松浦屏風
奈良市にある国宝(美術品)
松浦屏風(まつうらびょうぶ)は、江戸時代初期に描かれた風俗図屏風の例[1]。作者は不詳である。「婦女遊楽図屏風(ふじょゆうらくずびょうぶ)」ともいう。国宝に指定され[いつ?]、切手趣味週間の20円切手として、図中の座った女性などが図柄に採用された(1975年4月発行) [2]。
概要
編集大和文華館が収蔵する屏風の制作年代は描かれた人物の着物[3][4]から寛永年間と推定される。6曲1双で金地に着色してある。大きさは155.6cm×361.6cm。
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婦女遊楽図(左隻)。旧蔵者松浦家にちなみ「松浦屏風」と通称される。
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同(右隻)
関連資料
編集発行年順
- 『大和文華』第16号、大和文華館、1955年6月。掲載誌別題『Semi-annual journal of eastern art』。doi:10.11501/7934550、国立国会図書館内/図書館送信。
- 山辺知行「国宝「松浦屛風」の染織覚書」p1-24
- 「図版 原色版 1-3 婦女遊楽図(松浦屛風)部分 大和文華館藏 金地著色六曲一雙」
- 中村渓男『日本の絵画』〈現代教養文庫 国宝シリーズ第4〉、社会思想研究会出版部、1959年。doi:10.11501/2489096、国立国会図書館内/図書館送信。
- 『松浦屏風』、美術出版社〈日本の古典 ; 絵画編〉1959年、国立国会図書館内/図書館送信。図版15枚(内はり込原色図版12枚)、解説21p ; 37cm。
- 『美術手帖』第153号、美術出版社、1959年2号。DOI 10.11501/7923711、国立国会図書館限定。
- 山口蓬春「<名作解説>松浦屛風」p116-116(0065.jp2)。
- 「原色版 松浦屛風(部分)」、p117-117(0065.jp2)
- 『美術手帖』第196号、美術出版社、1961年11月。DOI 10.11501/7923754、国立国会図書館限定。
- 辻惟雄「名画の秘密--『松浦屏風』」、p42-47(0028.jp2)
- 「原色版 松浦屏風」p43(0028.jp2)
- 『肉筆浮世絵 上巻(本編)』講談社、1962年(昭和37年)。DOI 10.11501/8798841、国立国会図書館内/図書館送信。
- 「44 婦女図(松浦屛風)」国宝(0103.jp2)
- 「45 婦女図(松浦屛風)」国宝 (0105.jp2)
- 衛藤駿「松浦屏風--一館一品・大和文華館」『日本美術工芸』第313合計、日本美術工芸社(編)、1964年10月、p102-107(0052.jp2)。DOI 10.11501/2281524、国立国会図書館内/図書館送信。
- 楢崎宗重『浮世絵美人画・役者絵』第1巻、講談社、1965年。DOI 10.11501/2476907。国立国会図書館内/図書館送信。
- 「50 婦女図(松浦屏風)」六曲屏風一双の部分(0037.jp2)
- 「51 婦女図(松浦屏風)」六曲屏風一双の部分(0037.jp2)
- 「52 婦女図(松浦屏風)」六曲屏風一双の部分(0038.jp2)
- 「53 婦女図(松浦屏風)」六曲屏風一双の部分(0038.jp2)
- 「54 婦女図(松浦屏風)」六曲屏風一双の部分(0039.jp2 )
- 「55 婦女図(松浦屏風)」六曲屏風一双の部分(0039.jp2 )
- 「56 婦女図(松浦屏風) 六曲屏風一双の部分(0040.jp2)
- 「57 婦女図(松浦屏風) 六曲屏風一双の部分(0040.jp2)
- 「本文挿図 婦女遊楽図 / 松浦屛風」至文堂(編)『国文学 : 解釈と鑑賞』第30巻第10号(通号367)、ぎょうせい、1965年8月、p82-82(0045.jp2)。DOI 10.11501/3550318、国立国会図書館内限定、図書館送信:対象外、遠隔複写可。
- 『浮世絵名作選集 第1』日本浮世絵協会(編)、山田書院、1967年。DOI 10.11501/8798855、国立国会図書館内限定/図書館送信対象、遠隔複写可。
- 「婦女遊楽図(松浦屏風)」(0041.jp2)
- 「婦女遊楽図(松浦屏風)」 (0043.jp2)
- 『原色日本切手図鑑 1985年版』日本郵趣協会、1984年。全国書誌番号85012073。
- 栗田勇「美術館・ザコレクション――大和文華館-『松浦屏風』」『バンガード』第7巻第9号(通号81)、1986年9月、p9-9(0005.jp2)。DOI 10.11501/2858293、デジタル国立国会図書館内/図書館送信。
- 「カルタから見た松浦屏風の制作年代 /」『文化財学報』第5巻、奈良大学文学部文化財学科(編)、1987年3月。p69-84(0040.jp2-)。DOI 10.11501/4427285、国立国会図書館内/図書館送信。
- 橋本治「連載 ひらがな日本美術史(その五十八)色っぽいもの「松浦屏風」『芸術新潮』第50巻第1号(通号589)、新潮社、1999年1月、p143-149(0073.jp2-)。DOI 10.11501/6048842、国立国会図書館内限定、遠隔複写可。
脚注
編集- ^ 磯博「近世初期風俗画と浮世絵との関連(分科会第二部会〈美術史学部門〉美学会第9回全国大会研究発表)」『美学』第9巻第3号、美学会、1958年、10-13頁、doi:10.20631/bigaku.9.3_10、ISSN 0520-0962、NAID 110003715076。
- ^ 岡垣弘「チョウガ切手物語」『やどりが』第1985巻第124号、日本鱗翅学会、1985年、2-14頁、doi:10.18984/yadoriga.1985.124_2、ISSN 0513-417X、NAID 110007607108。
- ^ 奥村万亀子「寛文小袖の成立について」『京都府立大学学術報告 理学・生活科学』第31号、京都府立大学学術報告委員会、1980年11月、49-60頁、ISSN 0075-739X、NAID 110000058060。
- ^ 「誰が袖図屏風と衣服」『群馬県立女子大学紀要』第9巻、群馬県立女子大学、1989年3月、64_a, 51_a、ISSN 0285-9432、NAID 110001234204。国立国会図書館内限定、遠隔複写可。