桂千朝
桂 千朝(かつら せんちょう、1956年2月22日 - )は、大阪市東淀川区淡路出身の落語家。出囃子は「本調子鞨鼓」。米朝事務所所属。大阪市立扇町高等学校卒業。剣道2段。
結三柏は、桂米朝一門の定紋である。 | |
本名 | |
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生年月日 | 1956年2月22日(68歳) |
出生地 | 日本・大阪府大阪市東淀川区淡路 |
師匠 | 三代目桂米朝 |
出囃子 | 本調子鞨鼓 |
活動期間 | 1972年 - |
活動内容 | 上方落語 |
所属 | 米朝事務所 |
公式サイト | 桂 千朝|プロフィール|株式会社米朝事務所 |
備考 | |
剣道2段 | |
来歴・人物
編集1974年1月に3代目桂米朝に入門[1]。同年4月の京都府京都市東山区、安井金比羅会館での「桂米朝上方落語研究会」にて初舞台[1]。入門のきっかけは出演した『素人名人会』で名人賞を受賞し、その後米朝に直訴、入門に至った[2]。同期には桂吉朝や桂小枝、明石家さんま、島田紳助、オール阪神・巨人、関根勤などがいる。
米朝によると、同じ頃に入った桂吉朝・桂米八を合わせたの3人の中では、内弟子修行を「一番きっちりした」という[2]。またネタの覚えも早く、その堅実さを買って米朝は自分が出すレコードや著書の校正を千朝に任せていた[2]。
一時、経済的な理由で6年間廃業していた。
桂吉朝とよく漫才(中田ダイマル・ラケットや漫画トリオの物まね。吉朝も同様だが、『千朝は吉朝と漫才も演じた』とは、噺家の一方で漫才もこなした、と言う意味ではなく、あくまで特別な場合に披露する『お楽しみ』として、上記の物まねを演じた、と言う意味である)を演じることもあった[2]。
いわゆる『古典落語』派の噺家で[2]、米朝一門らしい、正統派で端然とした芸風。持ちネタ数も多く、『立ち切れ線香』『鴻池の犬』『景清』、新作落語では、古典の味がする『まめだ』『一文笛』、『除夜の雪』等。一方で、枕では、とぼけたユーモアのある味も見せる。
参考文献
編集- 廓正子『なにわ華がたり 中川絹子 桂米朝と一門をささえた半世紀』淡交社、2004年7月、ISBN 4-473-03182-9)
- 桂米朝『米朝よもやま噺』朝日新聞社、2007年12月