有馬川
日本の長崎県南島原市の川
有馬川(ありまがわ)は、島原半島南部を東へ流れ、有明海へ注ぐ二級河川である。流域は長崎県南島原市に属するが、源流部は雲仙市にも属する。
有馬川 | |
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有馬川下流に架かる国道251号・有馬橋 | |
水系 | 二級水系 有馬川 |
種別 | 二級河川 |
延長 | 7.55 km |
平均流量 | -- m3/s |
流域面積 | 30.54 km2 |
水源 | 彦山 |
水源の標高 | 380 m |
河口・合流先 | 有明海 |
流域 |
日本 長崎県雲仙市・南島原市 |
島原半島では千々石川に次ぐ河川規模をもち、特に北側から多くの支流が流れこむ。源流を除く流域のほぼ全域が田畑に利用され、農業集落やため池が点在する。
流域
編集本流は雲仙市と南島原市の境にある彦山(標高380m)を水源とする。上流部は南島原地域に広がる台地に深い谷を刻む。源流部は森林だが、程なく路木・柳谷・梅谷などの集落に至り、谷沿いに段々畑や棚田が広がる。
本流は北有馬・南有馬の境界をなし、周囲から多数の支流を併せながら東へ流れる。北から合流する路木川・第二路木川・小谷川・坂山川・坂下川・西正寺川・下川・高江川・浦口川の各支流は、雲仙岳南側斜面に谷を刻み「七谷七峰」と称される北有馬の地形を形成する。またこの地域には石橋も多い。南からはドン川・荒尾川・恵通谷川が合流する。
歴史
編集支流の坂下川上流域には縄文時代末期の原山支石墓群、本流下流域には今福遺跡・北岡金比羅遺跡といった弥生時代の遺跡がある。
また下流左岸に日野江城址、右岸海側に原城址がある。有馬氏によって二つの城が築城された16世紀頃は、城の間は有馬川のデルタ地帯で、二つの城を繋ぐ通路と石橋があった。その後デルタ地帯は干拓され、北岡新地・三原新地などの水田地帯となった。
昭和46-47年(1971-1972年)に治水工事が行われ、下流に可動堰が作られた。
関連道路
編集- 国道251号 - 河口「有馬橋」
- 国道389号 - 上流の分水界に沿う
- 長崎県道30号小浜北有馬線
- 長崎県道217号矢次南有馬線
- 長崎県道209号山口南有馬線
参考文献
編集- 長崎県土木部河川課 ながさきの水辺
- 長崎県の統計 主な河川
- 『長崎県大百科事典』1984年 長崎新聞社
- 『角川日本地名大辞典 42 長崎県』1987年 ISBN 9784040014203
出典
編集- ^ “有馬川 [4200430001 有馬川水系 地図| 国土数値情報河川データセット]”. ROIS-DS Center for Open Data in the Humanities. 2024年9月18日閲覧。