショーツを[101]、アニメ141話「結婚前夜の密室事件(前編)」で白色のブラジャーを着用している[19]が、アニメでは双方とも自主規制により映らなかったり、カットされている。
- ^ ショーツに関しては、マジシャンの事件[90]や劇場版第16作『11人目のストライカー』でコナンに見られたことが描写されており、前者では内心で呟かれるも「見ていない」とごまかされたために怒らなかったが、後者では「白」と言われてしまったために赤面しながら怒っていた。
- ^ 実際には2人とも赤井秀一に助けられた。
- ^ 実際にはコナンが自分の意思で犯人にさらわれた後、別の犯人の人質にされてしまった。
出典
編集- ^ a b 単行本3巻File.7「奇妙な贈り物」 - File.10「眼前セーフ」(アニメ7話「月いちプレゼント脅迫事件」)。
- ^ 劇場版第3作『世紀末の魔術師』。
- ^ a b c 劇場版第17作『絶海の探偵』。
- ^ a b 単行本87巻File.6「蘭GIRL(前編)」 - File.9「新一BOY(後編)」(アニメ853話 - 854話「サクラ組の思い出」)。
- ^ a b 単行本55巻File.6「月下」 - File.9「落日」(アニメ472話 - 473話「工藤新一少年の冒険」)。
- ^ a b c 単行本83巻File.10「水色の想い出」 - 84巻File.2「ピンク色の回答」(アニメ772話 - 773話「工藤新一水族館事件」)。
- ^ a b c 単行本68巻File.2「妃英理の災難」 - File.4「最高の誕生日」(アニメ589話 - 590話「最悪な誕生日(バースデー)」)。
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- ^ a b 単行本22巻File.8「それゆけ園子」 - File.10「蹴撃の貴公子」(アニメ153話 - 154話「園子のアブない夏物語」)。
- ^ アニメ6話「バレンタイン殺人事件」(アニメオリジナル)。
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- ^ a b c d e f 単行本34巻File.11 - 35巻File.4「ゴールデン・アップル」(アニメ286話 - 288話「工藤新一NYの事件」)。
- ^ 青山剛昌「青山剛昌×高山みなみスペシャル対談!!」『名探偵コナンカラーイラスト全集―The complete color works』小学館、2003年4月。ASIN 4091998917。ISBN 4091998917。OCLC 675390170。全国書誌番号:20411302。
- ^ テレビスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』
- ^ 単行本19巻File.5「食いだおれの街」 - File.8「免許証の秘密」(アニメ118話「浪速の連続殺人事件」)。
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- ^ a b c 単行本42巻File.5「満月の夜と黒い宴の罠」 - File.10「ラットゥンアップル」(アニメ345話「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」)。
- ^ 単行本59巻File.10「陰と雷」(アニメ517話「風林火山 陰と雷光の決着」)。
- ^ a b 劇場版第2作『14番目の標的』。
- ^ 単行本61巻File.8「紙飛行機」 - File.10「レスキュー」(アニメ510話「コナンvsW暗号ミステリー」 - 511話「推理対決! 新一vs.沖矢昴」)。
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- ^ 単行本74巻File.8「EYE」 - 75巻File.2「親子の間の錯視」(アニメ652話 - 655話「毒と幻のデザイン」)
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- ^ 単行本48巻File.9「ピンポンダッシュ」 - 49巻File.4「黒の組織VS.FBI 2」(アニメ425話「ブラックインパクト! 組織の手が届く瞬間」)。
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- ^ 単行本1巻File.6「迷探偵を名探偵に」での阿笠博士との会話より(アニメ版ではカットされている)。
参考文献
編集- 少年サンデー特別編集プロジェクト編 編『コナンドリル』小学館、2003年5月。ISBN 9784091794024。
外部リンク
編集- 毛利蘭 - 名探偵コナン(読売テレビ) - ウェイバックマシン(2015年6月27日アーカイブ分)
- 毛利蘭 - 名探偵コナン(読売テレビ)
- 毛利蘭 - 木曜ミステリーシアター「名探偵コナン 工藤新一への挑戦状」(読売テレビ)
- 毛利蘭 - 「名探偵コナン ドラマスペシャル 工藤新一 京都新撰組殺人事件」(読売テレビ)