桂島宣弘
桂島 宣弘(かつらじま のぶひろ、 1953年 - )は、日本の歴史学者。立命館大学文学部名誉教授。専門は日本近世思想史・民衆思想史。
岩手県出身。バプテスト派の牧師桂島祐三の息子。岩手県立盛岡第一高等学校、東北大学工学部を経て、1979年立命館大学文学部日本史学専攻卒業。1984年、立命館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1983年に姫路日ノ本短期大学教員となり、1995年から立命館大学文学部助教授、1997年より同教授。1994年、「幕末民衆思想の研究」で立命館大学から博士(文学)の学位を取得。2010年度~2013年度立命館大学文学部長。2000年2月~7月中国北京日本学研究センター派遣教授、2006年9月~2007年8月韓国東西大学校客員教授、2014年9月~2015年8月韓国高麗大学校客員教授。2019年、退官。
子安宣邦の方法論に影響を受け、「前近代」である江戸思想の研究を基に「近代」への逆照射を試みている。近年は、東アジア史学思想史研究を展開中。
日本による対韓輸出優遇撤廃に反対する、<声明>「韓国は「敵」なのか」呼びかけ人の1人[1]。
著書
編集- 『幕末民衆思想の研究―幕末国学と民衆宗教』(文理閣、1992年)2005年増補改訂版
- 『思想史の十九世紀―「他者」としての徳川日本』 (ぺりかん社、1999年)
- 『日本事情入門』(多楽園[韓国]、2008年)
- 『自他認識の思想史 日本ナショナリズムの生成と東アジア』(有志舎、2008年、韓国語版は2009年)
- 『思想史で読む史学概論』(文理閣、2019年)