森本康敬
日本の外交官 (1956-2022)
森本 康敬(もりもと やすひろ、1956年 - 2022年〈令和4年〉8月21日)は、日本の外交官。在大韓民国大使館参事官、釜山総領事等を経て、ソロモン諸島駐箚特命全権大使。位階勲等は従四位瑞宝中綬章[1]。
経歴・人物
編集奈良県出身。1980年に外務省に入省し[2]、韓国語を専門とした。外務省北米局日米安全保障条約課課長補佐、在中華人民共和国日本国大使館一等書記官、外務省アジア大洋州局北東アジア課日韓交流室長、在大韓民国日本国大使館参事官等を経て、2016年から釜山総領事を務めたが、総領事館前への慰安婦像の設置を受け、対抗措置として日本政府より一時帰国させられ、知人との会食中にこの政府方針への批判を展開したため、着任1年足らずの2017年に更迭されたと報じられた。一方、菅義偉内閣官房長官は記者会見で「通常の人事だ」と述べ、このような見方を否定し、森本総領事も「覚えていない」と話したとされる[3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][13]。同年外務省外務報道官・広報文化組織広報文化外交戦略課広聴室長[14]。2018年外務省大臣官房会計課福利厚生室長[2]。2020年5月8日にソロモン諸島駐箚特命全権大使に任じられ[15]、2021年11月ソロモン諸島で体調を崩したため緊急搬送され、検査結果は膵臓癌のステージⅣであり、2022年3月11日に依願退職するまでソロモン大使を務め上げた。同年8月21日、東京都内の自宅で死去[16]。65歳没。死没日付で従四位に叙され、瑞宝中綬章を受章した[1]。
脚注
編集- ^ a b 『官報』第826号9頁 令和4年9月28日
- ^ a b ソロモン大使に森本氏News2020年05月08
- ^ 政府批判の森本康敬釜山総領事、事実上の更迭産経新聞2017.6.1 05:00
- ^ 「人事、外務省」日本経済新聞
- ^ 「森本釜山総領事 釜山東区庁長と面会」韓国KBS 2017-04-20 10:25:14
- ^ 「外務省 釜山総領事が着任1年で交代 少女像対応影響か」毎日新聞2017年6月1日
- ^ [余命三年時事日記 共謀罪と日韓断交]青林堂 (2017/3/15)
- ^ 「管官房長官の陰湿人事(西川伸一)2017年6月30日2:14PM」週刊金曜日on-line
- ^ 「代表団メンバー」北朝鮮による日本人拉致問題
- ^ [1]
- ^ 「グローバル・ガバナンス」北海道大学
- ^ 森本釜山総領事、異例の交代劇 事実上の更迭…慰安婦像問題で官邸批判「酔って覚えていない」 (1/2ページ)ZAKZAK2017.06.02
- ^ 「釜山総領事、異例の早期交代」日本経済新聞2017年6月1日 18:54
- ^ 「【「慰安婦」日韓合意】政府の帰国判断を批判した森本康敬前釜山総領事、対韓外交から外れ広聴室長に」産経ニュース2017.7.11 01:33
- ^ 外務省人事(8日付)朝日新聞デジタル2020年5月9日 5時00分
- ^ 韓国の人々に愛された外交官の死を悼む 安倍政権時に「更迭」された:朝日新聞デジタル