東坡軒

江戸時代の京都の浮世絵師

東坡軒(とうばけん、生没年不詳)とは、江戸時代京都浮世絵師

来歴

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京都の人。元禄1688年-1704年)頃に菱川派流の絵を描いたといわれる。元禄13年(1700年)刊行の役者評判記『野郎舞姿記評林』にその名前がみられる。この『姿記評林』の「大和川甚之助」の条に「風水洞(ふうすいどう)にうき世絵かいて鑓踊など彩色菱川かながれ東坡軒[1]となんいゑる心中もの専ら此道をうれしがりけるとかや」云々の記事がある[2]。なお、作品は確認されていない。

脚注

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  1. ^ 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻)においては「東波軒」と表記されている。
  2. ^ 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻)より。

参考文献

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  • 『増訂浮世絵』- 藤懸静也(1946年、雄山閣)→近代デジタルライブラリー※70頁
  • 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻)-日本浮世絵協会編(1982年、大修館書店)