李禹煥
韓国生まれの美術家 (1936-)
朝: 이우환[1]、1936年 -)は、大韓民国慶尚南道に生まれ、日本を拠点に世界的に活動している美術家。多摩美術大学名誉教授[2]。本貫は仁川李氏[3]。
(リ・ウファン、李禹煥 | |
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ソロモン・R・グッゲンハイム美術館で彫刻品を設置している李禹煥 | |
生誕 | 1936年(87 - 88歳) |
国籍 | 韓国 |
受賞 |
高松宮殿下記念世界文化賞(2001年) 湖巌賞(2001年) 紫綬褒章(2002年) 毎日芸術賞(2006年) フランスレジオンドヌール勲章(2007年) 旭日小綬章(2009年) 韓国金冠文化勲章(2013) |
公式サイト |
www |
リ・ウファン | |
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各種表記 | |
ハングル: | 이우환 |
漢字: | 李禹煥 |
発音: | イウファン |
RR式: | Yi Uhwan |
MR式: | I Uhwan |
英語表記: | Lee U-Fan |
人物
編集日本の現代美術の大きな動向である「もの派」を理論的に主導したことで有名である。個展および国際展への出品多数。代表作は『点より』『線より』シリーズ。
直島に安藤忠雄とのコラボレーションによる李禹煥美術館を開館。釜山市立美術館敷地に「李禹煥ギャラリー(Space LeeUFan)」を開設している。
また、1970年代韓国人アーティスト達によって創られた「単色画」というモノクローム・ペインティング(単色抽象絵画)での平面作品でも知られている[4]。
来歴
編集- 1956年、ソウル大学校美術大学を中退後、来日。
- 1961年、日本大学文理学部哲学科を卒業。
- 1969年、「事物から存在へ」が美術出版社・芸術評論募集に入賞。
- 1971年、評論集『出会いを求めて』(田畑書店)を出版、国内外の美術界に影響を与える。
- 2010年、香川県直島町に初の個人美術館である李禹煥美術館が開館。
- 2015年、韓国・釜山の釜山市立美術館敷地内に2館目の個人美術館李禹煥ギャラリー(Space LeeUFan)を開館。
- 2022年4月15日、フランス・アルルに3館目の個人美術館「Lee Ufan Arles」を開館[5]。
- 2022年8月10日から大規模回顧展「国立新美術館開館15周年記念 李禹煥」展 開催[6]。その後、同年12月13日から特別展「兵庫県立美術館開館20周年記念 李禹煥」展へと巡回した[7]。
受賞歴
編集叙勲歴
編集著書
編集- 『出会いを求めて—現代美術の始源』 美術出版社、2000年。ISBN 4568201632
- 『余白の芸術』 みすず書房、2000年。ISBN 4622044234
- 『時の震え』 みすず書房、2004年。ISBN 4622071177
- 『両義の表現』みすず書房、2021年。ISBN 978-4-622-09014-4
画集
編集- 『LEE U FAN』(1986年 美術出版社)
- 『LEE UFAN』(1993年 都市出版)
- 『李禹煥全版画 1970-1998』(1998年 中央公論美術出版)
関連項目
編集外部リンク
編集注釈
編集- ^ 朝鮮語ラテン翻字: Lee U-Fan
- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)「李禹煥」の解説『李禹煥』 - コトバンク
- ^ “(108)인천 이씨(仁川李氏)-68,628명” (朝鮮語). 서울이코노미뉴스 (2014年10月19日). 2022年8月17日閲覧。
- ^ 単色のリズム 韓国の抽象|東京オペラシティアートギャラリー2017年10月14日
- ^ “李禹煥が南仏アルルに美術館をオープン。16世紀の邸宅を安藤忠雄が改修”. ARTnews JAPAN (2022年5月24日). 2024年10月13日閲覧。
- ^ 美術手帖 - 60年以上にわたる李禹煥の創作の軌跡。国内では17年ぶりの大規模個展が国立新美術館でスタート
- ^ 兵庫県立美術館 Hyogo Prefectural Museum of Art,Japan【公式】 (@hyogoartm) - X(旧Twitter)
- ^ “秋の叙勲・褒章 大西・関大元理事長・学長に旭2、私学人多数受章”. 全私学新聞 (2002年11月3日). 2023年5月19日閲覧。