栗田土満
1736-1811, 日本の国学者、歌人。号は岡廼舎。『神代紀葦牙』撰
栗田 土満(くりた ひじまろ、元文2年(1737年) - 文化8年7月8日(1811年8月26日))は、日本の国学者、歌人。号は岡廼舎(おかのや)。
生涯
編集元文2年(1737年)、遠江国城飼郡平尾村(現・静岡県菊川市中内田)にて、広幡八幡宮(現平尾八幡宮)の神主の子として誕生。
明和4年(1767年)、江戸で賀茂真淵の門下となり、国学を本格的に学び始めた。真淵の死後は伊勢国を経て、本居宣長の薫陶を受けた。また、寛政2年(1790年)、故郷である平尾村に学び舎を創設し、「岡廼舎」「岡の屋」と呼称された。ここを拠点に、研究を行うとともに、国学や和歌を講じた。ここから歌人の石川依平[1]や栗田真菅、小國神社の小国重年らを輩出した。孫弟子に松尾多勢子などがいる[2]。栗田自身も、『日本書紀』を解説する書籍など、多くの著書を著した。
文化8年(1811年)死去。享年75。
顕彰・史跡
編集著作
編集- 『岡屋歌集』
- 『神代記葦牙』
脚注
編集- ^ 石川依平(読み)いしかわ・よりひらコトバンク
- ^ 『国学者伝記集成 続篇』国本出版社, 1935、p304
参考文献
編集- 『内田のさと』郷土誌編纂委員会、1975年。
- 寺田泰政著『賀茂真淵――生涯と業績』浜松史跡調査顕彰会、1979年。
- 堀川録朗著『栗田土満略伝』栗田土満顕彰会、1990年。
- 『賀茂真淵と本居宣長』浜松市教育委員会、1994年。
- 横山富夫著『栗田土満翁』栗田土満顕彰会、1995年。
- 『近世における東遠国学の実情』菊川町史編纂委員会、1996年。
- 本居宣長記念館編『本居宣長事典』東京堂出版、2001年。
- 『静岡県菊川町内田「名所・人物」100選』郷土を愛するうちだっ子はぐくみ協議会、2002年。
- 尾澤只一著『栗田土満翁伝』栗田土満顕彰会、2008年。
- 中根粛治・編『慶長以来諸家著述目録 和学家之部』(1893年、青山堂支店)
関連項目
編集外部リンク
編集- 栗田土満 千人万首
- 神代紀葦牙 : 3巻 - 国立国会図書館